HubSpotは、オロ社が提供するクラウド型ERPの「ZAC」と連携ができることをご存知でしょうか?
両者を連携することで、HubSpotでは管理しづらい「請求管理」「原価管理」「会計ソフト連携」まで実施可能です。
加えて、営業や管理部門といった、異なる部署間でのデータをタイムリーに共有できるため、より素早い経営判断を実施できます。
そこでこの記事では、HubSpotとZACを連携するメリットや、連携イメージ、具体的な活用方法などについて解説します。
全社的な業務の効率化を考えている企業の担当者は、ぜひ最後まで読んでお役立てください。まずは、概要を掴むために、下記の動画をチェックしましょう。
HubSpotとZACの連携でプロジェクト型ビジネスにおける業務効率が大幅に向上するため、こちらの記事を参考にして導入をご検討ください!
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コンテンツ目次
ZACとは?
ZACは、プロジェクト型ビジネスにおける案件・部門ごとの収支管理を中心とした、クラウド型のERP(統合型基幹業務システム)パッケージです。
プロジェクトごとの売上とさまざまな種別の原価を一元管理し、損益をタイムリーに可視化できるため、赤字のプロジェクトなどを即座に認識できます。
また、数ヶ月先の売上・利益も予測ができるほか、転記作業や情報収集・集計に手間がかかりません。プロジェクト遂行型の事業展開をしている企業は、ZACを利用することで、生産性の向上や効率化を実現できます。
開発・提供元の株式会社オロは、広告やPRからCRM、データ活用まで、包括的なマーケティングサービスを事業とする会社です。本社は東京で、中国・台湾にも拠点を展開しています。
IT・システム開発やコンサルタント、広告やWeb制作の業務をしている方にはおすすめのサービスです。
在庫管理やサプライチェーンマネジメントをおこなう製造業は苦手な部分ですが、システム開発・広告・コンサルなど、プロジェクト型の事業にはとてもフィットするシステムです。
ZACを利用するメリット
ZACの最大の強みは、案件ごとの損益を正確に把握・管理できる点です。受注から工程管理、請求業務まで一気通貫で対応できるため、業務効率が大幅に向上します。
多くの企業では、プロジェクト収支の管理にエクセルを使用していますが、全体把握は容易な反面、個別案件の詳細な管理には適していません。案件ごとにシートを作成することで、エクセルファイルが乱立し、正確な収益管理が困難になりがちです。
ZACを導入することで、赤字プロジェクトを即座に把握できます。数ヶ月先の売上や利益を予測する機能も備えており、経営判断をする際に有効です。
また、日々の工程をグラフで可視化し、請求書発行もワンクリックで完了します。面倒な転記作業や集計作業から解放されるため、効率的です。
プロジェクト遂行型の事業を展開する企業にとって、ZACは生産性向上と業務効率化につながる効果的なツールです。
なおFLUED社では、2024年11月22日よりZACの取り扱いを開始しています。詳細は下記プレスリリースや掲載ニュースサイトをご確認ください。
BtoBマーケ / 営業DX支援の㈱FLUED、クラウドERP「ZAC」の取り扱いを開始〜HubSpotと連携し受注前 / 受注後のプロセスを一元管理
FLUED、クラウドERP「ZAC」の取り扱い開始 HubSpotとの連携でシームレスな業務管理へ
ZACでは、HubSpotでは管理しづらい「請求管理」「原価管理」「会計ソフト連携」まで対応できるのがポイントです。
売上の明細と、それに紐づく原価の明細や稼働時間をまとめて集計できるため、案件ごとにより正確な収支を把握できます。
HubSpotとZACを連携して実現できること
HubSpotとZACを連携することで、HubSpot単体では対応できない受注後の請求管理や会計管理まで、一気通貫で対応できます。
HubSpotとZACとの業務領域のすみ分けは、以下の図をご参考ください。
HubSpotが得意とする領域は、マーケティングオートメーション(MA)とセールス・フォース・オートメーション(SFA)です。
MAでリードの獲得から育成までのマーケティング施策を自動化し、SFAで営業活動の管理・分析を効率化します。それぞれが連携することで、受注までの一連のプロセスをサポートできるようになります。
HubSpotのMAとSFAの機能に関しては、下記をご確認ください。
>>【MAツール】HubSpot Marketing Hubの魅力や機能を解説
>>HubSpot Sales Hubとは?SFA・CRMとして営業管理・案件管理ができる!
一方、ZACが得意とする領域は、受注後の業務に特化しています。ZACは、受注後の工程管理を効率化し、請求業務を自動化するためのサービスです。
HubSpotとZACで対応できる、プロセスごとの役割を以下の表にまとめています。
プロセス | 実現できるサービス | できること |
リード獲得 | HubSpot | HubSpotでWEBサイトの構築からリードを増やす施策が打てる。 |
ナーチャリング | HubSpot | HubSpotにてメールマーケティングなどで顧客の育成ができる。 |
見積発行 | HubSpot/ZAC | HubSpot、ZACどちらでも作成できる。案件発生から受注までの対応が得意なHubSpotにて管理が可能。 |
請求発行 | ZAC | HubSpot上では管理しづらいタイプの請求を管理できる。 |
各種帳票作成 | ZAC | 機能としては、各種帳票の作成はできる。しかし、納品書や検収書など、必要であれば利用する機能のため、利用頻度は少ない。 |
原価管理 | ZAC | 案件毎の収支管理ができる。 |
会計ソフト連携 | ZAC | 各種ソフトと手間なく連携できる。 |
分析 | ZAC | 売上・粗利などを素早く正確に分析できる。 |
特に請求発行のプロセスでは、両者を連携することで以下のようなタイプの請求にも対応できます。
請求タイプ | 例 |
一括 | 50万円を1月に請求。1月~5月までは毎月10万円を請求。 |
分割 | 50万円を半額ずつ、1月と5月に請求。 |
定期 | 毎月固定で10万円を請求。従量件数に応じて追加料金を請求。 |
HubSpotとZACを連携することで、リード獲得などの上流の工程から、請求業務までまとめて対応可能です。
ZACは、HubSpotで対応できない領域を補う機能を備えています。特に、異なるタイプの請求発行や原価管理、会計ソフトと連携できる点が大きなメリットです。
そのため、マーケティングや営業はHubSpotを確認し、バックオフィスや管理会計はZACを利用すると全ての領域をカバーできます。
ZACを導入する前の企業では、受注後の案件別収益をプロジェクトごとにExcelで管理していたため、管理が煩雑でした。案件別の売上が正確に把握できないなどの課題もよく見られましたね。
HubSpotとZACの連携方法
HubSpotとZACを連携するには「APIコネクタ」と「連携フローテンプレート」を使用します。
APIを活用することで、サービス間のデータ連携がスムーズにできるため、複雑な設定や特別な開発は不要です。一度、設定すれば自動で連携できるため、手間もかからなくなります。
また、連携フローテンプレートが用意されているため、既定の項目に沿って設定するだけで連携が可能です。連携フローテンプレートとは、サービス間の連携をあらかじめ定義したプロセスや手順のひな形のことです。
これらのツールを活用することで、非エンジニアの方でも簡単に連携を開始できます。FLUEDでは、HubSpotとZACの連携支援も実施しています。連携に不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
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HubSpotとZACの連携は、スムーズにできるようになっています。初めての方にとっては戸惑うこともあると思います。その際は、サポートいたしますので、ぜひお気軽にご質問ください。
HubSpotとZACの連携の具体例
HubSpotとZACの連携については、よくある2つの例を解説します。
- 連携フローA:HubSpotのみを利用している場合
- 連携フローB:引合段階からZACを利用している場合
それぞれ、チェックしてください。
連携フローA:HubSpotのみを利用している場合
連携フローAでは、案件基本情報と利益計画情報がHubSpotからZACに連携され、売上項目が1行で連携されます。
引合段階から案件情報を連携できるため、営業担当者がHubSpotのみ使用している場合は、こちらのフローがおすすめです。案件ごとに収支を管理できるようになります。
連携フローB:引合段階からZACを利用している場合
連携フローBでは、案件基本情報がHubSpotからZACに連携され、利益計画の情報はZACからHubSpotに連携されます。つまり、双方向の情報連携ができる状態です。
以下のようなケースの際に向いています。
- 引合段階からZACで売上項目を複数立てたうえで工数管理をしている場合
- 利益計画画面に関わる設定オプション・設定変更をしている場合
2つのケースを紹介しましたが、自社の場合はどちらのフローにすれば良いか分からない方もいるかと思います。具体的なご提案やアドバイスをさせていただきますので、下記よりHubSpot無料相談会にご参加ください。
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HubSpotとZACを連携して活用する際の注意点
HubSpotとZACの連携は、自動化が可能で非常に便利なものの、以下の2点について注意が必要です。
- 誤設定でデータ分断や二重管理が起きる場合がある
- コストがかかる
それでは、これらの注意点について順を追って解説します。
誤設定でデータ分断や二重管理が起きる場合がある
HubSpotとZACの連携により、案件データは自動で両システムに反映され、二重入力の手間を省けます。
ただし、誤った設定をすると、データ分断や二重管理、システム間のデータのズレなどの問題が発生する恐れがあります。
HubSpotとZACの連携は、決して難しくありません。ただし、正確な運用には適切な初期設定が不可欠なので、不安な点がある場合は、FLUEDにご相談ください。
コストがかかる
HubSpotとZACを連携する場合、両サービスの利用料金が必要です。ZACの導入には4〜6ヶ月程度かかり、以下の費用が発生します。
▼初期費用
ZAC初期設定費用 | 10万円 |
導入支援費用 | 各社異なる ※利用範囲や条件によっては0円にすることも可能 |
▼月額費用
ライセンス費用 | 各ライセンス価格(400円~7,000円)×機能ご利用人数 |
保守費用(データセンター利用料) | 6万円~/月 |
※税抜
ZACは、機能ごとにライセンスが設定されており、利用する機能とメンバー数に応じて費用が発生するプランです。
また、保守費用(データセンター利用料)は、ZACの利用中に毎月発生する費用で、データセンターの利用やデータの保持に必要なコストです。
詳しくは、公式サイト「価格体系 | 導入検討中の方へ | クラウドERP「ZAC」」をご確認ください。
ZACは便利なサービスですが、費用面で厳しい場合は、次の章で紹介する「board」との連携もおすすめです。
HubSpotとZACを連携させると、とても便利です。ただ、注意点もしっかり把握した上でサービス導入を決めましょう。
「HubSpot × board」で費用を抑える方法もあり
boardとは、ヴェルク株式会社が開発・運営する、経営管理から請求書管理までを一元管理できるWebサービスのことです。
HubSpotと請求・会計関連のソフトを安価で連携させたい場合は、boardの導入もおすすめです。
例えば、ZACは、部門別の会計や支払いの管理など、大手企業向けの機能は充実しているものの、費用が高額になるケースが少なくありません。
一方、boardは機能の幅に制限があるものの、ZACよりも費用を抑えたうえでHubSpotと連携できます。
ZACとboardの機能および費用は、以下の表の通りです。
board | ZAC | |
グループウェア機能 | △請求に関することのみ | ◯ |
見積もり・請求発行 | ◯ | ◯ |
外部への支払い管理 | △簡易機能のみ | ◯ |
社内人件費原価管理 | △登録は可能だが、トラッキングや計算はできない | ◯社内原価の計算やプロジェクト毎の稼働工数、トラッキングを反映できるところが強み |
経費管理 | △ | ◯プロジェクト毎の社内原価を管理できる |
工程管理 | ーーー | △ガントチャート管理機能があるが、他ツールでも代用可能 |
在庫管理 | ーーー | △機能としては利用できるものの、他ツールの方が利用しやすい場合もある |
内部統制 | ーーー | ◯社内申請などが可能 |
管理会計・分析 | ーーー | ◯部門別・プロジェクト別分析に強い |
費用 | ・初期費用:なし・月額費用:980円(税別)~ | ・初期費用:10万円・導入支援費用:各社異なる・月額費用:各ライセンス価格(400円~7,000円)×利用人数・保守費用(データセンター利用料):6万円~/月 |
HubSpotとboardの連携方法については、以下の記事でも詳しく解説しているため、気になる方はぜひ参考にしてください。
>>HubSpotと会計ソフト(Freee・MoneyForward)の連携も可能!?HubSpotとBoardの連携について
HubSpotとboardの連携についてさらに詳しく知りたい方や、自社での具体的な活用方法を相談したい方は、無料相談会をご利用ください。
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HubSpotとZACを連携させるメリットまとめ
HubSpotとZACを連携するメリットについて、以下の項目に沿って解説します。
- 案件情報を自動で連携できる
- 正しい経営情報を可視化できる
- 顧客情報のメンテナンス作業を効率化できる
詳細は以下の通りです。
案件情報を自動で連携できる
HubSpotとZACを連携させることで、ZAC上で新たに案件登録をする手間が省けます。
なぜなら、HubSpot上で新しい取引を作成すると、ZAC上にも同様の案件データが作成されるからです。
また、案件のみでなく、HubSpot上に登録した営業活動の進捗も、自動でZACに反映されます。
案件の登録や営業活動の更新作業にかかる手間を削減し、コア業務に集中できるのがHubSpotとZACを連携させるメリットの一つです。
正しい売上と工数を可視化できる
HubSpotとZACを連携することで、より正確な経営情報を可視化できるようになります。営業活動情報と経理・財務情報を繋ぐ一連のデータが、部門毎に分断されずに、連携できるようになるからです。
データ分断を防ぐことができれば、営業と管理部門で入力される売上金額が異なるといったミスが発生することはありません。
また、営業活動のタイムリーな情報を踏まえたうえで売上予測ができるため、より正確な経営判断ができるようになります。
このようにHubSpotとZACを連携することで、HubSpot単体での簡易的な粗利管理より、正確な管理が可能です。
詳しくは、以下の記事をご参考ください。
>>HubSpotの計算プロパティーとは?粗利を例に活用方法を紹介!
顧客情報のメンテナンス作業を効率化できる
HubSpotとZACを連携することにより、ZACに登録した顧客情報が、HubSpotに自動で連携されます。顧客情報のメンテナンス作業を効率化できるため、データ入力の手間が大幅に削減可能です。
また、顧客情報に変更があった場合でも、ZAC側のマスタデータを更新することにより、HubSpotにも変更が反映されます。
両ツール間で顧客情報のメンテナンス作業を都度実施する必要がなく、常に最新データが反映されるのがメリットです。
HubSpotと連携することで、ZACだけではカバーしきれなかった、マーケティング・営業活動の情報をリアルタイムで共有できるようになります。業務全体の効率化が図れるため、とても便利ですね。
HubSpotとZACを連携し、受注から請求管理までシームレスにしよう
HubSpotとZACを連携させることで、HubSpot単体では対応が難しい「請求管理」「原価管理」「会計ソフト連携」まで実現できます。
さらに、案件や顧客情報、営業活動の進捗がタイムリーに連携されるため、より正確な経営判断が可能です。HubSpotとZACを連携すれば、上流工程から下流工程まで一気通貫で管理できます。
連携方法について不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
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