HubSpotでWebページを作成すれば、Marketing Hubの機能で「訪問ユーザー毎にコンテンツの出し分け」ができます。
具体的には、以下のようなことが実現可能です。
- 営業管理ツールに興味があるユーザーには、営業管理のコンテンツを表示
- MAツール(マーケティングオートメーションツール)に興味があるユーザーには、マーケティング関連のコンテンツを表示
訪問ユーザー毎にコンテンツの出し分けができると、適切な訴求ができるようになり、問い合わせや資料ダウンロードにつながります。
本記事では、HubSpotを使ってユーザーごとにWebページを出し分ける方法について詳しく解説します。
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また、HubSpot公式チャンネルで、Webサイトのコンテンツの出し分けについて動画で紹介されています。あわせてチェックしましょう。
コンテンツ目次
HubSpotのコンテンツ出し分け機能とは?
HubSpotのコンテンツ出し分け機能とは、訪問属性に応じてそのユーザーにあった最適なコンテンツを表示するものです。
HubSpotでWebサイトを構築していることが前提の機能になりますが、Webサイトをパーソナライズできます。HubSpotのコンテンツ出し分け機能は、cookieで取得している情報であれば基本的にセグメントできます。
cookieとは、Webサイトのアクセス時にブラウザに保存されるテキストファイルのことです。ユーザー情報データを一定期間記録する仕組みで、ユーザーの属性や行動履歴などの計測ができます。
例えば、商品ページを3回以上閲覧しているユーザーには「資料ダウンロード」のボタンを目立つ位置に配置することが可能です。
一方、初めて商品ページを見るユーザーには、「商品概要」を中心に表示して、特長や導入メリットを分かりやすく説明します。そのような出し分けをすることで、ユーザーの理解度に合わせた最適な情報提供ができるようになります。
利用できるプランは?
HubSpotのコンテンツ出し分け機能を利用できるプランは、Content HubとMarketing Hubのプロフェッショナル以上です。
しかし、コーディングなどの専門的なスキルがなく、直感的に操作をして利用したい方は、Content Hubではなく、Marketing Hubのプロフェッショナル以上のプランが向いています。
次の章で紹介する「スマートルール」を活用できないからです。Content Hubを使ってWebサイト制作をする方法は、下記で詳細に解説しているため、あわせてご確認ください。
>>HubSpotでWebサイトが制作できる!Content Hub(旧CMS Hub)の特徴や機能をわかりやすく解説!
ユーザーにパーソナライズした最適なコンテンツを出し分けできれば、必然的にリード獲得は増えるため、活用してみてください。
cookieの規制問題
日本では、2023年6月に改正電気通信事業法が施行され、cookieの利用規制がされています。cookieの利用規制は、個人情報の保護の観点から世界的な動きとなっています。
ただし、HubSpotのコンテンツ出し分け機能で使用されているcookieは、ファーストパーティcookieです。
2023年6月の規制対象であるサードパーティーcookieではないのでご安心ください。ファーストパーティcookieは、訪問したドメインで発行され、ドメイン内のみで利用します。
一方、サードパーティーcookieは、ユーザーが実際に訪問していないドメインから発行され、ドメインを横断して利用される点が懸念されています。
なお、ユーザー情報は、個人情報の取得をしているユーザーであれば、より高度なセグメントができます。
HubSpotでコンテンツの出し分けをする設定方法
HubSpotでコンテンツの出し分けをするには、以下の2つの設定方法があります。
- スマートルールを利用する
- HubDB+カスタムモジュールを利用する
それぞれ確認しましょう。
スマートルールを利用する
HubSpotでコンテンツの出し分けをする際におすすめの設定方法は、スマートルールの活用です。スマートルールを使えば、直感的な操作でコンテンツを出し分ける設定ができます。
具体的な設定箇所は、下記のとおりです。
- 左サイドメニューのコンテンツから「ウェブサイトページ」に移動
- ウェブサイト一覧ページから設定したいページを選択してページの編集画面に遷移
- ページの編集画面の出し分けをしたいコンテンツをクリック
- 左サイトメニューに表示されたスマートルールの追加のリンクをクリック
スマートルールの設定箇所からセグメントもでき、ユーザー毎に最適なコンテンツの出し分けができます。「カテゴリーを選択」から、「コンタクトリストメンバーシップ」を選択すると、事前に登録してあるリストの選択が可能です。
例えば、以前開催したMA(マーケティング自動化)のウェビナーの参加者リストを選択すると、興味や関心度が高いユーザーにコンテンツを表示できます。
Marketing Hubプロフェッショナル以上のプラン契約が必要ですが、コーディングを必要としないため、使いやすくなっています。
HubDB+カスタムモジュールを利用する
HubSpotでコンテンツの出し分けをするための、もう1つの設定方法は、HubDB+カスタムモジュールを利用する方法です。
>>HubDBの機能や事例を紹介 〜HubSpotCMSのHubDBをつかってWeb更新を効率化しよう〜
コンテンツの出し分けは柔軟に設定できますが、カスタマイズが必要です。カスタムモジュールを作成するには、HTML、CSS、HubL、HubSpotデザインマネージャーの知識がなくてはなりません。
HTML、CSS、HubL、HubSpotデザインマネージャーでの作成が難しい場合は、HubSpotパートナーへ支援を依頼することをおすすめします。
FLUEDでも、HubSpotの無料相談会を開催しています。下記よりお気軽にご相談ください。
下記の日程を選択すると、右側に空いている時間帯が表示されます。希望する時間帯を選ぶと、申し込みフォームが表示されます。
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HubSpotでコンテンツの出し分けをする効果は?
HubSpotでコンテンツの出し分けができると、以下のような効果が期待できます。
- ユーザーに最適なコンテンツを表示できる
- ユーザビリティが向上する
- CVRが向上する
具体的に見ていきましょう。
ユーザーに最適なコンテンツを表示できる
HubSpotでユーザー毎にパーソナライズをしたコンテンツを訴求すれば、その方にあったコンテンツの表示ができます。
例えば、下記のような最適なコンテンツを表示できます。
- リードの獲得にお悩みのユーザーには、BtoBマーケティングのコンテンツを表示
- 展示会出展に興味があるユーザーには、展示会のコンテンツを表示
ユーザーの興味や関心度を引き上げ、もっとページを読みたくなるような動機付けや、問い合わせがしたくなるような誘導が可能です。
結果として、ページ離脱を防止し、回遊率の向上につながります。
ユーザビリティが向上する
HubSpotのコンテンツ出し分け機能を利用すると、Webサイトのユーザビリティが向上できます。利用デバイスによってファーストビューで必要な情報を出し分けると、ユーザーにとって分かりやすくなります。
一例として、PCユーザーとモバイルユーザーには、以下のような出し分けが可能です。
PCユーザー | 問い合わせをする割合が高いデバイスのため、キャンペーンや導入事例の表示で問い合わせへ誘導をする |
モバイルユーザー | 情報収集を目的とするユーザーの割合が高いデバイスのため、お役立ちコンテンツの表示で自社サイトに興味を持ってもらう |
株式会社リーディング・ソリューションによると、BtoBのコーポレートサイトや情報サイトにおけるコンバージョンの90%はPCからです。商品サイトでは、PCが100%の割合となっています。
上記の統計から、情報収集はスマホやタブレットで、問い合わせはPCでなど、デバイスを複数使い分けるユーザーが一定数います。
そのため、情報収集層のスマホユーザーには、まずは自社サイトに興味をもってもらうコンテンツを表示することをおすすめします。PCユーザーには、キャンペーンや導入事例の訴求を行い、問い合わせに誘導するのが適切です。
PCとスマホユーザーへの出し分けは一例になるため、ほかのセグメントもぜひ試してみてください。
実際に、本Webメディア「営業DX.jp」もPCユーザーが9割です。
CVRが向上する
HubSpotのコンテンツ出し分け機能は、CVRの向上にもつながります。CVR(コンバージョンレート)は、Webサイトのユーザーが、資料請求や問い合わせなど、そのWebサイトの最終成果に至った割合です。
ユーザーに最適なコンテンツの提供や、特定のユーザーに魅力的なキャンペーン訴求などを行うと、より適切な訴求ができるようになります。例えば下記のように、広告から流入したユーザーに、コンテンツ出し分け機能の設定をすることでCVR向上を図れます。
指名検索広告 | 自社のサービスを認知しているため、CVへ直接誘導 |
リターゲティング広告経由 | 何かしら興味があって再度流入したため、興味が上がるように活用事例へ誘導 |
SNS広告経由 | 認知してもらう段階のため、キャンペーンやインセンティブなどで強くサービス訴求 |
同じ広告経由のユーザーでも、広告出稿先の媒体で興味や関心度は大きく違います。
HubSpotには広告を最適化する機能も揃っているため、それぞれ連動できれば、よりCVRの向上が期待できます。
HubSpotのコンテンツ出し分け機能を利用すると、ユーザーにより適切な訴求ができます。メリットばかりなので、ぜひ活用してみてください。
Googleオプティマイズの代替えは可能?
Googleオプティマイズは、ABテストが無料でできるサービスです。多くのユーザーに利用されていましたが、2023年9月に急遽提供が終了しました。
そこで、代替サービスを探している方も多いのではないでしょうか?HubSpotのコンテンツ出し分け機能で代替できるケースもあるため、詳しく解説します。
Googleオプティマイズとは?
Googleオプティマイズとは、Googleが無料で提供しているABテストツールです。HubSpotのコンテンツ出し分け機能のように、セグメント表示はできず、ABテストに特化しています。
WebサイトのCVRや顧客体験を向上させるために、重宝されているサービスです。
しかし、2023 年9月30日に急遽停止されました。
HubSpotではセグメントして表示できる
HubSpotのコンテンツ出し分け機能を利用すれば、Webサイト上のユーザーに最適なコンテンツの表示ができます。
また、Content Hubを併用すれば、WebサイトだけでなくランディングページなどでもGoogleオプティマイズのようにABテストができます。Content Hubでは、マーケティングに必要な機能が1つのサービスに備わっているため、効率的に効果をあげられます。
Googleオプティマイズの突然の提供停止でお困りであれば、Content Hubで解決できる場合が多いため、検討してください。
Content Hubの概要は下記の記事で解説しているので、気になる方はご確認ください。
>>HubSpotでWebサイトが制作できる!Content Hub(旧CMS Hub)の特徴や機能をわかりやすく解説!
HubSpotを使用した、セグメント表示やABテストの方法についても、お気軽にFLUED社にご相談ください。
HubSpotでコンテンツを最適化しよう
HubSpotのコンテンツ出し分け機能は、Content HubとMarketing Hubのプロフェッショナル以上のプランで利用ができます。
HubSpotのコンテンツ出し分け機能を利用すると、ユーザーに最適なコンテンツの表示ができるようになり、ユーザビリティやCVRが向上します。HubSpotのコンテンツ出し分け機能の設定やセグメントは、社内で完結するのは困難です。
どうすれば良いかお悩みであれば、無料で相談会を実施しているのでお気軽にお問い合わせください。
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