
BtoBマーケ / 営業の領域でも「CRM ✕ AIの活用」が急速に広がっています。
HubSpotでAIを活用するには
- HubSpotのAI機能「Breeze(ブリーズ)」
- HubSpotと外部AIツールの連携
の2つがあります。
この記事では、Breezeの主要機能やメリットを整理し、営業・マーケティング・カスタマーサポートの具体的なユースケースを紹介します。
さらに、利用時に理解しておきたい「HubSpotクレジット」の仕組みにも触れていきます。
「HubSpotでAIをどう活用できるのか知りたい」「最新機能の特徴を整理したい」という方は、ぜひご確認ください。
「最近、AIってよく聞くけど、HubSpotではどう使うの?」といった疑問を抱えている方はいませんか?本記事ではそんな疑問を整理しながら、HubSpotのAI活用法を分かりやすくご紹介します。
読み終えたあとに「うちの会社ではどう取り入れられるだろう?」と感じた方は、ぜひ無料相談会もご活用ください。
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コンテンツ目次
HubSpotでAIを活用する方法

HubSpotでAIを活用する方法には、大きく分けて2つのパターンがあります。
- HubSpotのAI機能「Breeze(ブリーズ)」
- HubSpotと外部AIツールの連携
HubSpotのAI機能「Breeze(ブリーズ)」
Breezeは、HubSpotが提供するAI機能群です。Copilot・Agents・Intelligenceの3つで構成されており、それぞれ異なる役割を持ちます。
まず、Copilotは日常業務をサポートするAIアシスタントです。文章作成や顧客情報の要約を補助し、担当者の作業時間を短縮します。
次に、Agentsは特定の業務を代行するAIエージェント群です。リードの分析やコンテンツ作成、顧客対応の一次応答などを担い、業務を効率的に進められるように設計されています。
さらに、IntelligenceはCRMデータを自動で補完・分析する機能です。リードスコアリングや購買意欲の把握を可能にし、営業やマーケティング活動の判断精度を高めます。
これら3つの機能が連携することで、営業・マーケティング・カスタマーサポートの現場における生産性向上を後押しします。
下記の動画でも紹介されていますので、あわせてチェックしてください。
HubSpotと外部AIツールの連携
BreezeはHubSpotに標準搭載されているAIですが、外部のAIツールと組み合わせて使うことも可能です。特にChatGPTやリサーチ特化型AIを連携させることで、Breeze単体ではカバーしきれない領域まで効率化の幅を広げられます。
例えば、広範な情報収集やコンテンツの創造、より複雑な業務フローの自動化などは、Breeze単体ではカバーすることが困難です。ここでは、具体的な活用法を3つご紹介します。
- ChatGPTをHubSpotワークフローに組み込む
- マーケティングコンテンツの生成補助に使う
- リサーチ系AIと組み合わせる
営業・マーケティング・カスタマーサポートにおいて、それぞれの業務を最適化できるようになります。
ChatGPTをHubSpotワークフローに組み込む
HubSpotのワークフローにChatGPTを組み込むと、顧客対応やコンテンツ生成を自動化できます。例えば、問い合わせに応じた一次応答を自動化したり、営業メールや提案文の下書きを短時間で作成したりといった活用が可能です。
このような仕組みを導入すれば、担当者はより戦略的な業務に時間を割けるようになります。
詳しい活用方法は下記の記事で解説しています。
>>HubSpotでChatGPTは活用可能?OpenAIの技術を活かした2つの機能を解説
マーケティングコンテンツの生成補助に使う
BreezeはHubSpot専用の支援に優れていますが、表現のバリエーションやコピー案の拡充にはChatGPTが効果的です。HubSpotのデータをもとに、多様なコンテンツを短時間で作成できるため、マーケティング施策のスピードと質を高められます。
その結果、より多くの施策を同時並行で進められるようになり、成果創出のスピードが向上します。
リサーチ系AIと組み合わせる
Breezeは顧客データを扱うことに長けていますが、情報収集や調査にはDeepResearchを初めとするリサーチ特化型AIが有効です。両者を組み合わせることで、顧客理解から提案資料の作成まで一連のプロセスを効率化できます。
特に新規開拓や市場分析を重視する企業にとって、大きな武器となる活用法です。
Breezeを基盤にしながら、必要に応じて外部AIを取り入れるのが賢い活用法です。どの組み合わせが効果的かは会社ごとに違うので、選択肢を知っておくことが重要ですね。
HubSpotのAI機能Breezeの主要機能3つ

ここでは、Breezeを構成する3つの主要機能を整理します。
- Copilot
- Agents
- Intelligence
それぞれがどのように業務を支援するのかを順に見ていきましょう。
Copilot
Copilotは、HubSpotに標準搭載されているAIアシスタント機能で追加費用なしで全プランに含まれております。顧客情報や商談記録の要約、営業メールや提案文の下書きなどを自動でアシスト可能です。
カスタマーサポートの現場では、問い合わせに対する返信文を提案する機能が役立ち、応答時間を短縮する効果が期待できます。
日常的に発生する繰り返し作業をAIが引き受けると、担当者は商談準備や戦略立案など、より付加価値の高い活動に集中できるようになります。
Agents
Agentsは、特定の業務を代行するAIエージェント群です。現在はContent・Prospecting・Customer・Knowledge Baseの4種類が提供されています。
いずれも営業・マーケティング・カスタマーサポートの現場で活用できます。
エージェント名 | 主な機能 | 活用シーン |
---|---|---|
Content Agent | ブログやメールの下書き自動生成 | コンテンツ制作やメールマーケ |
Prospecting Agent | リードの優先順位付け | 営業アプローチの最適化 |
Customer Agent | チャットやメールでの一次対応 | カスタマーサポートやFAQ対応 |
Knowledge Base Agent | FAQ・ヘルプページの作成・整備 | 顧客の自己解決促進 |
このような仕組みを活用すると、担当者の負担が減るだけでなく、顧客体験の質も高まる点がAgentsの魅力です。
Intelligence
Intelligenceは、CRMデータを自動で補完・分析してくれるAI機能です。営業活動やマーケティング施策の「次に取るべき行動」を判断する材料を整えてくれます。
例えば、企業名や役職といった不足情報を自動で埋めると、リードデータの信頼性を高められます。さらに、購買意欲を示す行動を検知してスコアリングする仕組みも備えており、優先的に追うべき見込み顧客を明確にすることが可能です。
営業チームは成果につながりやすい案件に集中し、マーケティングチームは精度の高いターゲティングを実現できます。
結果として、営業とマーケティングの連携がスムーズになり、無駄のないアプローチを進められるのが、Intelligenceを活用する大きなメリットです。
Copilot、Agents、Intelligenceはそれぞれ特徴が異なりますが、自社の業務フローにどう当てはめるかが重要です。現場の課題に直結する形で導入することで、初めて大きな効果を発揮します。
HubSpot Breezeのユースケース

Breezeは、営業・マーケティング・カスタマーサポートといった顧客接点の現場で幅広く活用できます。ここでは、代表的なユースケースを見ていきましょう。
- 営業チームでの活用例
- マーケティングでの活用例
- カスタマーサポートでの活用例
実際の活用シーンを知ると、自社にどのように取り入れられるかを具体的にイメージできるようになります。
営業チームでの活用例
営業現場では、リード対応のスピードと精度が成果を大きく左右します。Prospecting Agentを使えば、CRMにある膨大なリード情報をAIが自動で分析し、優先度の高い見込み顧客をリストアップしてくれます。そのため、従来のように手作業で情報を精査する必要がありません。
また、パーソナライズされたアウトリーチ案も自動で生成されるため、提案メールや商談前のメッセージを短時間で準備できる仕組みです。「決裁者への紹介文」や「過去の商談履歴を踏まえたメール草案」が提示されるため、担当者は細部を調整するだけで済みます。
結果として、リード対応のスピードが上がり、返信率や商談化率の改善につながります。
マーケティングでの活用例
マーケティング業務では、コンテンツ制作のスピードと質の両立が課題となりがちです。
しかし、Copilotを活用すれば、ブログ記事やSNS投稿の下書きを自動生成できるため、コンテンツ制作を短時間で準備できます。
初稿の立ち上げ時間の短縮は、施策の回転数を高めるうえで欠かせません。Copilotの活用により、担当者はゼロから文章を考える負担を大きく減らせます。
また、複数のコピー案や見出し案を瞬時に提示してくれるため、アイデア出しのブレスト作業も効率化されます。新製品の特設ページを短期間で立ち上げたいといった場面で役立ち、スピードを落とさずに質の高いコンテンツを提供できるのが強みです。
カスタマーサポートでの活用例
カスタマーサポートでは、問い合わせの数や内容の複雑さによって担当者の負担が大きくなりがちです。Copilotで顧客からの問い合わせを要約し、返信文の自動提案を利用することで対応を効率化できます。
特に繁忙期や担当者が多いチームでは、回答のばらつきを減らせる点がメリットです。
また、Knowledge Base Agentを使えばFAQやヘルプ記事を自動生成し、顧客が自分で解決できる環境を整備できます。Breezeを活用すれば、サポートチームの負担を軽減しつつ、自己解決率が高まります。
結果的に、顧客満足度の向上と工数削減を両立できる点が、カスタマーサポートにおけるBreezeの強みです。
ユースケースを見て、自社でも活かせそうだと感じた方も多いと思います。しかし、どこから導入するのが最適かは会社ごとに違います。まずは相談会を活用して、最適な活用ステップを一緒に整理しましょう。
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Breezeを使う前に理解しておきたいHubSpotクレジット

Breezeを本格的に活用する前に押さえておきたいのが「HubSpotクレジット」です。HubSpotクレジットは、HubSpot上で提供される特定の高度機能を利用する際に消費される単位です。
特に、Breezeの一部機能(IntelligenceやCustomer Agentなど)を活用する場合に必要となります。
もともとは「Breeze Intelligence クレジット」という名称でしたが、2025年6月から「HubSpot Credits」に統一されました。名称変更によって、Breezeに限らず今後のAI関連機能にも共通して使われます。
クレジットの配布と購入の仕組み
HubSpotクレジットは、以下のように契約しているプランに応じて毎月自動的に付与されます。
サブスクリプション/プラン | Starter | Professional | Professional |
---|---|---|---|
CRM / Marketing Hub / Sales Hub / Service Hub / Content Hub | 500 | 3,000 | 5,000 |
Data Hub / Customer Platform | 500 | 5,000 | 10,000 |
上限を超えた場合は追加購入が可能で、残量は管理画面からリアルタイムで確認できます。
追加購入の仕組みは、すべての契約プランで共通です。1,000クレジット単位で購入でき、料金は1,200円(税込)/1,000クレジットです。
また、必要に応じて「ご利用量に応じたクレジット追加パック」が自動的に適用されるため、急に利用量が増えた際も安心です。
残量は管理画面からいつでも確認できるため、利用状況に応じて追加購入するかどうか判断しましょう。
チームで利用する時の注意点
HubSpotクレジットは、個人ごとでなく、チーム全体で割り当てがされます。そのため、どの部門がどれくらい利用するかを事前に調整することが重要です。
特に注意したいのは、Copilotが無料である一方、AgentsやIntelligenceはクレジットを消費する点です。複数のチームがそれぞれの機能を集中的に利用すると、予想を超える速さでクレジットを使い切ってしまう恐れがあります。
そのため、導入前に「どの部門でどの機能をどの程度利用するか」をあらかじめ計画し、運用ルールを共有しておくことが大切です。
クレジットはチームで共有する仕組みなので、部門ごとの利用バランスを意識することが大切です。あらかじめ運用ルールを決めておけば、必要な場面でクレジットが足りないといった事態を防げます。
HubSpot Breezeを利用するメリット

Breezeを導入することで得られるメリットは、大きく分けて3つあります。
- 生産性の向上
- コンテンツ提案や支援
- データ活用の高度化
これらのメリットについて、それぞれ具体的に見ていきましょう。
生産性の向上
CopilotはCRMに保存された顧客情報や商談内容を自動で要約するため、ミーティング前の準備や対応後の整理にかかる時間を大幅に短縮できます。
日常的なルーチン作業に費やす工数を抑えられることは、営業担当者が本来注力すべき活動に集中するうえで欠かせません。
また、CRM内の膨大な情報を探し出す手間を削減できるため、必要なデータをすぐに取り出せる環境が整います。 結果として、商談や提案といった「人にしかできない領域」へリソースを振り向けられます。
コンテンツ提案や支援
Content Agentがブログ記事やメール文面の下書きを生成し、Copilotがブランドトーンに合わせた文章提案やリライトをサポートします。そのため、コンテンツ制作の初期段階から仕上げまでを効率化でき、担当者は企画や最終調整に専念できます。
また、過去のナレッジやCRMに蓄積された顧客データを参照しながら提案できるため、内容の一貫性や精度を保ちやすい点も特徴です。
修正作業に追われる時間を減らせることで、クリエイティブな発想や戦略立案に多くのリソースを割けるようになります。
コンテンツ制作のスピードと品質を同時に高められる点が、マーケティングチームにとってメリットです。
データ活用の高度化
IntelligenceがCRMデータを自動で補完し、購買意欲や企業データに基づいてリードスコアリングを実施します。営業チームは優先度の高いリードに集中し、マーケティングチームは精度の高いターゲティングが可能です。
データの信頼性が高まると、意思決定の質そのものが向上するのも大きなメリットです。さらに、営業とマーケティングが共通の指標を基に行動できるようになり、組織全体でのリソース配分も最適化されます。
その結果、勘や経験に頼らず、データに基づいた戦略的な営業・マーケティング活動ができるようになります。
Breezeのメリットは、どの機能を単体で使うかよりも「どう組み合わせて活かすか」で最大化されます。まずは小さく試し、自社の業務にフィットする使い方を見つけていくことが大切です。
HubSpot Breezeを導入するおすすめの流れ

Breezeを社内に根付かせるには、段階的な導入が効果的です。いきなり全機能を使うのではなく、ステップを踏んで進めることでスムーズに定着させられます。
ここでは、導入の流れを3ステップで紹介します。
- 1.無料のCopilotを試して効果を体感する
- 2.クレジット対象機能を導入して活用範囲を広げる
- 3.チームでの運用ルールを設計・共有する
1.無料のCopilotを試して効果を体感する
最初のステップは、追加費用なしで使えるCopilotから始めることです。小規模なチームや限られた業務に導入し、実際にどのくらい効率化できるのかを確認すると効果を実感しやすくなります。
例えば、営業日報の要約や顧客対応メールの下書きをCopilotに任せるだけでも、時短に効果的です。最初は小さな業務改善でも、積み重ねることで「AIが現場でどのように役立つのか」がチーム全体に伝わりやすくなります。
この段階で得られた成果や課題をチーム内で共有しておけば、次のステップでどの機能を追加すべきかを判断する材料にもなります。
2.クレジット対象機能を導入して活用範囲を広げる
Copilotで効果を実感した後は、AgentsやIntelligenceといったクレジット消費型の機能を追加して、活用範囲を広げていきましょう。営業やマーケティング、カスタマーサポートなど、自社で最もニーズが高い領域から導入を始めるのがおすすめです。
例えば、営業チームであればProspecting Agentを導入すると、優先度の高いリードに集中できる体制を整えられます。マーケティングではContent Agentを使うと、コンテンツ制作の初期段階を効率化し、施策のスピードアップにつなげられます。
利用状況やクレジットの消費ペースは、管理画面で常に確認できるため、運用状況を見ながら追加購入を検討しましょう。
3.チームでの運用ルールを設計・共有する
Breezeはチーム全体で利用するからこそ効果を発揮します。そのため、導入時にはクレジットの配分や利用上限といった運用ルールを事前に設計しておくことが不可欠です。
例えば、営業チームにはProspecting Agentを活用し、カスタマーサポートにはKnowledge Base Agentを導入します。部門ごとに優先度をつけて配分することで、無駄のない活用につながります。
また、月ごとに消費状況を確認し、必要に応じて見直す体制を作ると、より安定した運用が可能です。さらに、利用ルールをチーム全体に共有すると「どの業務にAIを活用すべきか」が明確になり、迷いなく使えるようになります。
チーム全体でルールを設けて、AIは属人的ではなく、安定した活用をすることがポイントです。
Breezeはいきなり全部よりも、まずは小さく試して成功体験を作るのが定着への近道です。そこから段階的に広げていけば、自社に最適な形でAI活用を根付かせられるようになります。
HubSpot AIの機能を活用して業務を効率化しよう

HubSpot AIの機能には、日常業務を支援するCopilotや、業務を代行するAgents、データを強化するIntelligenceがあります。本記事では、その機能を組み合わせた「HubSpot Breeze」を中心に解説しました。
営業ではリード対応の効率化、マーケティングではコンテンツ制作の迅速化、カスタマーサポートでは応答品質の向上を後押しします。そのため、活用シーンは部門ごとに多様です。まずはCopilotから試し、段階的に範囲を広げる進め方が現実的です。
ただし、自社の課題や体制によって最適な導入方法は異なります。小規模に導入して効果を確かめながら、徐々に定着を図ることが重要です。
導入を検討していても、どこから始めればいいのか悩む担当者は少なくありません。そのようなときは、無料で参加できるHubSpot相談会をご検討ください。自社の状況を踏まえて専門家と話すことで、最適な導入ステップを整理できます。
HubSpotの使い方、活用方法がわかる、無料のオンライン相談会を開催中です。
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