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【画像付き】HubSpotでページ別のCV(コンバージョン)を可視化・分析する方法を解説

2025.05.24

2025.05.24

HubSpot

HubSpotを使っていて「どのページがリード獲得に貢献しているのかわからない」と感じたことはありませんか?

フォームは設置しているものの、どのページ経由でコンタクトが生まれているのかが見えにくいと、改善の方向性を定めづらいものです。

そこで本記事では、HubSpotの標準分析ツールとカスタムレポート機能を使って、ページ別にコンバージョンを可視化・分析する方法を解説します。

なお、HubSpotフォームのコンバージョンをGA4(Googleアナリティクス)で計測したい方は、以下の記事をご覧ください。

>>GA4を使ってHubSpotフォームのコンバージョン計測をしよう!効果的なフォーム作成方法についても解説

GA4を使ってコンバージョンを計測する方法もありますが、HubSpot内で「どのページからどんなコンタクトが生まれたのか」を確認できるのがポイントです。

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HubSpotでページごとのコンバージョンを可視化する2つの方法

HubSpotには、ページごとのパフォーマンスや新規コンタクト数の獲得状況を把握できる、レポート機能が標準で用意されています。

以下にご紹介する2つの方法は、HubSpotのContentHubまたはMarketingHubのProfessionalプラン以上で利用可能です。

  • 標準レポート「ページ」タブでの確認方法
  • カスタムレポートの「アトリビューション」での分析方法

ただし、HubSpotのページ分析でカウントされるのはフォーム送信によって作成されたコンタクトのみです。オフラインでインポートしたコンタクトやチャットボット経由で生成されたコンタクトは、カウントされない点に注意してください。

標準レポート「ページ」タブでの確認方法

1つ目は、標準レポート「ページ」タブから確認する方法です。この方法では、以下のようなレポートを出せます。

左側のサイドメニューから「レポート」をクリックします。「マーケティング」>「ウェブトラフィック分析」>「ページ」の順に選択してください。

レポート画面右側にある「チャートの測定指標」をクリックし、「新規コンタクト」にチェックを入れます。

ページごとに何件の新規コンタクト(コンバージョン)が発生したかを確認できます。定期的な効果測定や、改善すべきページの特定に役立つシンプルかつ便利な方法です。

カスタムレポートの「アトリビューション」での分析方法

2つ目は、カスタムレポートの「アトリビューション」から分析する方法です。この方法では、以下のようなレポートを作成できます。

左側のメニューの「レポート」から「レポートを作成」を選択します。

レポート作成画面が表示されたら「アトリビューション」を選択しましょう。

「コンタクト作成アトリビューション」を選び「次へ」をクリックします。

表示形式(棒グラフ、表など)を選択しましょう。

アトリビューションモデルを選びます。(※モデルの種類については後述)

ディメンションを選び、データを分類・集計する軸(切り口)を指定します。

また「アセットタイトル」や「URL」を選択すると、どのページがコンバージョンに貢献したかを把握可能です。

設定が完了すると、以下のようなレポートが完成します。

ページ別の貢献度がレポートで可視化されるため、コンバージョンに効果的なコンテンツや導線を見極められます。

ページ別のCV状況を簡単に把握したい場合には「ページ」タブを確認します。アトリビューションモデルを考慮した貢献度合いを見たい場合には、カスタムレポートから「アトリビューション」を選択して分析をしましょう。

アトリビューションモデルとは?

アトリビューションモデルは、コンバージョンに至るまでのユーザー行動を評価する手法です。具体的には、ユーザーが閲覧したページや経由した広告、チャネルを分析し、それぞれの要素がコンバージョンにどの程度貢献したかを明らかにします。

「どのページがリード獲得に貢献したのか知りたい」というニーズがある一方で、何をもって「貢献」とみなすかは、事前に定める必要があります。この貢献の定義や評価の基準を設定するのが、アトリビューションモデルの役割です。

アトリビューションモデルを決めることで、最終コンバージョンのページだけでなく、その前に訪問されたページの価値も可視化できます。

アトリビューションモデルは複数存在しますが、代表的な例は以下の通りです。

名称内容おすすめの利用シーン
線形プロスペクト(潜在見込み客)が顧客になるまでのすべてのやり取りに対して、均等に成果を割り振る・すべてのマーケティングチャネルの効果を全体的に把握したい場合
・顧客が接点を持つ前や取引に結びつく前に反応したすべての施策に、均等に評価を配分したい場合
初回インタラクションプロスペクトとの最初のやり取りにすべての成果を割り振る・自社ブランドがどのように発見されたのかを知りたい場合。たとえば新規顧客の獲得を目指す際に、既存顧客が最初にどのコンテンツに反応したかを把握するのに役立つ・リードを獲得し、ブランドの認知度を高めたい場合
・成約件数が多く、営業パイプライン全体が活発に動いている場合
最終インタラクションプロスペクトが顧客化する直前のやり取りに、すべての成果を割り振る・セールスファネルの最終段階での行動がどれだけ価値を持つかを知りたい場合・リードは多く獲得できているが、成約率が低い場合。このモデルを使うことで、成約につながったやり取りを把握できる
・ホットリードを効率よく顧客に転換するプロセスを最適化したい場合
U字型プロスペクトとの最初と最後のやり取りにそれぞれ40%を割り振り、残り20%をその間に行われたやり取りに均等に割り振る・見込み客との最初の接点や、リードに転換したきっかけを重視したい場合
・認知拡大や関係構築を通じて、有望な見込み客をリードへ育てていきたい場合
時間減衰直近のやり取りへの配分を大きくする。時間をさかのぼるほど割り振りは少なくなる・購買までに時間がかかる商材など、販売サイクルが長い場合。最近の接点を重視し、コンバージョンに近い行動を高く評価できる
・開始日と終了日が決まっているセールやキャンペーンを行う場合。期間内の直近の接点が成果につながったかを的確に把握できる
J形プロスペクトとの最初のやり取りに20%、リード獲得につながったやり取りに60%、その他のやり取りに残り20%を均等に割り振る・初回接点も重視しつつ、最終的なコンバージョンへの貢献度をより高く評価したい場合
・購買や問い合わせなど、成果地点でのアクションを特に重視したい場合
・初回の認知経路を把握しながら、最終的な成約につながった要因を明確にしたい場合
逆J形プロスペクトとの最初のやり取りに60%、リード獲得につながったやり取りに20%、その他のやり取りに残り20%を均等に割り振る・最初の接点(初回インタラクション)を特に重視したい場合
・ユーザーがどの経路でブランドを知ったかを明確にしたい場合・認知や初期の関心を高める施策の効果を評価したい場合

なお、HubSpotでは、レポート作成画面で各アトリビューションモデルの説明とプレビューを確認できます。確認方法は以下の通りです。

  1. 「レポート」>「コンタクト作成アトリビューション」で新規レポートを作成
  2. レポートビルダーの左側の「アトリビューションモデル」ドロップダウンメニューの横にある「モデルを比較」をクリック
  1. 各モデルの仕組みや配分イメージがプレビュー表示される

プレビューで視覚的にモデルを理解し、最適なものを選択しましょう。

最終成果につながったページを特定したい場合は最終インタラクションを、顧客導線全体の貢献度を知りたい場合には線形モデルを選びましょう。選び方に迷った場合には、お気軽にご相談ください!

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HubSpotのページ別の成果分析結果を見て、やるべきこと

HubSpotでページごとのコンバージョンデータを可視化できるようになったら、分析結果をもとに改善アクションを取りましょう。

まず着手すべきは、コンバージョン数が多いページの共通点を洗い出すことです。どのようなコンテンツや構成、導線が効果的なのかを把握することで、他のページにも応用できるためです。

また、ページの流入数に対してコンバージョン数がどの程度あるかも重要な指標といえます。多くのユーザーが訪れているのにコンバージョンが少ないページがあれば、該当ページには改善の余地があります。少しの調整でコンバージョン率が大きく改善される可能性があるため、優先的に手を加えましょう。

具体的な改善アクションとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • CTA(コールトゥアクション)の見直し
  • フォームの配置変更
  • コンテンツ内容のリライトやチューニング

ひとつずつ見ていきましょう。

CTA(コールトゥアクション)の見直し

CTAは、Call To Action(コールトゥアクション)の略称で、Webサイトにおいて、ユーザーに特定の行動を促すための要素です。「購入する」「申し込む」「資料請求する」といったボタンやリンクなどが該当します。

訴求力が低い、あるいは目立たない場所にCTAが配置されている場合、文言やデザインを見直すことでCV率の向上が見込めます。ボタンを押した際に何が起こるのかを明確にすることも、ユーザーの行動を促す上で重要です。

特に、流入数が多いページにも関わらず、期待する成果が出ていない場合、CTA周りを改善することで改善しやすくなります。

フォームの配置変更

ページのどの位置にフォームを置くかで、CV率は大きく変わります。離脱ポイントを分析しながら、ユーザーの行動に合わせて適切な場所へ移動させましょう。

導入文の下に問い合わせフォームを設置すると、クリック率が向上しCVにつながる可能性が高まります。

コンテンツ内容のリライトやチューニング

ユーザーの検索意図に合致しない場合や、情報が不足している場合も、離脱率の上昇要因となります。コンテンツ内容を見直し、ユーザーにとって価値ある情報を届けることで、コンバージョンにつなげましょう。

また、検索エンジンでの上位表示を目指すリライトも有効です。ユーザーニーズを満たすことを前提に、キーワードの最適化や構成の整理をすることで、検索順位の向上が期待できます。

「何がいけないのだろう?」と迷ったら、ぜひご相談ください!豊富な支援実績から、改善策をご提案いたします。

HubSpotのページ単位でCVRを分析し、効果的なマーケティング施策につなげよう

HubSpotの標準レポートやアトリビューションレポートを活用すれば、ページごとのコンバージョン数を簡単に把握できます。ページごとの貢献度の可視化により、リード獲得施策の戦略的な改善ができます。

重要なのは、定期的に成果をモニタリングし、データに基づいた改善を継続的に実施する点です。PDCAサイクルを回すことでコンバージョン率の最適化が実現し、効率的なリード獲得が期待できます。

本記事で紹介した手順を参考に、ぜひ自社サイトでの分析と改善に取り組んでみましょう。操作や分析方法で分からないことがあれば、相談会にてお気軽にお尋ねください。

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松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。