
HubSpotに大切な情報を蓄積しているものの「万が一、間違ってデータを消してしまったらどうしよう」と、不安に感じたことはありませんか?
手動でのエクスポートや操作ログに頼る運用では、更新のタイミングによってデータを取り逃がすリスクもあります。
このような背景から、HubSpotと連携して自動的にバックアップを取得できるツールの導入が注目されています。
本記事では、HubSpotの標準機能でできる範囲を整理したうえで、自動バックアップに対応したツールを5つご紹介します。データの安全性を高めながら、業務負荷を軽減するための参考にしてください。
なおデータ保護の一環として、アカウント設定やアクセス制御などのセキュリティ面もあわせて確認しておきたい方は、以下の記事もご参照ください。
>>HubSpotで実施できるセキュリティ対策とは?設定手順を解説! | 営業DX.jp
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コンテンツ目次
HubSpotの標準機能でできるバックアップ対応は?

HubSpotには、データ保護のための基本機能として、エクスポートや監査ログの取得機能が搭載されています。例えば、コンタクトや取引先、商談の情報などをCSV形式で出力すれば、社内で定期的に保存・管理することが可能です。
また、管理者アカウントでは、操作履歴の確認やアクセス制限といった設定もできるため、一定のセキュリティ対策にはなります。ただし、このような対応は基本的に手動が前提です。
特に注意したいのが、利用中のプランによる違いです。StarterやProfessionalでは、自動バックアップの仕組みが用意されておらず、管理者が手動でダウンロードしなければなりません。
唯一、Enterpriseプランのみが、週次または隔週での自動バックアップスケジュール設定に対応しています。
しかし、バックアップを人手に頼っていると、作業のタイミングがずれたり、うっかり忘れてしまったりするときもあります。
データが更新された直後の状態を逃さず保存したいのであれば、やはり外部ツールによる自動化が現実的な選択肢といえるでしょう。
HubSpotの標準機能だけだと、どうしても手動の対応に頼らざるを得ないんですよね。特に、StarterやProfessionalプランの場合、自動バックアップの仕組み自体がないため、事前に押さえておきましょう。
HubSpotの自動バックアップに対応したツール5選

ここでは、HubSpotと連携可能な代表的なバックアップツールを5つ紹介します。
- ProBackup
- SyncMatters
- Skyvia
- Rewind
- SysCloud
標準機能では自動バックアップに限界があるため、外部ツールの導入によって、より安定的なデータ保護体制を構築する企業が増えています。
それぞれの機能や特徴、料金体系を比較しながら、自社の運用に合ったツール選びの参考にしてください。
ProBackup
ProBackupは、HubSpotとシームレスに連携できるクラウド型のバックアップツールです。
コンタクトや企業、取引、チケット、タスク、メモなど、幅広いオブジェクトのデータを自動で保存可能です。
HubSpot内の営業活動やカスタマーサポートに関する情報を網羅的にカバーできるため、あらゆる業務データを安全に管理できます。
バックアップは1日1回の頻度で自動的に実行されます。日次での差分バックアップを自動実行できる点が、ProBackupの特徴の一つです。
必要なタイミングで特定の日付の状態に復元できるため、誤操作やシステムエラーといった突発的なトラブルが発生しても、迅速なリカバリーができます。
また、API連携にも対応。自動的に情報を連携できるため、複雑な初期設定を必要とせず、非エンジニアのユーザーでも導入から運用までスムーズに実施できます。
特に、専任のIT担当者がいない中小企業においても、現場主導で活用できる実用性が高く評価されています。
ProBackupの料金プランは、以下の通りです。
プラン名 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|
Plusプラン | $25〜 | 7日間あり |
Proプラン | $38〜 | 7日間あり |
Premiumプラン | $76〜 | なし |
無料トライアルが7日間付いているプランもあるため、始めやすいと言えます。
SyncMatters
SyncMatters(シンクマターズ)は、データ移行で知られるTrujay社が提供する、HubSpot向けのバックアップツールです。
コンタクトや会社、取引といった主要オブジェクトはもちろん、チケットやタスクといった業務データにも対応しています。そのため、日々の運用で発生する情報を抜け漏れなく保存できます。
定期的なバックアップの取得が可能なため、情報の上書きや削除といったヒューマンエラーへの備えにも有効です。
また、操作画面はシンプルで直感的な設計となっており、専門知識がなくても扱いやすい点も魅力のひとつです。日常的にHubSpotを運用する営業部門やバックオフィス担当者にとっても、導入後すぐに馴染みやすく、定着しやすい設計がなされています。
SyncMattersの料金プランは、以下の通りです。
プラン名 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|
Starterプラン | $79〜 | 10日間あり |
Basicプラン | $99〜 | 10日間あり |
Proプラン | $199〜 | 10日間あり |
すべてのプランに10日間の無料トライアルが用意されているため、導入前にしっかりと使い勝手を確認できます。
Skyvia

Skyvia(スカイヴィア)は、HubSpotのCRMデータを日次で自動バックアップできる、クラウド型の多機能データ管理ツールです。複雑な設定を必要とせずに導入でき、データ保護の仕組みを短期間で構築できるのが特長です。
バックアップされたデータは、Microsoft Azure上に安全に保存されます。任意のタイミングでスナップショットを選び、すぐに状態を戻せる仕組みです。
また、Google DriveやDropboxといった主要なクラウドストレージとの連携にも対応しています。保存先を自社の運用方針やセキュリティ基準に応じて選べるため、社内の管理体制にあわせた運用が可能です。
操作画面は直感的で、IT部門だけでなく営業やマーケティング部門の担当者でもスムーズに操作できます。バックアップの管理にかかる工数も抑えられるため、業務の負担にならずに継続的な運用が可能です。
特に、他クラウドサービスとの連携機能が豊富な点が評価されています。HubSpot単体にとどまらず、社内システム全体のデータ管理基盤として活用されるケースも増えています。
SyncMattersの料金プランは、以下の通りです。
プラン名 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|
freeプラン | 無料 | – |
Basicプラン | $79〜 | 14日間あり |
Standardプラン | $159〜 | 14日間あり |
Professionalプラン | $199〜 | 14日間あり |
有料プランには14日間の無料トライアルが用意されているため、導入前に機能や使い勝手をしっかり確認でき、安心して始められます。
Rewind

Rewind(リワインド)は、HubSpotに対応したクラウド型のバックアップサービスです。そのほかにも、ShopifyやBigCommerce、QuickBooksなど、さまざまなSaaS製品と連携できます。
特に、日次での自動バックアップと、管理画面からワンクリックで復元できるシンプルな操作性は好評です。HubSpotと連携することで、すべてのオブジェクトデータを毎日自動的に保存できます。
万が一の削除や更新ミスがあった場合でも、指定した日時の状態に簡単に復元できます。復元時には、対象データを選んで即座に復旧できるため、業務への影響を最小限に抑えられる点はメリットです。
RewindのUIは直感的で、技術的な知識がなくても操作しやすい構成となっており、IT部門以外のメンバーでも扱いやすいです。信頼性と操作性の高さから、グローバルで多くの企業に導入されています。
また、料金は個別見積もり制で、企業規模や利用状況に応じた柔軟なプランが提案されるため、導入のハードルも低めです。7日間の無料トライアルが用意されており、実際の操作や復元手順を確認したうえで判断できます。
バックアップ強化と、運用負荷の軽減を両立したい企業にとって、有力な選択肢の一つでしょう。
SysCloud
SysCloud(シスクラウド)は、HubSpotを含む複数のクラウドサービスに対応した統合型のバックアップツールです。Google WorkspaceやMicrosoft 365など、ほかの業務基盤とあわせて一元的にデータ保護体制を整えられる点が大きな特長です。
例えば、複数のサービスのバックアップを一括で管理できるため、復元作業の効率化が図れます。あわせて、人的ミスの防止や情報漏えいリスクの軽減にもつながり、安心・安全な運用環境の構築が可能です。
HubSpotと連携することで、決まったスケジュールで自動的にバックアップできるほか、必要に応じて手動でのバックアップも実行できます。
誤削除や上書きミスが発生した際にも、対象データをすばやく検索できます。さらに、復旧操作がシンプルなため、現場でもスムーズに復元できます。
また、HubSpot上の主要オブジェクトに加え、カスタムオブジェクトのバックアップにも対応しており、独自項目を含めた幅広いデータ保護が可能です。ただし、API仕様の制限により、キャンペーンやワークフローなど一部のオブジェクトはバックアップ対象外です。
月額$2.42から利用でき、30日間の無料トライアルも用意されているため、コストを抑えてじっくり試せるのが魅力です。実際の運用環境で機能や操作感を確認したうえで、安心して導入を検討できます。
機能や料金を見比べると、それぞれ得意な領域が少しずつ違います。実際には、「どのデータを守りたいのか」「復元までの手間を減らしたいのか」など、自社の課題に応じて選ぶのがポイントです。
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定期的にバックアップを取るべき理由

CRMに蓄積された情報は、企業の営業活動の中核を担う重要な資産です。日々更新されるデータを守るためには、定期的なバックアップ体制の整備が欠かせません。
ここでは、定期的にバックアップを取ることで得られる主なメリットを2つの視点からご紹介します。
- 情報の誤削除・上書きを防止するため
- データ漏洩や改ざん対策になるため
情報の誤削除・上書きを防止するため
営業記録や商談のメモなど、HubSpot上では日々さまざまな情報が登録・更新されていきます。
ところが、担当者の操作ミスや確認不足によって、必要な情報が誤って削除されたり、上書きされてしまうことは珍しくありません。このような事態に備えてバックアップを取っておけば、過去の履歴をもとにデータを復元できます。
その結果、取引の状況や社内共有の内容を、正確に把握し直すことが可能です。引き継ぎや障害発生時の対応を円滑に進められる点で、バックアップは業務継続の支えとなります。
データ漏洩や改ざん対策になるため
バックアップは、データが消えるリスクに備えるだけでなく、改ざんや漏洩といった情報セキュリティ上のリスクにも効果を発揮します。
例えば、社内不正によって重要な情報が意図的に書き換えられた場合でも、バックアップデータが残っていれば変更履歴を追跡できます。また、外部連携やAPIを通じた誤動作による情報流出があった場合も、証跡が残るため対応方針を立てることが可能です。
このような対応は、社内外に対して信頼性を示す材料にもなり、コンプライアンスや内部統制の強化にもつながります。
バックアップというと「復元できればOK」と思われがちですが、情報の改ざんや漏洩といった見えにくいリスクに備える手段にもなります。セキュリティの観点でも、軽視できない取り組みです。
HubSpotのバックアップツールを選定する際のポイント

HubSpotと連携するバックアップツールを選ぶ際は、下記のポイントを重視することが大切です。
- バックアップのスケジュールを柔軟に設定できるか
- 削除や誤操作に対応できる復元機能はあるか
- 料金体系やサポート対応が自社にあっているか
それぞれ見ていきましょう。
バックアップのスケジュールを柔軟に設定できるか
日次だけでなく、数時間おき・1時間おきなど、業務にあわせてバックアップの頻度を柔軟に設定できるかは重要なポイントです。
特に、営業活動が活発な企業では、日中の更新頻度も高く、リアルタイムに近いデータ保存が求められる場面もあります。
また、差分バックアップに対応していれば、更新された部分のみを効率よく保存できるため、処理時間の面でも無駄が出なくて済みます。
削除や誤操作に対応できる復元機能はあるか
万が一、誤ってデータを削除してしまった場合に、どのような手順で復元できるかも確認しておくべきポイントです。復元操作が複雑で操作ミスが発生しやすい仕様だと、導入しても活用しづらくなってしまいます。
特に、担当者が非エンジニアである場合は、誰でも直感的に扱えるインターフェースかどうかも選定基準です。万が一に備えた復元機能の有無は、バックアップツールの信頼性を左右します。
料金体系やサポート対応が自社にあっているか
導入コストだけでなく、月額料金の算出基準や、使用できるHubSpotプランとの対応可否も重要です。例えば、Starterプランでは利用制限があるため、自社の契約状況に合っているか事前に確認しましょう。
また、日本語のサポート対応の有無や、問い合わせ窓口のわかりやすさなども、運用時の安心感に直結します。無料トライアルの有無も、あわせて確認するとよいでしょう。
実際に選ぶとなると、どこを重視すべきか迷う方も多いと思います。だからこそ、「自社にとっての優先順位は何か」から逆算して見ると、判断しやすくなりますよ。
HubSpotのバックアップ体制は、自社に合った自動化設計がカギ

HubSpotは、多機能なCRMとして日々の営業活動を支えるツールです。一方で、バックアップ機能に関しては、プランや運用方法によって補完が求められる場面もあります。
誤操作や外部要因によるデータ損失のリスクを最小限に抑えるためには、標準機能だけに頼らず、外部ツールの活用を視野に入れることが重要です。
また、自社の業務フローやHubSpotの活用範囲に応じて、最適なバックアップツールを選定する必要があります。バックアップの頻度や復元のしやすさ、サポート体制などの観点を踏まえると、日常業務の安定性とセキュリティ対策を両立しやすくなります。
HubSpotのバックアップ体制を構築したい方は、まずは無料トライアルから使用感を確認してみてはいかがでしょうか?
実際の操作や復元フローを体験することで、自社に合ったツールかどうかを見極めやすくなります。
「どのツールを選べばいいかわからない」「自社に合った使い方が知りたい」と感じた方は、無料のHubSpot相談会をご利用ください。最適な導入方法をご案内します。
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