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HubSpotの「Operations Hub」とは?機能や料金プランを解説

2021.06.03

2024.09.30

営業DXツール

HubSpotのオペレーション業務を効率化するために新しく登場したのが、「Operations Hub(オペレーション・ハブ)」です。しかし新しいサービスということもあり、「どんなことができるのか?」「どうやって使えばいいのか?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、HubSpotのOperations Hubの概要や活用方法、使い方を一挙解説いたします。

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HubSpotの「Operations Hub」とは?

出典:HubSpot公式サイト

HubSpotの「Operations Hub」は、HubSpotを活用した各種オペレーション業務を効率化できるサービスです。2021年4月22日に、HubSpot製品群における5番目のサービスとしてリリースされました。

従来は、HubSpotを活用するなかで、特に外部ツールとの連携がなかなかうまくいかなかったり、顧客情報の品質が低下してしまったりといった課題が発生していました。そのため、HubSpot以外の外部ツールや、手動での作業に頼らざるを得ず、業務の非効率が発生していたのです。

Operations Hubを導入することで、HubSpot一つだけでオペレーション業務を行うことが可能になります。その結果、オペレーション部門が顧客データベースへアクセスする機会が増え、より満足度の高いサービス提供が可能になるでしょう。

Operations Hubでできること

ここでは、Operations Hubを活用して、具体的にどのようなことができるのかを3つ解説いたします。

アプリケーション間のリアルタイム・双方向同期

Operations Hubを活用することで、アプリマーケットプレイス上にあるサービスと、リアルタイム・双方向同期を実現可能です。不完全な同期から発生するデータ入力の手間を減らし、業務の効率化を期待できます。

同期時は、同期した後のデータだけでなく、同期前に存在していたデータも適用されるのが特徴です。すでに数百・数千件と登録してあるコンタクト情報をスムーズに追加できます。

従来のHubSpotにおいては、どちらか一方向の同期しかできなかったり、リアルタイムに情報が更新されなかったりといった課題が発生していました。一方でOperations Hubは、PieSync社を買収して作成した、高性能な同期エンジンを採用。リアルタイムや双方向の同期が可能になりました。

業務プロセスの柔軟な設計

出典:HubSpot公式サイト

Operations Hubを使うことで、外部ツールと連携したワークフロー作成を、一つのツール内で完結させられます。今までよりも、柔軟かつ手軽に業務プロセスを管理できるようになるのです。

具体的には、Operations Hubの「プログラマブルオートメーション」機能を活用します。JavaScriptベースで動作し、少ない制約でアクションを制御可能です。

今までは、ネイティブとサードパーティーの自動化ツールが混在することもあり、HubSpotにおけるワークフロー管理の柔軟性が低下しがちでした。Operations Hubを活用することで、一つのツール内で複雑なアクションを実行できるようになります。

データ品質の管理

Operations Hubを活用することで、HubSpot内で登録してあるデータを、少ない労力でクレンジングできるのが魅力です。

たとえば、英語表記の名前における最初のアルファベットを大文字にしたり、日付プロパティーをスムーズに編集したりできます。AIを活用した重複チェック機能を使えば、より高品質なデータ管理が可能になります。

連携できるアプリの一覧(2021年5月時点)

出典:HubSpot公式サイト

Operations Hubと連携できるアプリは、2021年5月19日時点で100件ほど存在します。

以下では、代表的なサービスをいくつかご紹介いたします。さらに詳しく知りたい方は、HubSpotの「アプリマーケットプレイス」から確認してみてください。

データの同期時に接続できるアプリの例

  • Airtable:Airtableの連絡先情報を、HubSpotのコンタクトと同期できます。
  • Zendesk:Zendeskのコンタクトを、HubSpotのコンタクトと同期できます。
  • Intercom:Intercomのユーザー情報とリード情報を、HubSpotのコンタクトと同期できます。

ワークフロー連携で接続可能なアプリの例

  • Slack:HubSpotの取引やリマインダーなどの情報が更新されるたびに、Slackチャンネルへ通知を送信できます。
  • Microsoft Teams:HubSpotから、Teamsを使うマーケティングやセールスに通知やアラートを送信したり、コンタクトプロパティを添付したりできます。
  • Zoom:Zoomウェビナーの参加者向けに、HubSpotからリマインダーメールやフォローアップメールを自動で送信できます。
  • Google Sheets(旧Google スプレッドシート):HubSpotのオブジェクトデータをGoogle Sheetsの行に送信したり、最大10個までのHubSpotプロパティをGoogle Sheetsの列へマッピングしたりできます。
  • Trello:Trelloボードのカードを、HubSpotから作成できます。
  • Asana:HubSpotで設定した、取引やチケットなどのトリガーに合わせて、Asanaでフォローアップタスクを自動作成できます。

>>HubSpotと連携できるツール20選!メールや会計ソフト、カレンダーなど

Operations Hubの料金プラン

Operations Hubには、「Free」「Starter」「Professional」の3種類のプランが存在します。以下、それぞれの料金や、機能の違いです。

 Free    StarterProfessional
年額プランの料金無料64,800円1,036,800円
月額プランの料金無料6,000円86,400円
データの同期機能
※カスタムフィールドマッピング・カスタムプロパティーの作成

※カスタムフィールドマッピング・カスタムプロパティーの作成
ビジネスプロセスの自動化機能××
データの品質管理機能××
カスタムレポートの作成機能××

HubSpotの料金体系については、下記動画でも詳しく解説しています。

>>【解説動画あり】HubSpotの料金はいくら?価格や費用をプランごとに解説

Operations Hubの使い方【同期編】

ここでは、Operations Hubを活用した、アプリ間のデータ同期方法をご紹介いたします。アプリ間連携については、HubSpotの無料プランでも可能ですので、気軽にチャレンジしてみてください。

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連携するアプリケーションの選択

Operations Hubとサードパーティー製のアプリを連携させるには、まず連携したいアプリケーションを選択しましょう。今回は、「Google Contacts」を例としてご紹介いたします。

最初にHubSpotへログインし、左上のHubSpotアイコンをクリックします。ユーザーガイドページが出てくるので、「Operations Hub」のタブを選択してください。

「今すぐお気に入りのアプリの接続を開始」欄にあるアプリケーション、または「アプリマーケットプレイスで他のツールを探す」のリンクから、接続したいサービスを選択しましょう。

HubSpotのアプリマーケットプレイスへ移動します。プランや料金などの接続要件を確認し、問題なければ、右上の「アプリをインストール」をクリックしましょう。

ポップアップ画面が出てくるので、再び「アプリをインストール」をクリックします。

諸々の許可を完了させると、「連携をインストール」と書かれたポップアップが出てくるので、左にある「Set up sync」を選択します。

次に、同期するオブジェクトを選択します。コンタクトを選択し、「次へ」をクリックしてください。

同期ルールの設定

「コンタクトの同期」の設定ページが出てきます。最初に表示される「同期ルール」タブでは、同期に関する詳細設定を行います。

以下、設定できる各項目の詳細です。

  • 同期するレコードを選択します:アプリ間で同期するデータを選択できます。一方向同期にしたい場合は、どちらかを「Contactsなし」、双方向同期にする場合は、「すべてのContacts」、または任意の同期フィルターを選択してください。
  • レコードを一致させる:同期時のキーにEメールアドレスを指定することで、重複するレコードの作成を防げます。特段問題がない限り、チェックボックスの印をつけたままにしておきます。
  • レコードを削除:どちらかのアプリでレコードが削除された場合でも、もう一方のレコードが自動的に削除されることはない旨を説明しています。
  • データの競合を修正:双方向同期を選択している場合に、最新情報として上書きに使用するアプリを選択します。

上記を設定し、問題なければ、「フィールドマッピング」タブをクリックしてください。

フィールドマッピングの設定

「フィールドマッピング」タブでは、双方のデータがどのように同期されるのかを一覧で確認できます。

無料版では、確認と検索しかできませんが、Operations Hub Starter以上のプランへアップグレードすれば、特定のフィールド同期をOFFにしたり、オリジナルの同期項目を作成したりできます。

内容に問題なければ、右上にある「確認」のボタンをクリックしましょう。

同期の実施・確認

右側に、「確認して同期」のポップアップ画面が出てきます。これまでの設定内容が表示されるので、問題がないかを確認しましょう。

「保存して同期」のボタンを押せば、即座に同期が開始されます。設定内容の保存だけを行いたい方は、「保存のみ」を選択しましょう。

最後に、同期が実施されているかどうかを確認します。HubSpotのナビゲーションメニュー「コンタクト」を選択して、データが取り込まれているかをチェックしてみてください。

もし、連携先アプリへの一方向同期のみ行っている場合は、そのサービスの管理画面から確認しましょう。

HubSpotのOperations Hubを活用してみよう

この記事では、HubSpotのOperations Hubの概要やできること、簡単な使い方について解説しました。データの同期機能であれば、無料プランからでも利用できるので、一度試してみるのがおすすめです。

もし、Operations Hubの導入に迷っていらっしゃいましたら、本サイト「営業DX.jp」を運営する、株式会社FLUEDへお問い合わせください。HubSpotのゴールドパートナーとして、貴社に寄り添ったアドバイスをいたします。

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松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。