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HubSpotでプロジェクト進行管理も可能に!? Projects Object(プロジェクトオブジェクト)とは

2025.10.31

2025.10.31

HubSpot

「取引はHubSpotで管理しているけれど、その後の導入やフォローはAsanaやスプレッドシートで別管理…」そのような状況に心当たりはありませんか?

2025年秋、HubSpotに新オブジェクト「Projects(プロジェクト)」が追加されました。

これまで受注後の進行管理はAsanaといった外部ツールを使用するケースが多かったですが、HubSpot内でもプロジェクト単位の管理が可能になりました。

本記事では、HubSpot Projects Objectの概要やユースケース、表示・活用方法を紹介します。さらに、AsanaやNotionとの違いも、実際の業務イメージとともにわかりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

営業・CS・マーケが関わる「受注後の仕事」を、HubSpot上でまとめて見える化できるようになりました!

しかし、よく使われているスプレッドシートやNOTION、Asanaとは結構メリットデメリットもありそうなので、そういう観点で本記事は解説していきます!

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HubSpot Projects Object(プロジェクトオブジェクト)とは?

2025年秋、HubSpotに新たな標準オブジェクト「Projects(プロジェクト)」が追加されました。

HubSpot Projects Objectとは、受注後の業務進行をHubSpot上で一元管理できる、新しいプロジェクト管理用オブジェクトのことです。営業やカスタマーサクセスなど複数のチームが関わるプロジェクトを、HubSpot内で一元的に可視化・運用できる点が特徴です。

プロジェクトには、以下のHubSpotオブジェクトを関連付けられます。

  • Deals(取引)
  • Companies(会社)
  • Tickets(チケット)
  • カスタムオブジェクト

プロジェクトの進行状況を可視化したレポートを作成できるため、AsanaやNotionのようなプロジェクト管理ツールに近い使用感です。

さらに、取引(Deal)が完了したタイミングをトリガーに、プロジェクトを自動生成することもできます。受注後にタスクを自動で立ち上げられるため、運用の抜け漏れを防ぐことが可能です。

HubSpot Projects Objectは、複数のオブジェクトを横断的に束ね、「受注後のプロジェクト管理(導入・開発・施策実行)」を支援するための仕組みです。

HubSpot Projects ObjectのBtoB営業におけるユースケース

HubSpot Projects Objectは、営業・マーケティング・カスタマーサクセス(CS)など、複数部署が関わる受注後のプロジェクト業務に最適です。

実際のBtoB業務における以下の代表的な活用シーンを紹介します。

  • 【営業編】受注後の納品プロジェクト管理
  • 【営業編】受注後の開発プロジェクト管理
  • 【マーケ編】展示会やウェビナーなどの準備の施策スケジュール管理
  • 【カスタマーサクセス編】サポートにおけるプロジェクト管理

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【営業編】受注後の納品プロジェクト管理

SaaSを中心としたBtoB商材では、受注後に以下のような導入プロセスが発生します。

キックオフ導入スケジュールや体制の確認やKPI設定
要件定義機能要件や運用フローのすり合わせ
設定・連携アカウント設定やシステム連携の実施
トレーニング管理者・利用者向けの教育やFAQ作成
本番リリーステスト完了後の本番稼働や初期サポート

HubSpot Projects Objectでは、前述の工程をWBS(プロジェクト全体をタスクごとに整理した構成図)としてまとめ、担当者・期日・進捗をタスク単位で管理できます。

ガントチャートで視覚的に進捗を確認し、営業やCS、開発チーム間でスムーズな連携が可能です。

【営業編】受注後の開発プロジェクト管理

カスタマイズ開発や機能追加が伴う案件では、営業と開発の情報共有が分断されがちです。Projects Objectを使えば、以下のフェーズをプロジェクト化してCRM内で進行管理できます。

要件定義顧客ニーズの整理や仕様確定、スコープ調整
設計UI/UX設計やデータ設計、レビュー実施
開発機能実装やコードレビュー、環境構築
テスト動作確認や顧客レビュー、修正対応
リリース本番反映や初期トラブル対応、完了報告

進捗をリアルタイムで共有し、リソース偏りや納期遅延のリスクを軽減できるようになります。

【マーケ編】展示会やウェビナーなどの準備の施策スケジュール管理

展示会やオフラインイベントでは、以下のようにさまざまなタスクが存在します。

企画・目標設定ターゲット選定や来場者数・リード獲得目標の設定
制作・準備ブース装飾や配布物制作、デモ環境構築
当日運営来場者対応や名刺登録、即時フォロー体制の確認
事後フォロースコアリング設定や営業引き継ぎ、フォロー施策実行
レポート作成成果分析や商談化率・受注率などの集計

Projects Objectであれば、これらをタスクとして可視化・分担し、スケジュールの一元管理がしやすくなります。マーケ・営業・制作チームの横断的な連携がCRM内で完結できるのは効率的です。

【カスタマーサクセス編】サポートにおけるプロジェクト管理

HubSpotでは、顧客からの問い合わせや要望を一件ごとの「チケット」として登録し、進捗や対応履歴を一覧で管理します。

しかし、調査・開発・検証など複数の工程が関わる場合、チケット単位では全体の流れを把握しづらくなることがあります。

具体的には、基幹システムと自社SaaS間で発生したエラーや、部門横断での調査・修正・リリース対応などです。

このような複雑な案件には、Projects Objectの活用がおすすめです。フェーズごとに担当者・期日・ステータスを設定して整理でき、遅延防止と社内連携の円滑化につながります。

プロジェクトオブジェクトは、今の段階では正直見切り発車的な印象も否定できません…。大規模な案件や外部メンバーと進めるなら、AsanaやNotionと連携しながら使うのが安心です。

HubSpot Projects Objectの表示方法

HubSpot Projects Objectを利用するには、まずオブジェクト自体を有効化する必要があります。

また、プロジェクトの進行を時系列で確認できる「ガントチャートビュー」は、現在ベータ版で提供されているため、利用には別途設定が必要です。

以下、それぞれの手順を紹介します。

  • プロジェクトオブジェクトの有効化方法
  • ガントチャートの表示方法

詳しく見ていきましょう。

プロジェクトオブジェクトの有効化方法

HubSpotの設定画面を開き「データ管理」セクションの「オブジェクト」へ進みます。一覧の中から「プロジェクト」を選択しましょう。「データモデル作成ツール上でオブジェクトを有効化」をクリックします。

プロジェクトのカード内にある「オブジェクトを有効化」をクリックしてください。

確認メッセージが出たら「有効化」をクリックします。

この作業をするとProjects Objectが利用可能になり、ナビゲーションメニューに「プロジェクト」が追加されます。

ガントチャートの表示方法

プロジェクトの進行を時系列で把握できる「ガントチャートビュー」を利用するには、ベータ版への参加が必要です。

HubSpotの右上にある自分のプロフィールアイコンをクリックし「製品の最新情報」を開きます。

検索バーに「プロジェクト」と入力し、表示された「ガントチャートビューとプロジェクトオブジェクト」を選択しましょう。

「ベータに参加」をクリックすると、ガントチャート表示が利用可能になります。

Projects Objectは標準では非表示のため、まずは有効化が必要です。設定を完了すると、ナビゲーションバーに「プロジェクト」メニューが追加され、案件単位ですぐに管理ができるようになります。

HubSpot Projects Objectを活用してWBSを作成する手順

Projects Objectを有効化すると、HubSpotのCRM上でプロジェクトを新規作成できるようになります。左側のメニューからCRMを選び、プロジェクトから「プロジェクトを作成」をクリックしてください。

プロジェクト名や目的、開始日・終了日などの要件を入力します。

関連する会社(Company)や取引(Deal)を紐づけます。

プロジェクト内で具体的な作業単位となる「タスク」を追加しましょう。各タスクには、担当者・期日・ステータスなどを設定でき、実務レベルの進行管理に活用できます。

作業内容を登録したら、プロジェクトのトップページに戻り、登録内容が反映されていることを確認します。

「ビュータイプ」からは、リスト・カレンダー・ガントチャートなど、好みに合わせた表示形式を選択可能です。

ガントチャートビューを有効化している場合は、各タスクの期間や依存関係を時系列で確認することもできます。

ワークフローを使えば「取引完了 → プロジェクト自動生成」も可能です。具体的な設定は相談会で解説しています!

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他のプロジェクト管理ツールとの比較(Asana / Notion / GSS)

HubSpot Projects Objectの最大の特徴は、CRM内で受注後の進行管理を完結できる点です。外部共有やツール連携の柔軟性ではAsanaやNotionに劣る部分もあります。

以下は、HubSpot Projects Objectと主要なプロジェクト管理ツール(Asana、Notion、Googleスプレッドシート)の主な特徴を比較した表です。

HubSpot ProjectsAsanaNotionGoogleスプレッドシート
CRMデータとの連携可能設定が必要設定が必要なし
ガントチャートの作成あり(β版)ありあり可能(手動)
外部共有/ゲスト不可能可能可能可能

AsanaやNotionは、外部との共有やガントチャートによる可視化に強く、顧客やパートナーと共同で進行管理を行うケースに向いています。一方、Googleスプレッドシートは柔軟に使える反面、更新や管理が手作業になりがちです。

HubSpot Projects Objectは、HubSpot CRMと連携した状態でプロジェクトを管理できるため、社内のチーム間での引き継ぎや情報共有を効率化できます。

営業からカスタマーサクセスへの進行管理といった、部署間での協業が多い企業には、相性の良い選択肢です。

顧客と共有することを重視するならAsanaやNotion、社内メンバーで進行管理を完結させたい場合はHubSpot Projectsが有効です。

個人的にはプロジェクト管理は外部共有することも多いので、NOTIONを使うことが引き続き多そうかな…という気がしました。

HubSpot Projects Objectを活用して、タスク管理を効率化しよう

HubSpot Projects Objectは、受注後の進行管理をCRM上で完結できる新機能です。AsanaやNotionを利用している企業でも、HubSpot Projects Objectを並行して利用することで、複数部門での連携がよりスムーズになります。

「HubSpot相談会」では、Projects Objectの設定手順や活用事例を紹介しています。導入を検討中の方は、ぜひお気軽にご参加ください。

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