
HubSpotをはじめとするCRMを運用していると、同じ企業や担当者が重複して登録されたり、会社名・電話番号などの表記がばらついたりしがちです。このようなデータの乱れを放置すると、レポート集計やセグメント作成、ワークフロー、AI活用などの精度が低下する恐れがあります。
このような課題を解決する方法のひとつが、株式会社Mer(メル)が提供しているDataSango(データサンゴ)の活用です。
DataSangoとHubSpotやSalesforceなどのCRMを連携すると、名寄せや表記ゆれの修正、情報補完を自動化し、CRM内のデータを継続的に整えやすくなります。
本記事では、CRMで起こりやすいデータ管理の課題を整理したうえで、DataSangoの主な機能や料金、HubSpotとの連携方法などを解説します。
DataSangoについては、動画でも詳しく紹介しています。HubSpotと連携したクレンジングやマージの操作画面も紹介していますので、記事とあわせてぜひご確認ください。
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コンテンツ目次
HubSpotなどのCRMで起こりやすいデータ管理の課題

HubSpotをはじめとするCRMでは、主に以下のようなデータ管理の課題が起きやすいです。
順番に見ていきましょう。
同じ企業・担当者が重複して登録される
CRMでは、同じ企業や担当者が複数のレコードとして登録される場合があります。例えば、担当者ごとに新規登録したり、外部から取得した営業リストを取り込んだりすると、すでに登録されている企業と重複しがちです。
重複した状態を放置すると、同じ企業の売上や商談履歴、対応履歴などが複数のレコードに分散してしまいます。
その結果、企業単位で情報を正しく把握しづらくなり、営業やマーケティングでのデータ活用にも影響する恐れがあります。重複レコードを名寄せする方法については、以下の記事をご確認ください。
>>HubSpotで企業情報を統合するには?重複レコードを名寄せする方法を解説!
会社名や電話番号などの表記ゆれが発生する
CRMでは、同じ企業や連絡先であっても、入力方法によって表記がばらつくことがあります。
例えば、会社名を「株式会社FLUED」「株式会社フルード」と入力したり、「株式会社」と「(株)」が混在したりするケースです。電話番号のハイフンの有無や、URLの入力形式などでも表記ゆれが発生します。
このような表記ゆれがあると、CRM内での検索や絞り込みがしづらくなるほか、レポート集計の精度にも影響します。データ量が増えるほど、あとから手作業で表記を統一する負担も大きくなりやすいです。
表記ゆれを解消する具体的な名寄せの方法は、以下の記事で解説しています。
>>HubSpotフォームから収集した会社名の表記がバラバラ!表記ゆれ解消のための名寄せ方法を詳しく解説
業種・従業員数・所在地などの情報が不足する
CRMには企業名や担当者の連絡先が登録されていても、業種や従業員数、所在地などの企業情報まで十分に揃っていないケースがあります。このような情報が不足すると、業種や企業規模ごとにセグメントを作成したり、条件別に顧客を分析したりするハードルが高くなりやすいです。
また、企業属性をもとに営業対象の優先順位を付けたり、顧客ごとにマーケティング施策を出し分けたりする際にも、必要な情報が不足していると活用しにくくなります。
入力ルールが担当者ごとに異なる
CRMを複数の担当者で運用していると、入力する項目や名称の付け方が担当者ごとに異なる場合があります。
一例として、同じ部署でも「営業部/営業」「マーケティング部/マーケ部」と入力したり、役職を「代表取締役/社長」と異なる名称で登録したりするケースです。
入力ルールを決めていても、手入力では入力漏れや表記の違いが発生することがあります。データが蓄積するほど後から修正する工数も増えるため、継続的にデータを整備できる仕組みを用意することが重要です。
HubSpotなどのCRMは、運用を続けるほど多くのデータが蓄積されます。一方で、重複や表記ゆれ、入力漏れなども発生しやすいため、データを継続的に整える仕組みづくりが重要です。
CRMのデータ整備を手作業でする際の課題

CRM内の重複や表記ゆれは手作業でも修正できますが、データ量が増えるほど継続的な対応が難しくなります。
手作業でデータ整備を行う場合は、以下のような課題が発生しやすいです。
レコード数が増えるほど確認・修正に時間がかかる
CRM内の企業や担当者のレコードが増えるほど、重複や表記ゆれを目視で確認する作業には時間がかかります。さらに、修正対象を探し出して1件ずつ更新する必要があるため、データ量が多いほど作業負担も大きくなりやすいです。
定期的にデータを整備する場合、その分だけ商談対応や顧客フォロー、施策の企画・分析などに使える時間が減ってしまいます。その結果、見込み顧客への対応が遅れたり、施策の実行や改善に十分な時間を割けなくなったりすることになりかねません。
担当者によって判断基準がばらつく
手作業でデータを整備する場合、「どのレコードを残すか」「どの表記に統一するか」といった判断が担当者ごとに異なる場合があります。
明確なルールを決めないまま修正すると、同じ種類のデータでも担当者によって処理方法が変わり、かえってデータの統一性が損なわれたりします。
このような属人化を防ぐためには、どの条件で重複と判断するのか、どの表記にそろえるのかなど、名寄せやクレンジングの基準をあらかじめ決めましょう。
一度整えても新しいデータによって再び乱れる
CRM内のデータを一度整備しても、その状態が維持されるとは限りません。新しい企業・担当者の登録や外部リストの取り込みなどによって、重複や表記ゆれが再び発生する恐れがあります。
そのたびに手作業で確認・修正する運用では、データが増えるにつれて対応が追いつかなくなり、データ品質を継続的に維持することが困難です。そのため、CRM内のデータを継続的に整備できる運用体制や仕組みを構築することが重要です。
手作業でもCRMのデータ整備はできますが、レコード数が増えるほど継続的な対応は難しくなります。
ルールに沿って自動でデータを整備できる仕組みを取り入れることで、作業負担を抑えながらデータ品質を維持しやすくなります。
DataSango(データサンゴ)とは?

DataSango(データサンゴ)は、株式会社Merが提供するAIデータオペレーションズプラットフォームです。CRM内の重複や表記ゆれ、欠損、分類のばらつきなどを整備し、営業・マーケティングやAI活用に使いやすいデータ基盤を構築できます。
HubSpotをはじめ、SalesforceやPipedriveなどのCRM/SFAと連携可能です。既存のCRMを置き換えるのではなく、現在利用しているCRMと接続してデータを整備します。
DataSangoのサービスは、以下の2つです。
| サービス名 | 主な目的 | 利用できる主な機能 |
|---|---|---|
| Data Operations | 既存のCRMデータを整える | クレンジング(表記ゆれの修正) マージ(重複データの統合) トランスフォーム(データの分類・変換) |
| Data Growth | 企業データを追加・補完する | プロスペクト(営業対象企業の抽出) エンリッチメント(不足情報の補完) |
Data Operationsは、すでにHubSpotなどのCRMに登録されているデータの重複や表記ゆれを整える用途に向いています。一方、Data Growthは、新しい営業対象を追加したり、既存レコードに不足している企業情報を補完したりする用途で活用できます。
料金体系
DataSangoのうち、クレンジング・マージ・トランスフォームを利用できる「Data Operations」は、CRMと同期するレコード数に応じて料金が異なります。
| プラン名 | 同期レコード上限数 | 月次契約 | 年次契約(月払い) | 年次契約(年間払い) |
|---|---|---|---|---|
| Starter | 30,000件 | 月25,000円 | 月21,500円 | 月20,000円 |
| Growth | 100,000件 | 月65,000円 | 月55,900円 | 月52,000円 |
| Professional | 500,000件 | 月125,000円 | 月107,500円 | 月100,000円 |
| Scale | 1,000,000件 | 月250,000円 | 月215,000円 | 月200,000円 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
同期するレコード数が多いほど、上位プランを選ぶ必要があります。
なお、プロスペクト・エンリッチメントを利用できる「Data Growth」は、月間エクスポート件数を基準とした料金体系です。
Professionalプランでは、月間エクスポート件数の上限が10,000件で、月額125,000円(税抜)、年次契約では月額換算100,000円(税抜)で利用できます。
DataSangoを活用すると、これまで担当者が手作業で対応していたCRM内のデータ整備を自動化できるようになります。レコード数が多く、継続的なクレンジングや名寄せが必要な企業におすすめです。
DataSango(データサンゴ)の主な機能

DataSangoには、CRM内のデータを整備・補完するための以下の機能があります。
それぞれの機能について、詳しく見ていきましょう。
プロスペクト
プロスペクトは、500万社以上の企業データベースから、条件に合う企業を抽出できる機能です。業種・地域・従業員規模などを指定して企業を絞り込み、抽出した企業・部署データをHubSpotなどのCRMへ新規レコードとして登録できます。
そのため、新規営業先のリスト作成や、営業対象となる企業の抽出を効率化したい場合に活用できます。
クレンジング
クレンジングは、CRM内の会社名や電話番号、URL、住所などの表記ゆれを、設定したルールに沿って統一する機能です。例えば「(株)」と登録されている会社名を「株式会社」に変更するなど、入力形式のばらつきを整えられます。
実行方法は、手動・即時・スケジュールから選択可能です。定期的に自動実行する設定にすれば、新しいデータが追加された後も継続的に表記を整えやすくなります。
マージ
マージは、重複している企業や担当者のレコードを検出し、1つにまとめる機能です。法人番号や会社名、URL、電話番号、メールアドレスなどを使って、重複と判定する条件を設定できます。
また、どのレコードを残すかについても、IDや更新日などを基準に指定できます。自社のデータ管理ルールに合わせて、重複レコードを整理しやすい点が特徴です。
エンリッチメント
エンリッチメントは、CRM内で不足している企業情報を補完する機能です。500万社以上の企業データベースと連携し、法人番号や業種、従業員規模、所在地などの情報を既存レコードに追加できます。
企業属性の情報が揃うことで、業種や企業規模を条件にしたセグメント作成や、営業対象の絞り込みにも活用しやすくなります。
トランスフォーム
トランスフォームは、CRM内の複数のデータを組み合わせ、新しい分類やセグメントを生成する機能です。例えば「従業員数が一定以上」かつ「特定の業種」といった条件を設定し、自社独自の顧客分類を作成できます。
条件に沿ってデータを自動的に分類できるため、手作業でのタグ付けや分類にかかる負担を減らし、一定のルールでデータを整理しやすくなります。
DataSangoは、既存データの名寄せや表記ゆれの修正だけではありません。新しい企業データの追加や不足情報の補完、条件に応じた分類まで対応しています。
目的に応じて各機能を使い分けることで、CRM内のデータを営業やマーケティングに活用しやすい状態へ整えられます。
HubSpotとDataSango(データサンゴ)を連携してデータを整備する方法
HubSpotとDataSangoを連携すると、HubSpot内のデータをDataSango側で確認し、クレンジングやマージを実行できます。
ここでは、下記動画内で紹介している操作をもとに、以下の流れで解説します。
1.HubSpotとDataSangoを連携する
まず、DataSangoの設定画面から「CRM連携」を選択し、HubSpotと接続します。HubSpotとの連携は数クリックで可能で、接続後はHubSpot内のオブジェクトやプロパティを、DataSango側から参照できるようになります。
▼左側がHubSpot/右側がDataSango

連携が完了したら、クレンジングやマージの対象となるオブジェクトや項目を設定していきましょう。
2.クレンジングルールを設定する
次に、HubSpot内の表記ゆれを修正するためのクレンジングルールを設定します。
まず、ルール名を入力し、対象となるオブジェクトとフィールドを選択してください。動画では、会社名を対象として「(株)」を「株式会社」に統一する設定が紹介されています。
実行モードは、以下の3種類から選択可能です。
- 手動:任意のタイミングで実行する
- 即時:対象となるデータを検出した際に実行する
- スケジュール:設定した間隔で定期的に実行する

続いてクレンジングロジックを追加し、対象フィールドに適用する変換ルールを設定します。

動画では、会社名に対して「法人格の略記を正式化する」ルールを選択しています。このルールを設定すると、「(株)」のような略記を「株式会社」に統一することが可能です。
3.対象データを確認してクレンジングを実行する
クレンジングルールを作成したら、設定した条件に該当するデータを確認しましょう。動画では手動実行を選択しているため「スキャン実行」をクリックして、対象となるレコードを抽出しています。

スキャン後は、どのデータがどのように変更されるのかをプレビューで確認できます。問題がなければ、対象レコードを選択し「クレンジングの実行」をクリックしてください。

実行後はHubSpot側のデータも更新されるため、設定したルールに沿った表記へ変更されます。
4.マージルールを設定する
続いて、重複しているレコードを1つにまとめるためのマージルール設定です。動画では、同じ企業のレコードが3つ作成されている状態を例に、会社名が完全一致するレコードを重複候補として判定しています。

実際の運用では、会社名だけでなく、法人番号やURL、電話番号などを組み合わせて重複条件を設定できます。担当者データであれば、メールアドレスを判定条件として利用することも可能です。

また、どのレコードを残すかについても、IDや更新日などを基準に設定できます。IDが若いレコードや更新日が新しいレコード、入力項目が多いレコードを残すなど、自社の運用ルールに合わせて指定できます。
HubSpotで独自に作成したプロパティも、マッチング条件として利用できる点も特徴です。
5.重複レコードを確認してマージする
マージルールを設定したら、条件に該当する重複レコードをスキャンします。
検出されたマージ候補を確認し、設定したルールに沿って残すレコードを選択します。必要に応じて、残すレコードを手動で変更することも可能です。

内容を確認したうえでマージを実行すると、HubSpot上で複数に分かれていたレコードが1つにまとめられます。
DataSangoでは、まず手動でクレンジングやマージの対象を確認しながら運用できます。設定したルールに問題がないことを確認したうえで、即時実行やスケジュール実行へ切り替えると、CRM内のデータ整備を継続的に自動化しやすいです。
DataSango(データサンゴ)を活用する際のポイント

DataSangoを活用する際は、単に導入するだけでなく、データをどのような基準で整えるのかをあらかじめ決めておくことをおすすめします。基準が曖昧なまま自動化すると、本来は別のレコードをマージしたり、意図しない表記に変更したりするケースがあるからです。
特に、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
名寄せ・クレンジングのルールを事前に決める
DataSangoで名寄せやクレンジングを実行する前に、どの項目を基準にデータを整備するのかを決めておきましょう。
例えば、企業の重複を判定する場合は法人番号や会社名、URL、電話番号など、どの項目が一致したら同一企業と判断するのかを整理します。クレンジングについても「(株)」を「株式会社」に変更するなど、どの表記に統一するのかを事前に決めておく必要があります。
ルールが曖昧なまま自動化すると、本来は別の企業であるレコードがまとまったり、意図しない表記に変わったりすることになりかねません。そのため、自社のCRM運用に合わせて、名寄せ・クレンジングの基準を明確にしておくことが不可欠です。
最初は手動実行で結果を確認する
DataSangoでは、クレンジングを手動・即時・スケジュールで実行できますが、最初から自動実行に切り替えてはいけません。
設定したルールが想定どおりに適用されるかを確認するためにも、まずは手動で結果を確認するのがおすすめです。対象レコードをスキャンし、クレンジング前後の内容や、マージ先として選ばれたレコードが適切かを確認しましょう。
問題なく処理できることを確認してから、即時実行やスケジュール実行に切り替えることで、意図しないデータ変更を防ぎながら運用しやすくなります。
HubSpot側の入力ルールもあわせて見直す
DataSangoでCRM内のデータを整備しても、HubSpot側で入力方法がばらついていると、再び表記ゆれや入力漏れが発生しやすいです。そのため、DataSangoによるデータ整備とあわせて、HubSpot側の入力ルールも見直しましょう。
具体的には、必須項目を設定したり、部署名や役職名の入力形式を統一したり、担当者ごとの入力ルールを明文化したりする方法です。
DataSangoによる自動整備と、HubSpot側の入力ルールを組み合わせることで、データが乱れにくい運用を構築しやすくなります。
>>HubSpotのフォームに入力制限を設ける手順とは?画像付きで解説
DataSangoでデータを整えるだけでなく、HubSpotへの入力時点でばらつきを減らすことも重要です。入力時と整備時の両方でルールをそろえることで、CRM内のデータ品質を維持しやすくなります。
HubSpotとDataSango(データサンゴ)を連携してCRMデータを整えよう
HubSpotを運用していると、レコードの重複や会社名・電話番号などの表記ゆれ、企業情報の不足といった課題が発生しやすくなります。データ量が増えるほど手作業での対応は難しくなるため、継続的にデータを整えられる仕組みを構築することが重要です。
DataSangoをHubSpotと連携すれば、クレンジングやマージ、エンリッチメントなどを活用し、CRM内のデータ整備を効率化できます。名寄せや表記修正を自動化することで、営業・マーケティングに加え、レポート作成やAI活用にも利用しやすいデータ基盤を整えられます。
ただし、DataSangoを導入するだけでデータ管理の課題がすべて解決するわけではありません。どのデータを重複と判断するのか、どの表記に統一するのかといったルールを決め、HubSpot側の運用も含めて設計する必要があります。
FLUEDでは、DataSangoの導入提案からCRM運用設計、データ整備ルールの策定、運用定着まで一貫して支援しています。また、既存のMA/CRM/SFA運用支援や生成AI活用支援と組み合わせ、CRMデータの品質を起点とした営業DXを支援できる点も特徴です。
HubSpot内のデータ品質に課題を感じている方や、DataSangoを自社でどのように活用すればよいか悩んでいる方は、無料のHubSpot相談会でご相談ください。
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「HubSpotで何ができるか知りたい方」はもちろん、「すでに利用しているがもっとフル活用したい方」もお気軽にご参加ください。
詳細は「HubSpotをより活用したい方へ!無料のオンライン相談会を実施中!」にて、ご確認ください。
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2026.09.30
2026.09.30
















