
「取引はHubSpotで管理しているけれど、その後の導入やフォローはAsanaやスプレッドシートで別管理…」そのような状況に心当たりはありませんか?
2025年秋、HubSpotに新オブジェクト「Projects(プロジェクト)」が追加されました。
これまで受注後の進行管理はAsanaといった外部ツールを使用するケースが多かったですが、HubSpot内でもプロジェクト単位の管理が可能になりました。
本記事では、HubSpot Projects Objectの概要やユースケース、表示・活用方法を紹介します。さらに、AsanaやNotionとの違いも、実際の業務イメージとともにわかりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
営業・CS・マーケが関わる「受注後の仕事」を、HubSpot上でまとめて見える化できるようになりました!
しかし、よく使われているスプレッドシートやNOTION、Asanaとは結構メリットデメリットもありそうなので、そういう観点で本記事は解説していきます!
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コンテンツ目次
HubSpot Projects Object(プロジェクトオブジェクト)とは?

2025年秋、HubSpotに新たな標準オブジェクト「Projects(プロジェクト)」が追加されました。
HubSpot Projects Objectとは、受注後の業務進行をHubSpot上で一元管理できる、新しいプロジェクト管理用オブジェクトのことです。営業やカスタマーサクセスなど複数のチームが関わるプロジェクトを、HubSpot内で一元的に可視化・運用できる点が特徴です。
プロジェクトには、以下のHubSpotオブジェクトを関連付けられます。
- Deals(取引)
- Companies(会社)
- Tickets(チケット)
- カスタムオブジェクト
プロジェクトの進行状況を可視化したレポートを作成できるため、AsanaやNotionのようなプロジェクト管理ツールに近い使用感です。
さらに、取引(Deal)が完了したタイミングをトリガーに、プロジェクトを自動生成することもできます。受注後にタスクを自動で立ち上げられるため、運用の抜け漏れを防ぐことが可能です。
HubSpot Projects Objectは、複数のオブジェクトを横断的に束ね、「受注後のプロジェクト管理(導入・開発・施策実行)」を支援するための仕組みです。
HubSpot Projects ObjectのBtoB営業におけるユースケース

HubSpot Projects Objectは、営業・マーケティング・カスタマーサクセス(CS)など、複数部署が関わる受注後のプロジェクト業務に最適です。
実際のBtoB業務における以下の代表的な活用シーンを紹介します。
- 【営業編】受注後の納品プロジェクト管理
- 【営業編】受注後の開発プロジェクト管理
- 【マーケ編】展示会やウェビナーなどの準備の施策スケジュール管理
- 【カスタマーサクセス編】サポートにおけるプロジェクト管理
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【営業編】受注後の納品プロジェクト管理

SaaSを中心としたBtoB商材では、受注後に以下のような導入プロセスが発生します。
| キックオフ | 導入スケジュールや体制の確認やKPI設定 |
| 要件定義 | 機能要件や運用フローのすり合わせ |
| 設定・連携 | アカウント設定やシステム連携の実施 |
| トレーニング | 管理者・利用者向けの教育やFAQ作成 |
| 本番リリース | テスト完了後の本番稼働や初期サポート |
HubSpot Projects Objectでは、前述の工程をWBS(プロジェクト全体をタスクごとに整理した構成図)としてまとめ、担当者・期日・進捗をタスク単位で管理できます。
ガントチャートで視覚的に進捗を確認し、営業やCS、開発チーム間でスムーズな連携が可能です。
【営業編】受注後の開発プロジェクト管理

カスタマイズ開発や機能追加が伴う案件では、営業と開発の情報共有が分断されがちです。Projects Objectを使えば、以下のフェーズをプロジェクト化してCRM内で進行管理できます。
| 要件定義 | 顧客ニーズの整理や仕様確定、スコープ調整 |
| 設計 | UI/UX設計やデータ設計、レビュー実施 |
| 開発 | 機能実装やコードレビュー、環境構築 |
| テスト | 動作確認や顧客レビュー、修正対応 |
| リリース | 本番反映や初期トラブル対応、完了報告 |
進捗をリアルタイムで共有し、リソース偏りや納期遅延のリスクを軽減できるようになります。
【マーケ編】展示会やウェビナーなどの準備の施策スケジュール管理

展示会やオフラインイベントでは、以下のようにさまざまなタスクが存在します。
| 企画・目標設定 | ターゲット選定や来場者数・リード獲得目標の設定 |
| 制作・準備 | ブース装飾や配布物制作、デモ環境構築 |
| 当日運営 | 来場者対応や名刺登録、即時フォロー体制の確認 |
| 事後フォロー | スコアリング設定や営業引き継ぎ、フォロー施策実行 |
| レポート作成 | 成果分析や商談化率・受注率などの集計 |
Projects Objectであれば、これらをタスクとして可視化・分担し、スケジュールの一元管理がしやすくなります。マーケ・営業・制作チームの横断的な連携がCRM内で完結できるのは効率的です。
【カスタマーサクセス編】サポートにおけるプロジェクト管理

HubSpotでは、顧客からの問い合わせや要望を一件ごとの「チケット」として登録し、進捗や対応履歴を一覧で管理します。
しかし、調査・開発・検証など複数の工程が関わる場合、チケット単位では全体の流れを把握しづらくなることがあります。
具体的には、基幹システムと自社SaaS間で発生したエラーや、部門横断での調査・修正・リリース対応などです。
このような複雑な案件には、Projects Objectの活用がおすすめです。フェーズごとに担当者・期日・ステータスを設定して整理でき、遅延防止と社内連携の円滑化につながります。
プロジェクトオブジェクトは、今の段階では正直見切り発車的な印象も否定できません…。大規模な案件や外部メンバーと進めるなら、AsanaやNotionと連携しながら使うのが安心です。
HubSpot Projects Objectの表示方法

HubSpot Projects Objectを利用するには、まずオブジェクト自体を有効化する必要があります。
また、プロジェクトの進行を時系列で確認できる「ガントチャートビュー」は、現在ベータ版で提供されているため、利用には別途設定が必要です。
以下、それぞれの手順を紹介します。
- プロジェクトオブジェクトの有効化方法
- ガントチャートの表示方法
詳しく見ていきましょう。
プロジェクトオブジェクトの有効化方法
HubSpotの設定画面を開き「データ管理」セクションの「オブジェクト」へ進みます。一覧の中から「プロジェクト」を選択しましょう。「データモデル作成ツール上でオブジェクトを有効化」をクリックします。

プロジェクトのカード内にある「オブジェクトを有効化」をクリックしてください。

確認メッセージが出たら「有効化」をクリックします。

この作業をするとProjects Objectが利用可能になり、ナビゲーションメニューに「プロジェクト」が追加されます。
ガントチャートの表示方法
プロジェクトの進行を時系列で把握できる「ガントチャートビュー」を利用するには、ベータ版への参加が必要です。
HubSpotの右上にある自分のプロフィールアイコンをクリックし「製品の最新情報」を開きます。

検索バーに「プロジェクト」と入力し、表示された「ガントチャートビューとプロジェクトオブジェクト」を選択しましょう。

「ベータに参加」をクリックすると、ガントチャート表示が利用可能になります。
Projects Objectは標準では非表示のため、まずは有効化が必要です。設定を完了すると、ナビゲーションバーに「プロジェクト」メニューが追加され、案件単位ですぐに管理ができるようになります。
HubSpot Projects Objectを活用してWBSを作成する手順

Projects Objectを有効化すると、HubSpotのCRM上でプロジェクトを新規作成できるようになります。左側のメニューからCRMを選び、プロジェクトから「プロジェクトを作成」をクリックしてください。

プロジェクト名や目的、開始日・終了日などの要件を入力します。

関連する会社(Company)や取引(Deal)を紐づけます。

プロジェクト内で具体的な作業単位となる「タスク」を追加しましょう。各タスクには、担当者・期日・ステータスなどを設定でき、実務レベルの進行管理に活用できます。

作業内容を登録したら、プロジェクトのトップページに戻り、登録内容が反映されていることを確認します。

「ビュータイプ」からは、リスト・カレンダー・ガントチャートなど、好みに合わせた表示形式を選択可能です。

ガントチャートビューを有効化している場合は、各タスクの期間や依存関係を時系列で確認することもできます。

ワークフローを使えば「取引完了 → プロジェクト自動生成」も可能です。具体的な設定は相談会で解説しています!
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他のプロジェクト管理ツールとの比較(Asana / Notion / GSS)

HubSpot Projects Objectの最大の特徴は、CRM内で受注後の進行管理を完結できる点です。外部共有やツール連携の柔軟性ではAsanaやNotionに劣る部分もあります。
以下は、HubSpot Projects Objectと主要なプロジェクト管理ツール(Asana、Notion、Googleスプレッドシート)の主な特徴を比較した表です。
| HubSpot Projects | Asana | Notion | Googleスプレッドシート | |
|---|---|---|---|---|
| CRMデータとの連携 | 可能 | 設定が必要 | 設定が必要 | なし |
| ガントチャートの作成 | あり(β版) | あり | あり | 可能(手動) |
| 外部共有/ゲスト | 不可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
AsanaやNotionは、外部との共有やガントチャートによる可視化に強く、顧客やパートナーと共同で進行管理を行うケースに向いています。一方、Googleスプレッドシートは柔軟に使える反面、更新や管理が手作業になりがちです。
HubSpot Projects Objectは、HubSpot CRMと連携した状態でプロジェクトを管理できるため、社内のチーム間での引き継ぎや情報共有を効率化できます。
営業からカスタマーサクセスへの進行管理といった、部署間での協業が多い企業には、相性の良い選択肢です。
顧客と共有することを重視するならAsanaやNotion、社内メンバーで進行管理を完結させたい場合はHubSpot Projectsが有効です。
個人的にはプロジェクト管理は外部共有することも多いので、NOTIONを使うことが引き続き多そうかな…という気がしました。
HubSpot Projects Objectを活用して、タスク管理を効率化しよう

HubSpot Projects Objectは、受注後の進行管理をCRM上で完結できる新機能です。AsanaやNotionを利用している企業でも、HubSpot Projects Objectを並行して利用することで、複数部門での連携がよりスムーズになります。
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2025.10.31
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