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【2025年最新】HubSpotの料金体系!価格がとても分かりにくいので調べてみた

2020.11.27

2025.11.28

営業DXツール

HubSpotを導入したいものの、どの料金プランを選べば良いか迷っていませんか?

2024年の料金改定で従来のユーザー単位からシート単位の料金体系に変わり、導入しやすい価格帯になりました。一方で、Hubごとのプランが幅広いため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いはずです。

さらに、2025年9月には200以上のHubSpot製品のアップデートが発表され、シート単位や機能別の課金オプションがさらに増えました。

本記事では、最新のHubSpot料金プランをHubごとの違いやシート単位の課金など、料金表を交えて解説します。なお、HubSpotの料金体系については下記の動画でもまとめているので、ご参照ください。

複雑で分かりづらいHubSpotの料金体系を、最新版の情報を元に分かりやすく解説します!
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HubSpotの料金体系

HubSpotの料金は、基本利用料金をベースに、シートとマーケティングコンタクトの追加数、オプションの利用状況などに応じて決まります。具体的な料金の決定要素は、以下の5つです。

項目内容
要素1:使うHubとエディション何の機能を使うか
要素2:マーケティングコンタクト数何名にメール配信をするか
要素3:ユーザー数とシートの種別何ユーザーでHubSpotを使うか
要素4:クレジットAI機能をどれくらい使うか
要素5:オプションどんなオプションをつけるか

なお、2023年にユーザー数とシートの種別、2024年にクレジットが加わったことで、料金体系はやや複雑になっています。ここからは、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

HubSpotの料金システムはやや複雑ですが、使い方やオプションの有無で変わることを把握すれば理解しやすいです。まずは5つの要素の内容を確認してみましょう!

HubSpotとよく比較されるSalesforceとの料金比較は、以下の記事をチェックしてください。

>>【営業管理:SFA編】SalesforceとHubSpotの料金を徹底比較!向いている企業の特徴も解説

要素1:使うHubとエディション

HubSpotは、ビジネスの目的ごとに機能が分かれた「Hub」というカテゴリで構成されています。各Hubは、特定の業務や目的に特化した機能を提供しており、必要に応じて組み合わせて利用可能です。

Hub名主な目的
Marketing HubいわゆるMA。メール配信やWeb閲覧履歴確認など
Sales HubいわゆるSFA。案件管理 / 売上集計など
CommerceHubEC制作や見積作成など
Service Hub問い合わせ管理 / FAQページ作成など
Content HubいわゆるCMS。WEBサイト制作など
Data Hub高度な開発やデータ連携など

さらに、各Hubには以下のような4段階のエディション(プラン)が用意されています。

  • 無料プラン
  • Starterプラン
  • Professionalプラン
  • Enterpriseプラン

上位のプランほど利用できる機能が増え、価格も高くなります。

このように、HubSpotでは「どのHubを使うか」と「どのエディションを選ぶか」の2つの軸で料金が決まる仕組みです。必要な機能だけをうまく選ぶことで、効率良く利用できます。

要素2:マーケティングコンタクト数

HubSpotでは、マーケティング活動に利用するコンタクトだけを支払いの対象に設定できます。「マーケティングコンタクト」は、メール配信や広告など実際のマーケティング活動に利用するコンタクトで、課金対象です。

一方で、マーケティング対象外のコンタクトは最大1,000件を無料で保存可能です。そのため、不要な連絡先を除外してコストを最適化できます。

「マーケティング対象外コンタクト」はCRM上で管理するコンタクトで、マーケティングには利用しません。メール送信の対象としていないコンタクトは、CRM上で無料で保存・管理ができます。

コンタクト数の上限や追加単価はプランごとに設定されており、必要に応じて月単位で変更も可能です。

要素3:ユーザー数とシートの種別

HubSpotでは、契約しているHubやプランによって、ユーザーに割り当てられるシートタイプと権限が異なります

有料シートのユーザーは、マーケティングや営業などの主要機能を利用可能です。一方、閲覧専用ユーザーはダッシュボードの確認などに限定されます。

具体的には以下の通りです。

ユーザータイプ主な権限・利用範囲
有料シートユーザーマーケティングや営業などの主要機能を利用可能
閲覧専用ユーザーダッシュボード確認やレポート閲覧のみ可能

契約したHubの種類やプランに応じて、管理者は誰に有料シートを割り当てられるか選択できます。シートの追加や削除は請求に直結するため、契約更新時に反映されます。

シートごとの種別や料金、主な権限、特徴については、以下の表でまとめました。

シート種別料金(税込)主な権限・アクセス範囲特徴
表示のみシート(閲覧シート)無料(全プランで利用可能)・レコード、ダッシュボード、レポートなどの閲覧のみ・アカウントの変更不可経営層や参照のみのユーザー向け
コアシート2,400円〜(Hubやプランにより異なる)HubSpot CRMの基本機能および契約製品の編集権限・有料シートの基本形
・Marketing、Sales、Service、Content、DataのHub全製品で共通使用
Salesシート2,400円〜/1人分に月コアシートの全権限+Sales Hubのサービス機能利用可シーケンスや予測、取引管理など高度な営業機能が利用可
Serviceシート2,400円〜/1人分に月コアシートの全権限+Service Hubのサービス機能利用可チケット管理、顧客満足度調査などのサポート機能へのアクセスなど
Commerceシート11,400円〜/1人分に月コアシートの全権限+Commerce Hubのサービス機能利用可EC運営に必要な決済、取引機能を提供
パートナーシート無料HubSpotソリューションパートナー向けの追加料金不要の管理権限代理店やパートナー企業が顧客支援業務の際に使用
参考:HubSpot公式サイト>製品・サービスカタログ

要素4:クレジット

HubSpotのクレジットは、使用した分だけ支払う従量課金制で、必要な機能を利用する際に消費されるポイントのようなものです。

契約しているサブスクリプションに応じて、毎月一定量のクレジットが付与されます。なお、未使用分のクレジットは翌月に繰り越されず、月ごとにリセットされる点に注意が必要です。

クレジットの残高はダッシュボードから確認でき、不足した場合は追加購入もできます。複数のHubSpot製品を契約している場合は、最上位プランのクレジット数がまとめて付与される仕組みです。

>>HubSpotクレジットとは?仕組み・対象機能・料金のすべてを分かりやすく解説

要素5:オプション

HubSpotのオプションには、基本プランに加えて追加できる、さまざまな拡張機能やサービスがあります。

例えば、APIの上限数の引き上げなど、用途や規模に応じて選択可能です。オプションの主要なオプションと内容は以下の通りです。

追加オプション名内容
専用IP追加オプションメール配信のための専用IPアドレスを利用可能
APIの上限数の引き上げ・API呼び出しの回数を拡大できる
・レート制限が10秒あたり250回のリクエストに引き上げ可能
カスタムオブジェクトの上限数の引き上げ作成可能なカスタムオブジェクト数の上限を増加
ユーザーの上限数の引き上げユーザー数を追加で500人以上増やせる
広告の上限支出額の引き上げ50件の追加広告コンバージョンイベントを作成可能
レポートの上限数の引き上げダッシュボードの上限が300件引き上げられる
カスタムプロパティーの上限数の引き上げ含まれるカスタムプロパティー件数を500件増やせる
HubSpot公式サイトをもとに作成

オプションを活用することで、業務や規模に合わせてHubSpotの機能を柔軟に拡張できます。オプションの利用状況に応じて料金が変動する点も押さえておきましょう。

HubSpotのプラン別の料金表

HubSpotは、マーケティングや営業、カスタマーサービスなどの各業務領域に対応した「Hub」と呼ばれる製品群で構成されています。

各「Hub」には、機能の豊富さや規模に応じて「Starter」「Professional」「Enterprise」という3つのプランがあります。

以下に、各Hubのプランごとの料金(年間払い)をまとめました。

▼年間払いの場合

製品名StarterProfessionalEnterprise
Marketing Hub月1,080円/シート月96,000円/3シート
Sales Hub月1,080円/シート月10,800円/シート
Service Hub月1,080円/シート月10,800円/シート
Content Hub月1,080円/シート月54,000円/3シート
Data Hub(旧Operations Hub)月1,080円/シート月86,400円/シート※14日間のトライアルあり

Startarだけは単月契約もできますが、その場合は若干割高になります。導入を検討する際は、年間の利用計画や予算を考えることが大切です。

シートってなに?

HubSpotの料金体系を把握する上で、重要なのが「シート」です。シートとは、HubSpotの機能を利用するための「利用権」であり、ユーザーがHubSpot内で「何ができるか」を定義するものです。

シートには有償と、無料で利用できるものがあります。有償の「コアシート」などを割り当てられたユーザーは、レコードの作成・編集・更新といった主要な操作が可能です。

一方、表示専用シートを持つユーザーは、データやレポートの閲覧のみで、編集はできません。

つまり、データの入力や編集などの作業をするユーザーには有償シートが、情報閲覧のみのユーザーには無料の表示専用シートが適しています。

ユーザーごとの役割と必要な操作範囲を事前に整理し、適切なシートを割り当てることがコスト最適化のポイントです。

ここまでで、「Hub」と「シート」の考え方がクリアになりましたね!
「どの機能を使うの?」「何人で使うの?」というこの2点が理解できていればHubSpot料金の7割はクリアです。まずはここまでをしっかり覚えてください。

HubSpotの無料でできること

HubSpotは有料プランが充実している一方で「まずは試してみたい」「基本的な機能だけで十分」という方に、無料版も提供しています。

ただし、無料版は追加できるシートが2名までです。編集や自動化、レポートの一時機能は制限されており、導入初期や小規模チームに最適です。

有料プランへのステップアップを見据えつつ、まずは無料版でHubSpotの使い勝手や基本機能を体験しましょう。

HubSpotの無料プランで、どこまで使えるか知りたい方も多いのではないでしょうか?無料プランでできることの解説は、下記の記事をご参照ください。

>>HubSpotの無料版でできることについてわかりやすく解説!

HubSpotの料金シミュレーション

ここでは、具体的にHubSpotの料金シミュレーションを紹介します。例として、HubSpotの「Sales Hub Professional」を使うケースを見てみましょう。

対応するシートユーザー数月額料金(税抜)合計(月額・税抜)
Salesシート5名12,000円60,000円
コアシート5名6,000円30,000円
合計10名90,000円

料金体系が刷新され、従来よりも柔軟にユーザー権限を設定できるようになりました。

不要な有料ライセンスを削減し、コスト管理の自由度が上がった点が魅力です。自社の利用目的や業務範囲に合わせて、最適なプランを選びましょう。

今後プラン変更やアップグレードする際は、新しい料金体系が適用される場合もあります。契約更新時も通知を確認し、不明な点はHubSpotの担当者にご確認ください。

料金改定により「シート」の概念が刷新され、部門や役割に応じて最適なシートを割り当てできます。ユーザー権限の設定が柔軟になり、業務に必要な機能だけを利用できる仕組みです。

Marketing Hub 料金プランの機能比較

HubSpotのMarketing Hubは、リード獲得から顧客育成、キャンペーン分析まで、マーケティング活動全般を支援するツールです。

また、2025年9月の製品アップデートにより、顧客の行動変化をリアルタイムで把握できるようになりました。

さらに、AIを活用したEメールで受信者の関心や行動パターンに応じて、最適なメッセージを生成できるようになりました。効率的に一人ひとりに合わせたマーケティングを実施でき、リード育成やコンバージョン率の向上が期待できます。

無料版からEnterpriseプランまで、ビジネスの成長段階やニーズに合わせて機能が拡充されています。ここでは、特に重要な機能について、プランごとの違いを比較しましょう。

機能無料版StarterProfessionalEnterprise
フォームやメールにHubSpotロゴありなしなしなし
メール配信機能・一斉配信・一斉配信・一斉配信
・シナリオメール
・ABテスト
・一斉配信
・シナリオメール
・ABテスト
メール配信上限月間2,000通までコンタクト数の5倍 /月 まで

例:コンタクト数が1,000件だった場合5,000件 / 月まで
コンタクト数の10倍 /月 まで

例:コンタクト数が1,000件だった場合10,000件 / 月まで
コンタクト数の20倍 /月 まで

例:コンタクト数が1,000件だった場合20,000件 / 月まで
Web閲覧分析コンタクトのWeb閲覧状況がアクティビティで確認可コンタクトのWeb閲覧状況がアクティビティで確認可コンタクトのWeb閲覧状況をアクティビティで確認し、トリガー通知などが可能コンタクトのWeb閲覧状況をアクティビティで確認し、トリガー通知などが可能
キャンペーン分析××
コンタクト件数ベースのみ

コンタクト件数ベースに加え、商談件数なども分析可能
ファネル分析×××
※参考:Marketing Hub 公式サイト

Marketing Hubのプランを選択するときは、下記の点をチェックすることが大切です。

  • ワークフロー機能を使ってシナリオメール配信をしたいか
  • メール配信の上限件数がどれくらいか
  • キャンペーン分析をしたいか

いずれかが必要であれば、Professional以上のプランが推奨されます。Starterプランでも、基本的なメール配信やWebアクティビティの確認は可能です。

例えば、コンタクトのWeb閲覧状況をアクティビティで確認したいだけであれば、Starterプランでも対応できます。高度な機能はProfessionalプラン以上で提供されるため、自社のマーケティング戦略を考慮して検討しましょう。

ここからは、それぞれのプランの詳細を解説していきます。

Marketing Hubの無料版

Marketing Hubの無料版は、HubSpotをこれから導入する方や、基本的なCRM機能とマーケティングツールを試したい方に最適です。

プラン名月額料金マーケティングコンタクト数上限含まれるコアシート数
無料版0円

費用をかけずにHubSpotのプラットフォームに触れ、顧客管理や基本的なメール配信、フォーム作成といった機能を体験できます。顧客との接点を持ち、その反応を把握したいスモールビジネスや個人事業主の方に充分な価値を提供します。

Marketing HubのStarterプラン

Marketing HubのStarterプランは、無料版から一歩進んで、マーケティング活動に取り組みたい企業におすすめです。

プラン名月額料金(税込)マーケティングコンタクト数上限含まれるコアシート数
Starter1,800円
※年間払い:12,960円(月1,080円)
1,000件分1人分

このプランでは、フォームやメールからHubSpotロゴが削除され、月間のメール配信上限数も増加しているため、多くの顧客にアプローチできます。

また、基本的なリストセグメンテーションや広告リターゲティング機能も利用可能です。そのため、小規模ながらもターゲットに合わせた効果的なマーケティング施策で、ブランドイメージの向上も期待できます。

Marketing HubのProfessionalプラン

Marketing HubのProfessionalプランは、中規模以上のマーケティングチームや、成果をより重視し、効率化と高度化を目指す企業に最適です。

プラン名月額料金(税込)マーケティングコンタクト数上限含まれるコアシート数
Professional106,800円
※年間払い:1,152,000円(月96,000円)
2,000件分3人分

このプランの大きな特徴は、マーケティングオートメーション(ワークフロー機能)が利用可能になる点です。顧客の行動や属性に応じて、シナリオメールを自動配信したり、リードナーチャリングのプロセスを効率化したりできます。

また、EメールのABテスト機能も備わっており、効果的な内容を見極めて成果向上につなげられます。メール配信上限もコンタクト数の10倍/月と大幅に増え、積極的な情報発信が可能です。

データに基づく戦略的なマーケティングができるため、成果を重視する企業におすすめのプランです。

Marketing HubのEnterpriseプラン

Marketing HubのEnterpriseプランは、Professionalプランの全機能に加え、さらに高度な機能が充実した最上位プランです。

複雑かつ大規模なマーケティング戦略を実行し、ROI(投資対効果)を厳密に測定・改善したい大企業におすすめです。また、複数のブランドや事業部門を持つ企業にも適しています。

プラン名月額料金(税込)マーケティングコンタクト数上限含まれるコアシート数
Enterprise432,000円10,000件分5人分

メール配信上限もコンタクト数の20倍/月、コアシート数も5人分と最大です。

大人数のチームでも見込み客一人ひとりに合わせた情報発信が可能で、データを活用した改善ができるようになります。

Sales Hub 料金プランの機能比較

HubSpotのSales Hubは、営業活動の効率化や案件管理の高度化、チームの生産性向上を支援する営業支援ツールです。無料版からEnterpriseプランまで、営業チームの規模や戦略に応じて機能が拡充されていきます。

2025年9月の製品アップデートにより、新しいミーティングツールが追加されました。

商談相手の企業情報や過去のやり取り、業界動向などをAIが自動分析し、話すべきポイントが提案しやすくなりました。営業担当者は効率的に準備や対応ができ、案件の成約率向上やチームの生産性改善が期待できます。

Sales Hubの重要な機能やプランの違いを比較しましょう。

機能無料版StarterProfessionalEnterprise
パイプライン数1件2件15個100件
フォーキャスト管理××
セールスアナリティクス××
シーケンス/自動化××
目標管理××
売上目標のみ

売上目標に加え、コール数やMTG数などのカスタム目標も計測可能
ミーティングのスケジュール設定最大1件の個人のミーティングリンク1,000件の個人およびチームのミーティングリンク1,000件の個人およびチームのミーティングリンク1,000件の個人およびチームのミーティングリンク
Eメールテンプレート3件5,000件5,000件5,000件
データエージェント×・10HubSpotクレジット
・情報強化されたレコード
・Breezeデータエージェント(ベータ版)
・10HubSpotクレジット/1件の情報強化されたレコード
・Breeze顧客対応エージェント
・10HubSpotクレジット/コミュニケーション
※参考:Sales Hub公式サイト

Sales Hubのプランを選ぶ際にまず考慮すべきは、作成したいパイプラインの数です。パイプラインは、営業活動における「案件の流れ作業ライン」のようなものです。

見込み客との最初の接触から契約成立までの各工程をステージとして設定し、案件の進行具合を把握できます。

営業チームが1つで扱う商材や営業プロセスも1つであれば、Starterプランの2つのパイプラインで充分です。

より多くのパイプラインが必要な場合は、最大15個までパイプラインを作成できる「Professionalプラン」以上を検討しましょう。

また、フォーキャスト(営業の着地予測管理)も重要です。Starterプランでは、取引データの簡単な集計はできますが、詳細な売上予測はできません。

一方、Professionalプラン以上では、各案件の受注確度を考慮した制度の高い予測が可能です。具体的には、今月末までに100万円の案件を80%の確度で獲得できる場合、フォーキャスト上は80万円として計上できます。

Professionalプラン以上では、シーケンスや目標管理、ミーティング自動設定などが利用可能です。Eメールテンプレートやデータエージェントの活用により営業活動を効率化し、業務をスムーズに進められます。

以下より、各製品の詳細を見ていきましょう。

Sales Hubの無料版

Sales Hubの無料版は、基本的なCRM機能や案件管理ツールを試してみたい個人や小規模チームに適しています。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
無料版0円

費用をかけずに、基本的な顧客・案件管理の仕組みを構築したいと考えるスモールビジネスやチームのニーズに応えます。

Sales  HubのStarterプラン

Sales HubのStarterプランは、より本格的に営業活動の基盤を整えたい小規模な営業チームにおすすめです。無料版からステップアップし、より多くの案件を効率的に管理し、営業活動の成果を高めたい場合に有効です。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
Starter1,800円
※年間払い:12,960円(月1,080円)
1人分

このプランでは、パイプライン数が2件に増え、見積もり作成機能や簡単な目標設定(売上目標のみ)も利用できます。小規模ながらも、営業プロセスの可視化と基本的な効率化を図りたい企業は、ご検討ください。

Sales   HubのProfessionalプラン

Sales HubのProfessionalプランは、本格的な営業自動化やデータに基づく戦略的な営業をしたい企業に最適です。成長段階にある企業や、中規模以上の営業チームに向いています。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
Professional12,000円
※年間払い:129,600(月10,800円)
1人分

Professionalプランでは、シーケンスやワークフローによる営業自動化や、高度なフォーキャスト管理が可能です。詳細なアナリティクス機能も備えており、営業プロセスの標準化でデータに基づく戦略的な意思決定を支援します。

また、BreezeデータエージェントがCRMデータをAIで自動補完し、最新情報に基づく営業判断をサポート。商談準備や分析の負担を減らし、より多くの時間を顧客対応や提案に充てられます。

Sales  HubのEnterpriseプラン

Sales HubのEnterpriseプランは、Professionalプランの全機能をさらに発展させた最上位プランです。

AIによる高度な分析や自動化機能、柔軟なカスタマイズ性を備え、複雑な営業体制にも対応します。営業パフォーマンスの最大化を目指す大企業に最適です。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
Enterprise18,000円1人分

Enterpriseプランでは、大人数の営業チームが会社全体の方針に沿ってスムーズに営業活動がしやすい環境を提供しています。ルールに基づいた適切な管理ができるように、力強いサポートを受けられます。

Sales Hubの無料版やStarterプランでも、営業に必要な基本機能はしっかり充実しています。まずはスモールスタートして、チームや案件の成長に合わせて上位プランへステップアップするのがおすすめです。

Service Hub 料金プランの機能比較

HubSpotのService Hubは、顧客からの問い合わせ対応やサポート業務の効率化などを支援するカスタマーサービスプラットフォームです。

無料版からEnterpriseプランまで、サポートチームの規模やサービスのレベルに応じて機能が拡充されます。下記の表に、それぞれのプランで利用できる主な機能と対応状況をまとめました。

機能無料版StarterProfessionalEnterprise
Webチャット
(HubSpotロゴ含む)
メール一元管理
チャットパイプライン数1件2件15件50件
ナレッジベース××
カスタマーポータル××
顧客満足度アンケート××
SLA(サービス品質保証)××
ミーティングのスケジュール設定最大1件1,000件1,000件1,000件
データエージェント×10HubSpotクレジット・Breeze顧客対応エージェント
・10HubSpotクレジット
・Breeze顧客対応エージェント
・10HubSpotクレジット
※参考:Service Hub公式サイト

Service Hubのプランを選ぶ際には、主に以下の3点を確認しましょう。

  • 作成したいパイプラインの数
  • ナレッジベースの有無
  • カスタマーポータルの数

例えば「通常の問い合わせ管理用パイプライン」と「契約・手続き専用パイプライン」の2種類を使う場合があります。

このようなケースでは、Starterプランの2件では足りません。最大15件までパイプラインを作成できるProfessionalプラン以上がおすすめです。

また、FAQサイト(ナレッジベース)を構築して問い合わせ件数の削減をしたい場合は、Professionalプラン以上が条件です。カスタマーポータルの活用により透明性の高いサポートを得られ、企業側も問い合わせ管理の効率化ができます。

Service Hubは、Professionalプランで充分なケースが多く、Enterpriseは主にSLAが必要な大規模チーム向けです。まずはProfessionalでスタートするのがおすすめです。

Service Hubの無料版

Service Hubの無料版は、まず試しに基本的な顧客サポートツールを使いたい方や小規模チームに適したサービスです。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
無料版0円

Webチャットやメールの一元管理、チャットパイプライン1つの機能を無料で体験できます。顧客サポート体制を構築する際におすすめです。

Service HubのStarterプラン

無料版の基本的な機能から一歩進んで、より効率的に顧客サポートをしたい場合は、Service HubのStarterプランがおすすめです。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
Starter1,800円
※年間払い:12,960円(月1,080円)
1人分

このプランでは、チャットパイプライン数が2個に増え、より多くのEメールテンプレートや定型スニペットも利用できます。

これらの機能を組み合わせて問い合わせの種類に応じて対応方法を整理できるため、回答時間の短縮を期待できます。小規模ながらも顧客対応の質向上と、サポート業務の基本的な効率化をしたい企業に最適です。

Service HubのProfessionalプラン

Service HubのProfessionalは、本格的なカスタマーサポート体制を構築するプランです。充実した機能を活用し、顧客満足度の向上と業務効率の改善を目指す企業におすすめです。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
Professional12,000円
※年間払い:129,600円(月10,800円)
1人分

Service Hubのメインとなるプランで、ナレッジベースやカスタマーポータル、顧客満足度アンケートといった機能が使えます。これらの機能を活用することで、顧客の自己解決を促進し、問い合わせ対応の質が高まります。

データに基づいたサービス改善サイクルを回したい企業にとって、価値の高いプランです。

Service HubのEnterpriseプラン

Service HubのEnterpriseプランは最上位で、Professionalプランの全機能に加え、SLA管理や高度なレポート機能なども備わっています。大規模なカスタマーサポート体制を運営する企業におすすめです。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
Enterprise18,000円1人分

SLA管理では「問い合わせ受信後⚪︎時間以内に一次回答」など、具体的なサービス基準を設定できます。達成状況をリアルタイムで可視化し、未達リスクがある場合はアラートで即対応も可能です。

顧客との約束を確実に守り、サービスの品質を安定して維持したい企業におすすめのプランです。

Content Hub

「Content Hub」は、以前は「CMS Hub」という名称でしたが、2024年4月に名称変更されました。単なるリブランドだけでなく、AIによるコンテンツ生成やSEO最適化、パフォーマンス分析などの機能が強化されています。

従来のCRM Hubは、Webサイト構築やランディングページ作成、ブログ運用など、いわゆるコンテンツ管理の役割が中心でした。

一方で、Content Hubは、戦略的なコンテンツマーケティングを支える包括的な基盤へと進化しています。

複数のツールを切り替えることなく、企画から配信、分析もできる点が特徴です。

CRM Hubから進化したContent Hubなら、複数ツールを行き来せず、戦略的な運用をワンステップで実現できます!

HubSpot for Marketers

HubSpot for Marketersとは、Marketers HubとContent Hubを組み合わせたプランのことです。

以前はMarketing+(プラス)という名称でしたが、2025年3月にリニューアルされました。なお、旧プランMarketing+の機能や料金については、以下の記事で解説しています。

>>HubSpotのMarketing+とは?機能や料金、導入すべき企業の特徴について解説

リニューアルにより、コンテンツ管理とMAの連携が強化され、業務の効率化とコスト削減が実現しやすくなりました。主に、以下の4つの領域をカバーします。

  • コンテンツ作成(Content Hub)
  • コンテンツ管理(Content Hub)
  • リード創出(Marketers Hub)
  • マーケティングオートメーション(Marketers Hub)

なお、HubSpot for Marketersの料金プランは、ProfessionalとEnterpriseの2種類のみです。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数マーケティングコンタクト
Professional120,000円
※年間払い:1,296,000円(月108,000円)
3人分2,000件
Enterprise456,000円(年間払いのみ)5人分10,000件

HubSpot for Marketersは、Marketers HubとContent Hubを別々に導入するよりもコストが抑えられます!マーケティング効果を最大化したい企業におすすめです。

Data Hub(旧Operations Hub)

2025年9月4日、Operations Hubの後継製品として「Data Hub」が発表されました。外部ソースからデータを集約し、カスタマープラットフォーム上での接続や整理、活用を支援するAI機能が強化されています。

プラン名月額料金(税込)含まれるコアシート数
無料版0円
Starter1,800円
※年間払い:12,960円(月1,080円)
1人分
Professional96,000円
※年間払い:1,036,800円(月86,400円)
1人分
※14日間のトライアルあり
Enterprise240,000円5人分
※14日間のトライアルあり

なお、以下の記事ではData Hubの機能や料金プランについて詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

>>HubSpot「Data Hub(旧Operations Hub)」とは?機能や料金プランを解説

HubSpotのData Hubなら、外部データも総合管理できます。AIで接続や整理、品質管理を自動化できるため、手動でのデータ整理が不要になるのが魅力です。

HubSpotのコストパフォーマンスを高めるためのポイント

HubSpotは非常に多機能で魅力的なプラットフォームです。そのため、機能を最大限に活かし、投資に見合う効果を得るためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 無料機能を活用する
  • 導入する目的を定める
  • HubSpotパートナーに相談する

それぞれ、確認していきましょう。

無料機能を活用する

HubSpotには、期間制限なしで利用できる無料機能が充実しています。CRMや基本的なEメールマーケティング、フォーム作成、チャット機能など、幅広いサービスを提供しています。

有料プランを検討する前に、まずはこれらの無料機能を実際に使ってみるのもおすすめです。実際に操作しないと自社の業務フローに本当に合っているのか、具体的に判断するのは難しいので、まずはお試ししてみましょう。

HubSpotの無料プランでできることは以下の記事で詳しく解説しているので、ご参照ください。

>>HubSpotの無料版でできることについてわかりやすく解説!

導入する目的を定める

高機能なツールであるHubSpotをせっかく導入しても、社内で活用されなければ、その投資効果は期待できません。

「とりあえず導入したものの、結局あまり使われなかった」という事態を避けるためには、HubSpotを導入する目的が不可欠です。

HubSpotを入れて改善できる点を事前に考えて、達成したいことや改善したいことを具体的にしましょう。

HubSpotのどの機能がそれぞれの目標達成に貢献できるのかを検討することで、導入する意義が明確になります。HubSpotを導入する方法は、以下の記事をご参照ください。

>>HubSpotの導入方法を4ステップで解説!事例や無料機能も

HubSpotのパートナーに相談する

HubSpotの導入や最適なプラン選択、効果的な活用方法は、自社だけで判断するのは難しい場合があります。そのようなときは、専門知識を持つHubSpot認定パートナー(代理店)に相談することも有効です。

パートナーは、自社の課題やニーズに応じて、戦略的な観点から最適な提案をします。特に、CRM・SFAツールの導入経験がない場合や、マーケティングと営業の連携を強化したい企業にとって、心強い存在です。

専門家パートナーの力も借りるとコストパフォーマンスが高まるので、ぜひご活用ください。

FLUEDは、HubSpotの認定パートナー資格を取得しています。HubSpotを活用した業務効率化や自動化を検討中の方は、お気軽にご相談ください!HubSpot認定パートナーの詳細やメリットは、以下の記事で詳しく解説しています。

>>HubSpotの認定パートナー(代理店)を利用するメリットとは?導入を検討している方必見!

HubSpotの料金体系を理解した上で適切なプランを導入しよう

HubSpotは、各製品ごとに無料版からEnterpriseまで幅広いプランを提供しています。2024年3月の料金改定以降は、シート単位の料金体系が導入され、自社の利用規模や目的に応じて選べるようになりました。

さらに、2025年9月には200以上のHubSpot製品のアップデートがあり、機能別の課金オプションも増えています。

一方で、Hubごとの機能差や、シート単位の課金など、料金体系はやや複雑です。導入前にしっかりと整理し、自社に最適なプランを見極めることが大切です。

どのプランを選ぶべきか迷う場合は、認定パートナーへの相談も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

プランの仕組みを理解し、自社に最適な形でHubSpotを活用していきましょう。

FLUEDでは、HubSpotの使い方や活用方法が分かる、無料相談会を実施しています。プランの選び方や料金体系にお悩みの方は、ぜひご活用ください!

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松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。