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SalesforceからHubSpotへのデータ移行が効率化!連携アプリ「コネクタ」を紹介

2025.02.01

2025.02.03

HubSpot

SalesforceからHubSpotへのデータ移行は検討すべき事項が多岐にわたるため、ハードルの高い作業です。

移行方法には主に「CSVを用いた移行」と「連携アプリを使用した移行」の2種類があります。人的ミスの防止や大量データの効率的な移行が可能な点から、連携アプリの活用がおすすめです。

本記事では、連携アプリを用いたデータ移行の具体的な手順や、移行を成功させるための注意点について詳しく解説します。

スムーズに運用開始するためのテスト方法についても紹介するので、HubSpotとSalesforceから移行を検討している方は、ぜひご覧ください。

SalesforceからHubSpotへの移行で、年間で数千万円以上のコストダウンに成功した事例もあります。詳しくは以下の動画で紹介しているので、ぜひご覧ください!

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SalesforceからHubSpotにデータ移行する際に連携アプリをおすすめする理由

SalesforceからHubSpotにデータを移行する方法は「CSVを用いた移行」と「連携アプリを使用した移行」があります。

特に、以下の理由から連携アプリ(連携コネクタ)を使った移行方法がおすすめです。

  • 人的ミスの防止ができるから
  • 大量のデータを移行できるから

なお、移行ではなく連携する(HubSpotとSalesforceを両方とも使い続ける)場合には、以下の記事をご覧ください。

>>HubSpotとSalesforceの違いを徹底比較!移行・連携方法も解説

人的ミスの防止ができるから

連携アプリを使用すれば、データ移行を自動化できるため、人的ミスのリスクを大幅に軽減できます。特に、複雑なデータ構造や関連情報を含むデータセットの移行漏れを防止できるのは、大きなメリットです。

顧客データや取引情報は重要な資産のため、移行時のミスは業務トラブルや損失につながります。連携アプリを使えば、データの正確性と整合性を保ちながら移行できるため、新ツールを使った業務にスムーズに入れます。

大量のデータを移行できるから

CSVを使用してデータを移行する場合、HubSpotには容量制限があることにも注意が必要です。具体的には、無料プランでは20MB未満、有料プランでも最大512MBまでの制限があるため、データ量が多い場合にはエクスポート範囲の調整が求められます。

一方で、アプリ連携を活用した自動移行であれば、手作業でデータをインポートする必要がありません。そのため、大量のデータを移行する場合でも、作業時間を大幅に短縮できます。

すでにSalesforce内に大量のデータを保持している場合には、アプリを用いて移行しましょう。

通常、データ移行を行う際には「移行中のタイミングで作業を停止する」必要が生じる場合があります。しかし、アプリを活用すれば、このような業務停止が不要な場合が多くあります。

SalesforceからHubSpotにデータ移行する際の注意点

SalesforceからHubSpotへのデータ移行の作業をする際は、以下のような注意点に気を付ける必要があります。

  • HubSpotとSalesforceのオブジェクト名の違い
  • 同期ルールの設定が必要
  • HubSpot⇔Salesforce連携アプリで連携“できない”ものが存在

それぞれについて、詳しく解説します。

HubSpotとSalesforceのオブジェクト名の違い

HubSpotとSalesforceは、どちらもSFA(営業支援システム)ツールとしての機能を持っていますが、オブジェクトの名称に違いがあります。

例えば、HubSpotで「コンタクト」と呼ばれるオブジェクトに、Salesforceで該当するものは「リード」や「取引先責任者」です。このように名称は異なるものの、両ツールのオブジェクト構造は非常に似ています。

そのため、データ移行を行う際には、大規模なデータ構造の調整を必要とせず、比較的スムーズに移行を進めることが可能です。

同期ルールの設定が必要

HubSpotとSalesforceの並行使用から、使用するツールをHubSpotに絞る場合には、同期ルールの設定が必要です。

同期ルールとは、どのデータを、どのように、そしていつ同期するかを定める基準のことです。このルールを適切に設定すると、データの整合性を保ちながら効率的に同期ができます。

今回のようなデータ移行時には、どのデータを、どのようにの部分が特に重要です。

同期ルールには、以下の4つのパターンがあります。

  • 常に、HubSpot or Salesforceを使用
  • 空白でない限り、HubSpot or Salesforceを優先
  • 双方向(※データ連携時に使用)
  • 同期しない(※データ連携時に使用)

以下のとおりSalesforceとHubSpotで情報の一致・不一致がある顧客データを例に、解説します。

  • 「姓」および「名」のどちらかに空白が存在
  • 「メールアドレス」の値は一致
  • 「会社」の値が不一致

具体例を表にすると下記のとおりです。

Salesforce(リード)HubSpot(コンタクト)
<空白>鈴木
太郎<空白>
メールアドレスabc@test.co.jpabc@test.co.jp
会社ABC株式会社abc

ここで重要となるのは、以下の2点です。

  • 情報に不一致がある場合、どちらの情報を優先させるか
  • 情報に空白がある場合、空白のままにするのか、存在する情報のどちらで上書きするのか

仮に「常に、Salesforceを使用」とした場合には、データの同期は以下のように行われます。

Salesforce(リード)HubSpot(コンタクト)
<空白><空白>
太郎太郎
メールアドレスabc@test.co.jpabc@test.co.jp
会社ABC株式会社ABC株式会社

赤字が書き換えられた部分です。「常に Salesforceを使用」を選択した場合には、以下を条件に値が変更されます。

【Salesforce内に該当する値がないとしても、HubSpotのデータは使用されない】

今回の例だと、「姓」が対象となり、HubSpotの値が空白に変更されます。

【Salesforce内に値が存在する場合は、HubSpot内の既存の値が上書きされる】

今回の例だと、「名」と「会社」が対象となり、HubSpotの値がSalesforceの値に変更されます。

一方「空白でない限り、Salesforceを優先」とした場合は、以下のとおりです。

Salesforce(リード)HubSpot(コンタクト)
鈴木鈴木
太郎太郎
メールアドレスabc@test.co.jpabc@test.co.jp
会社ABC株式会社ABC株式会社

赤字が変更された部分です。「空白でない限りSalesforceを優先」を選択した場合には、以下を条件に値が変更されます。

【Salesforce内に該当する値がない場合のみ、HubSpotからSalesforceに値が渡される】

今回の例だと「姓」が対象となり、Salesforceの値が書き換えられます。HubSpotの値は変わりません。

【Salesforce内に値が存在する場合は、HubSpot内の既存の値が上書きされる】

今回の例だと「会社」が対象となり、HubSpotの値が書き換えられます。Salesforceの値は変わりません。

これらのルールを適切に設定することで、不要なデータの上書きや同期ミスを防ぎ、正確で信頼性の高いデータ管理ができるようになります。

HubSpot⇔Salesforce連携アプリで連携“できない”ものが存在

連携アプリでの連携ができない項目や、注意する必要がある項目が存在します。

HubSpot⇔Salesforce連携アプリで連携“できない”もの

HubSpot⇔Salesforce連携アプリで連携“できない”ものは、以下です。

  • 添付ファイル(PDFなど)
  • Salesforceのフロー / プロセスビルダなどで実装されている自動化処理
  • Salesforceのフィールドが“計算フィールド”や“数式項目”になっているもの

以上の制約に加え、次の章で解説する「注意が必要な項目」にも留意する必要があります。

HubSpot⇔Salesforce連携アプリで連携する際に注意が必要なもの

HubSpot⇔Salesforce連携アプリで連携する際に別途設定が必要なため、以下のものには注意してください。

  • キャンペーン
  • Todo / 活動など

上記の点を理解した上で作業を進めると、HubSpotとSalesforceの連携がよりスムーズになります。

アプリで連携ができないもの・注意が必要なものについても、FLUED社のHubSpot移行パッケージでカバーできます。ぜひお気軽にお問い合わせください!

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HubSpotとSalesforceを連携するアプリ/コネクタを使用した、データ移行手順

連携アプリを用いて、SalesforceからHubSpotへデータ移行を行う手順を解説します。手順は以下の通りです。

  1. 前提条件を確認する
  2. アプリをインストールする
  3. オブジェクトごとの同期ルール設定

それぞれの工程について、説明をします。

1.前提条件を確認する

データ移行時には、HubSpotにて以下の製品エディションの契約と、Account Access権限を持っているか、事前に確認をしましょう。

HubSpotでは、以下の製品エディションいずれかの契約が必要です。

  • Marketing Hub
  • Sales Hub
  • Service Hub
  • Operations Hub
  • Content Hub

なお、プランはProfessional、もしくはEnterpriseである必要があります。

一方、Salesforceアカウントでは、APIアクセスが可能なSalesforce Editionの契約、もしくはSalesforce Professionalの契約契約が必要です。

また、Salesforceシステム管理者であるか、HubSpot連携権限セットが割り当てられているかどうかも確認しましょう。

最後に、以下の全てのユーザープロファイル管理権限が付与されていることも必要です。

  •  APIが有効化されている
  • 「セットアップと構成の表示」が有効化されている
  • HubSpotに同期するオブジェクトについての「すべてを変更する」ことが許可されている
  • Modify Metadata権限が付与されている
  • 「AppExchangeパッケージのダウンロード」権限が付与されている
  • Customize Applicationのプロファイル権限が付与されている

参考元:SalesforceとHubSpotの連携 | 今すぐ接続

参考元:HubSpotのSalesforce連携をインストールする

2.アプリをインストールする

HubSpotのナビゲーションバーから、「アプリマーケットプレイス」を選択します。画面上部のお店のマークを押し、アプリマーケットプレイスの「アプリ」に遷移します。

HubSpotアプリマーケットプレイスで、Salesforceを検索します。

「アプリをインストール」ボタンを押して、インストールを進めてください。

「Salesforceにログイン」を選択して、連携作業を進めます。「連携アプリ」をインストールすると、自動で取引パイプラインとプロパティが生成されます

3.オブジェクトごとの同期ルール設定

アプリをインストールしたらオブジェクトごとの同期ルール設定をします。注意点があるため、後の章で詳しく解説します。

SalesforceのデータがHubSpotに正しく移行されたら、移行は完了です。

【事例あり】SalesforceからHubSpotに移行する方法やポイントを解説では、移行のポイントをさらに詳しく紹介しています。合わせてお読みください!

SalesforceからHubSpotへの移行時におすすめの連携テスト方法

SalesforceからHubSpotへのデータ移行時には、連携アプリを利用し、連携テストを事前にすることをおすすめします。

その理由は、データ移行が可能かどうか、運用上の問題がないかを無料で検証できるからです。

また、PoC環境で構築した内容をそのまま本番運用環境に移行できるため、運用をスピーディに開始できます。すでにHubSpotを利用している場合は、連携アプリでデータの同期方法を選択すれば、既存のデータを活かせるようになります。

連携テストの手順は以下の通りです。

1.HubSpotのPoC環境(仮の無料アカウント)を用意する

PoC環境は無料で利用でき、有償化後にそのまま本番環境として移行可能です。

2.Salesforce ⇔ HubSpot連携アプリをインストールする

アプリをインストールして、両システム間の連携を開始します。

3.オブジェクト / データを相互連携する

必要なデータをHubSpotとSalesforce間で同期させ、データの整合性を確認します。

4.“本番データがHubSpotにある状態”でHubSpotの使用感をテストする

移行後に本番データがHubSpot内にある状態で操作性や運用性をテストします。

5.仮環境を有償化し、本番運用を開始する

PoC環境での構築内容をそのまま引き継ぎ、本番環境として活用できます。

本格導入後に大きな不具合が見つかると、業務に支障をきたす場合があります。事前のテストを通じ、スムーズな移行を目指しましょう。

導入後の効果を最大化するためには、運用開始前の確認と改善が重要です。テスト後のチェックについても、プロへの相談がおすすめです!

連携アプリを用いて、SalesforceからHubSpotへの移行を効率的に進めよう

連携アプリを利用すれば、人的ミスを防ぎ、大量のデータの効率的かつ正確な移行が可能です。また、移行中の業務停止が不要な場合が多いので、スムーズな移行を実現できます。

一方で、HubSpotとSalesforceでは、オブジェクト構造や名称が異なります。そのため、同期ルールの設定、連携アプリで対応できない項目など、注意すべき点が多いのも事実です。

これらを事前に把握しておくことも、移行にあたっては非常に大切です。

SalesforceからHubSpotへの移行は、企業にとって重要な意思決定です。このような基盤システムの移行では、データの整合性を確保したり業務プロセスを最適化したりなど専門的な知識が必要とされます。

当社は、HubSpotやSalesforceに偏らない第三者の立場から、中立的な視点で移行をサポートいたします。最適な移行方法についてお悩みの方は、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。

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松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。