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HubSpotのセグメント(旧リスト)とは?動的・静的の違いや作成方法を解説

2022.03.31

2026.10.23

営業DXツール

HubSpotセグメント

HubSpotでは、条件を指定してコンタクトや会社などをまとめて管理できる「セグメント」機能を利用できます。以前はリストと呼ばれていましたが、2025年9月ごろに「セグメント」へ名称変更されました。

セグメントには、条件に応じて対象が自動更新される「動的セグメント」と、保存時点の対象を固定して管理する「静的セグメント」があります。それぞれ更新方法や向いている用途が異なるため、目的に応じて使い分けることが大切です。

本記事では、HubSpotのセグメントの概要や動的・静的の違い、作成・編集方法、エクスポートや複製などの操作方法まで分かりやすく解説します。

「リスト」という名称に慣れている方も多いと思いますが、基本的な役割は従来と同じです。本記事では、現在の名称である「セグメント」に統一して解説します。

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HubSpotのセグメント(旧リスト)機能とは?

HubSpotのセグメントとは、条件を指定してコンタクトや会社などのレコードをグループ化できる機能のことです。

例えば、次のような特定の条件に当てはまるレコードだけをまとめて管理できます。

  • 東京都にいる既存顧客
  • 過去30日以内に問い合わせをした見込み顧客
  • 特定の資料をダウンロードしたコンタクト

以前は「リスト」と呼ばれていましたが、現在は「セグメント」に名称変更されています。名称は変わったものの、基本的な役割は従来のリストと同じです。

HubSpotのセグメントには、条件に応じて自動更新される「動的セグメント」と、対象を固定して管理する「静的セグメント」の2種類があります。

種類特徴
動的セグメント条件に応じて対象レコードが自動で追加・削除される
静的セグメント保存時点で条件を満たしているレコードを固定して管理する

次章では、動的セグメントと静的セグメントの違いを詳しく比較します。

動的セグメントと静的セグメントの違いを比較

HubSpotのセグメントには「動的セグメント」と「静的セグメント」があり、主な違いは対象レコードが自動で入れ替わるかどうかです。

動的セグメントは、設定した条件に応じてレコードが自動で追加・削除されます。一方、静的セグメントは自動更新されないため、特定時点の対象を固定して管理したい場合に向いています。

それぞれの違いを以下の表にまとめました。

項目動的セグメント静的セグメント
主な用途条件に合うレコードを継続的に抽出する特定時点のレコードを固定して管理する
更新方法条件に応じて自動で更新される自動では更新されない
レコードの追加・削除条件を満たすと自動で追加され、外れると自動で削除される必要に応じて手動で追加・削除する
向いている用途・メール配信対象の抽出
・見込み顧客の絞り込み
・顧客ステータスの変化に応じた分類
・セミナーやイベント参加者の管理
・単発メールの配信対象
・担当者が選んだ特定の顧客リストの管理

以下の4つの項目について、順番にチェックしていきましょう。

主な用途

動的セグメントは、条件に合う人物を常に最新の状態でまとめておきたい場合に使います。

例えば「現在の顧客だけにメールを送りたい」「過去30日以内にフォームを送信した見込み顧客を営業フォローしたい」といったケースです。条件に当てはまるコンタクトが増えたり減ったりすると、セグメントの中身も自動で更新されます。

一方、静的セグメントは、その時点で選んだ対象を固定して管理したい場合に使います。「今回のセミナー参加者」「今月のキャンペーン対象者」など、後から自動でメンバーを入れ替えたくないケースに有効です。

つまり、常に最新の対象を管理したい場合は動的セグメント、特定の対象を固定したい場合は静的セグメントと考えると分かりやすいです。

更新方法

動的セグメントは、設定した条件に応じてデータが自動で更新されます。

例えば「過去30日以内に問い合わせした方」という条件で作成した場合、新たに問い合わせした人は自動で追加され、30日を過ぎた方は自動で対象外になります。

一方、静的セグメントは、作成後に自動でデータが変わることはありません。対象者を増やしたり外したりしたい場合は、手動で追加・削除する必要があります。

そのため、常に最新の条件で対象者を管理したい場合は動的セグメント、メンバーを固定しておきたい場合は静的セグメントが適しています。

レコードの追加・削除

動的セグメントでは、レコードの追加・削除は設定した条件に連動します。そのため、特定のコンタクトを追加したい場合は、そのコンタクトが条件を満たすように情報を変更するか、セグメント側の条件を変更する必要があります。

一方、静的セグメントでは、必要に応じてレコードを手動で追加・削除できます。

自動で対象を管理したい場合は動的セグメント、担当者が対象を選びながら管理したい場合は静的セグメントが使いやすいでしょう。

向いている用途

動的セグメントは、メール配信対象の抽出や見込み顧客の絞り込み、顧客ステータスの変化に応じた分類などに向いています。条件に合う対象が変わっても自動で反映されるため、継続的なマーケティングや営業活動で活用しやすいです。

静的セグメントは、セミナー・イベント参加者や単発メールの配信対象、担当者が選んだ特定の顧客リストなどの管理に向いています。対象を固定しておきたいケースで使いやすい方法です。

「対象を継続的に自動更新したいか」「特定の対象を固定して管理したいか」を基準に使い分けると判断しやすくなります。

迷った場合は「条件に応じて対象を自動で入れ替えたいなら動的」「対象を固定して管理したいなら静的」と覚えておくと使い分けやすくなりますね!

動的セグメント・静的セグメントを作成する方法

HubSpotでは、条件を指定して動的セグメント・静的セグメントを作成できます。基本的な流れは以下の通りです。

  1. HubSpotでセグメントを作成する
  2. セグメント化する対象を選択する
  3. フィルター条件を設定する
  4. 動的セグメントまたは静的セグメントを選択する
  5. セグメントを保存・処理する

ここでは「東京都にいる既存顧客」を抽出するケースを例に、手動でセグメントを作成する方法を解説します。

1.HubSpotでセグメント(旧リスト)を作成する

まず、HubSpotにログインし、[CRM(顧客管理)]>[セグメント(リスト)]へ移動します。

画面右上にある[セグメントを作成]をクリックすると、「手動」と「AIを利用して開始」の2つが表示されます。

「手動」では、自分で対象やフィルター条件、AND/ORなどを設定しながらセグメントを作成可能です。条件が明確な場合や、細かく指定したい場合に向いています。

一方「AIを利用して開始」では、作成したいセグメントを自然文で入力すると、Breeze Assistantがフィルター案を生成する仕組みです。

具体的には、以下のように「どのような条件のコンタクトをまとめたいか」を文章で入力します。

  • 過去30日以内に料金ページを見たコンタクト
  • 東京都に住んでいる既存顧客
  • 過去90日以内にフォームを送信した見込み顧客

生成された条件は、必要に応じて手動で修正可能です。今回は、操作方法を確認しやすい「手動」を選択して進めます。

2.セグメント(旧リスト)化する対象を選択する

「手動」を選択すると、以下のようにセグメント化する対象を選ぶ画面が表示されます。

コンタクトや会社、取引などから対象を選択できるため、作成したいセグメントに応じて適切な対象を選びましょう。今回は、例として[コンタクト]を選びます。

コンタクトを対象にすると、メール配信対象や見込み顧客、営業フォロー対象などを条件ごとに分類できます。対象を選択したら、[次へ]をクリックしてください。

3.フィルター条件を設定する

続いて、[フィルターを追加]をクリックし、セグメントに含めるコンタクトの条件を設定します。

条件は1つだけでなく、AND・ORを使って複数組み合わせることも可能です。例えば「東京都にいる方」かつ「既存顧客」といった条件を設定できます。

今回は例として、以下の設定です。

  • 都道府県が「東京都」
  • ライフサイクルステージが「顧客」

この場合、東京都にいる既存顧客だけを対象としたセグメントを作成できます。

条件に一致するコンタクトは、画面右側のプレビューで確認できます。特定のコンタクトを対象外にしたい場合は、[コンタクトを除外]から設定してください。

フィルター条件を設定したら[変更を保持]をクリックします。

4.動的セグメントまたは静的セグメントを選択する

フィルター条件を設定したら、[動的]または[静的]から作成するセグメントの種類を選択します。

動的セグメントは、設定した条件に応じて対象となるレコードが自動で更新されます。一方、静的セグメントは、保存時点で条件を満たしているレコードを固定して管理する仕組みです。

どちらを選ぶか迷った場合は、対象を自動で入れ替えたいなら動的、固定して管理したいなら静的と考えると分かりやすいでしょう。必要に応じて、説明やフォルダー、アクセス権、キャンペーンとの関連付けなども設定できます。

設定したら[セグメントを保存し、処理]をクリックしてください。

5.セグメント(旧リスト)を保存・処理する

保存すると、HubSpotが設定したフィルター条件をもとに対象レコードを処理します。処理が完了すると、以下のようにセグメント画面で条件に一致したレコード数や、対象となったコンタクトの一覧を確認可能です。

動的セグメントの場合は、保存後も条件に応じて対象レコードが自動で更新されます。一方、静的セグメントでは、保存時点で条件を満たしていたレコードが登録されます。

保存後は、セグメント名の下に表示されるレコード数を確認して、想定した条件で抽出できているかチェックしておきましょう。

セグメント(旧リスト)を表示・編集する方法

作成したセグメントは、あとから内容を確認したり、設定した条件を変更したりできます。

セグメントを表示・編集する手順は、次の通りです。

  1. 編集するセグメントを開く
  2. セグメントの条件を編集する

1.編集するセグメント(旧リスト)を開く

まず、[CRM(顧客管理)]>[セグメント(リスト)]に進みます。一覧から、表示・編集したいセグメントを選択してください。

セグメントを開くと、条件に一致したコンタクトなどのレコード一覧を確認できます。

また、セグメント名や対象レコード数、作成者、作成日などの情報も確認可能です。設定しているフィルター条件やセグメントの種類も確認できるため、現在どのような条件で抽出しているかを見直す際に役立ちます。

必要に応じて、セグメント名や説明なども変更できます。

2.セグメント(旧リスト)の条件を編集する

セグメントの条件を変更したい場合は[編集]を選択します。

編集画面では、作成時に設定したフィルター条件を再度変更できます。条件の追加・削除やAND/ORの変更なども可能です。

条件を変更したら、内容を確認して保存してください。動的セグメントの場合は、変更した条件に応じて対象レコードが自動で更新されます。

セグメントは条件を細かく設定できる一方、AND/ORや除外条件を組み合わせると、意図した対象を抽出できないこともあります。設定後は対象レコード数や一覧を確認しておきましょう。
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セグメント(旧リスト)でできるその他の操作

作成したセグメントは、目的に応じてさまざまな方法で管理・活用できます。具体的には、次のような操作です。

列を編集する

セグメントに表示するレコード情報は、必要に応じて列を追加・削除できます。[アクション]>[列を編集]の順に進むと、表示する項目を変更可能です。

コンタクトの場合は、氏名や会社名、ライフサイクルステージなど、確認したいプロパティを追加できます。列の並び順も変更できるため、よく確認する情報を見やすい位置に配置しておくと管理しやすくなります。

セグメント(旧リスト)をエクスポートする

セグメントに含まれるレコードは、ファイルとしてエクスポートできます。

[その他]>[エクスポート]の順に進み、出力する項目やファイル形式などを設定する手順です。

[エクスポート]を選択すると、出力する項目を選ぶ画面が表示されます。

名前、Eメール、電話番号、コンタクト担当者など、エクスポートしたい設定項目を選択してください。

エクスポートする項目を選択したら、[次へ]を選択してください。名前・形式(CSV/XLS/XLSX)・送信先を設定し[エクスポート]をクリックします。

処理が完了すると、指定したメールアドレス宛にダウンロード用の案内が届く仕組みです。

メール内のリンクからファイルをダウンロードすれば、HubSpot外でもデータを確認・集計できます。

なお、セグメント一覧をまとめてエクスポートする場合は、セグメント一覧画面の[アクション]>[セグメントをエクスポート]を選択します。

個別のセグメントに含まれるレコードを出力する場合とは操作箇所が異なるため、目的に応じて使い分けましょう。

フォルダーに移動する

作成したセグメントは、フォルダーに分けて管理できます。対象のセグメントで[その他]>[フォルダーに移動]の順に選択し、移動先のフォルダーを指定してください。

セグメント数が増えてくると、一覧から目的のものを探しにくくなります。「営業用」「マーケティング用」「キャンペーン別」など、用途や部署ごとにフォルダーを分けておくと管理しやすくなります。

必要に応じて、自社の運用ルールに合わせて整理方法を決めておくと良いでしょう。

セグメント(旧リスト)を複製する

既存のセグメントは複製して、新しいセグメントの作成に利用できます。対象のセグメントで[その他]>[複製]を選択すると、既存のフィルター条件などを引き継いだ状態で新しいセグメントを作成可能です。

条件が似ているセグメントを複数作る場合、一から設定し直す必要がないため、作業時間を短縮できます。

例えば「東京都の既存顧客」というセグメントを複製し、都道府県の条件だけを「神奈川県」に変更するといった使い方ができます。

複製後は、セグメント名やフィルター条件を確認し、必要に応じて修正してから保存してください。

セグメント(旧リスト)を削除・復元する

不要になったセグメントは、対象のセグメントで[その他]>[削除]の順に進むと削除できます。

セグメントを削除しても、そこに含まれていたコンタクトや会社などのレコード自体が削除されるわけではありません。削除されるのは、レコードをまとめていたセグメントのみです。

また、削除したセグメントは削除後90日以内であれば復元できます。誤って削除した場合は、[最近の削除]から対象のセグメントを選択して復元してください。

90日を過ぎると復元できなくなるため、必要なセグメントを削除する際は注意しましょう。

セグメント(旧リスト)のパフォーマンスを確認する

セグメントでは、対象となるレコード数の変化などを確認できます。

対象のセグメントで[その他]>[パフォーマンスを表示]の順に進むと、セグメントに含まれるレコード数の推移などを確認可能です。

特に動的セグメントは、設定した条件に応じて対象レコードが自動で追加・削除されます。そのため、作成後にどの程度のレコードが含まれているかを確認することで、条件設定が想定どおりに機能しているかを見直す材料になります。

定期的にパフォーマンスを確認し、必要に応じてフィルター条件やセグメントの運用方法を調整しましょう。

動的セグメントは対象が自動で入れ替わるため、作成後もレコード数の変化を確認しておくと安心です。

HubSpotのセグメント(旧リスト)を目的に応じて使い分けよう

HubSpotのセグメントは、条件に合うコンタクトや会社などをまとめて管理できる機能です。

セグメントには、条件に応じて対象が自動で入れ替わる「動的セグメント」と、保存時点の対象を固定して管理する「静的セグメント」があります。継続的に対象を更新したい場合は動的、特定の対象を固定したい場合は静的と考えると使い分けやすいです。

また、セグメントは作成するだけでなく、フィルター条件の編集やエクスポート、複製、フォルダー管理などもできます。目的に合った条件を設定し、必要に応じて見直しながら運用することが大切です。

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松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。