「CRMツールを導入したいけどどうやって選べばいいの?」
「HubSpotとZohoの機能が気になる」
「HubSpotとZohoどっちがいい?」
たくさんのCRMツールを目の前にして、どれを選べばいいかわからなくなっている方は多いでしょう。せっかく導入するなら、自社の利用目的に合うツールを選びたいですよね。
そこで本記事では、HubSpotとZohoの違いを徹底比較します。
ぜひこの記事を参考に、CRMツールを導入してみてください。
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コンテンツ目次
HubSpotとZohoが提供するCRMツールの概要を比較
HubSpotとZohoが提供しているCRMツールを詳しく比較する前に、それぞれの基本的な機能や特徴を把握しておきましょう。
ちなみに、主要なMAツールの機能を徹底的に比べられる、比較表を無料配布中です!
Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)やMarketo、HubSpotなど、各ツールでできることを機能ごとに一覧化した便利なシートです。ツール選定の参考資料としてぜひご活用ください。
HubSpotとは
目的別タイプ | 提供形態 | 無料お試し登録 | 費用 |
CRM・MA・SFA・カスタマーサポート | クラウド型 | あり | 無料版あり |
HubSpotは完全無料で利用できるCRMツールとその他5種類のツールで構成されています。
- CRM:無料
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
- CMS Hub
- Operations Hub
HubSpotの特長は、無料版でもそれなりの機能を使えることです。マーケティング・営業・カスタマーサポートに必要なツールをまとめて提供しており、同一のアプリで顧客情報を共有できます。
Zohoとは
機能 | 提供形態 | 無料お試し登録 | 費用 |
CRM・SFA・MA | クラウド型 | あり | 無料版あり |
ZohoはCRMツールをコアに、営業活動を支援するためのサービスを提供しています。無料プランでも基本的なCRMツールとして利用可能です。営業フロー管理に取り組みたい中小企業を主なターゲットにしています。
Zohoの特長は、人工知能である「Zia」が使えることです。営業成績の分析や改善策の提案をしてもらえる機能が使えます。
通常、データ解析や打ち手の検討には工数がかかりますが、AIが自動で進めてくれることで営業活動により多くの時間を投下できます。ただし、人工知能を利用するには、エンタープライズプラン以上の契約が必要です。
HubSpotとZohoの料金比較
HubSpot(月額) | Zoho(月額) | |
名称 | CRM Suite | Zoho CRM |
料金体系(10名で利用) | Starter:30,000円(Sales Hub10名、Service Hub2名) | エンタープライズ:60,000円 |
備考 | ・その他5ツールのStarterプランもセットで使える ・2ユーザー利用可能・1ユーザー/3,000円で追加可能(Sales Hubのみ追加する場合) | ・豊富なSFA機能が使える ・1ユーザーあたりの料金 |
スタンダードなプランの場合、HubSpotのほうがコストパフォーマンスに優れています。セットプランであるCRM Suiteを契約すれば、通常6,000円かかる他ツールのStarterプランが追加料金なしで利用できるからです。
Zoho CRMはユーザーごとに課金されるため、利用する人数が増えるほど、総額のコストが大きくなります。
なお、ZohoはSFAとMAツールのみの提供ですが、HubSpotはこれらに加えてカスタマーサポートやCMS用のツールも付帯しています。
各社の料金プランを詳しく見ていきましょう!
HubSpotの料金プラン
HubSpotには全ツールが1パックになったセット販売(HubSpot CRM Suite)があり、Starterプランであれば1ツール分の料金ですべての機能が使えます。
HubSpot CRM Suiteの料金プランは以下のとおりです。
- Starter:5,400円/月(一人あたり2,700円)〜
- Professional:192,000円/月(一人あたり38,400円)〜
- Enterprise:600,000円/月〜(一人あたり60,000円)〜
なお、機能ごとにグレードをカスタマイズすることも可能です。よく利用されているMarketing HubとSales Hubの価格を紹介します。
Marketing Hubの料金プランは以下のとおりです。
- Starter:5,400円/月(1,000コンタクト)〜
- Professional:96,000円/月(2,000コンタクト)〜
- Enterprise:432,000円/月(10,000コンタクト)〜
Sales Hubの料金プランは以下のとおりです。
- Starter:5,400円/月(一人あたり2,700円)〜
- Professional:54,000円/月(一人あたり10,800円)〜
- Enterprise:144,000円/月(一人あたり14,400円)〜
利用ユーザーの上限はグレードごとに異なり、超える場合は人数分の追加料金が発生します。
Zohoの料金プラン
Zoho CRMの料金プランは以下のとおりでシンプルです。
- スタンダード:1,680円/ユーザー/月
- プロフェッショナル:2,760円/ユーザー/月
- エンタープライズ:4,800円/ユーザー/月
- アルティメット:6,240円/ユーザー/月
ユーザーごとに課金されるため、利用する人に比例して料金が増えていきます。多くの機能が解放されていてAIが利用できるエンタープライズプランがおすすめです。
HubSpotとZohoの機能を8項目で比較
HubSpotとZohoの機能を8項目ごとに比較していきます。
順番に見ていきましょう!
顧客管理機能
HubSpot | Zoho | |
顧客管理機能 | ・100万件の顧客を登録可能 | ・料金プランによって5,000〜500万件のコンタクトを登録可能 |
顧客管理機能は両アプリともに必要な機能をすべて備えています。HubSpot・Zohoともに取引先の担当者や企業情報を登録する機能は無料です。
登録できる顧客数はどちらも申し分ありませんが、HubSpotはMarketing Hubにも顧客情報が共有されており、数によっては追加料金が発生する点には注意しましょう。
Webフォーム機能
HubSpot | Zoho | |
Webフォーム機能 | ・最大1,000個まで作成可能 ・フォームから得られた顧客データは自動で記録・有料プランでは問い合わせ後のフォローメールを送付することも可能 | ・料金プランにより1個/タブ〜100個/タブ作成可能 ・無料、スタンダードプランでは問い合わせに関するフォームは作成できない・エンタープライズプラン以上なら自動でパフォーマンス分析や見込み客の特定をしてくれる |
Webフォーム機能には、複数のフォームを作成できることが求められます。顧客満足度を高めるには、フェーズに合わせて最適なフォームを用意する必要があるからです。
HubSpotでは無料版でも最大1,000個まで作成できますが、Zohoは料金プランにより作成できるフォームの数が異なります。
プランによっては、フォーム入力後のフォローメールを送信できる機能や入力データの分析・営業支援を効率化するための付加機能を利用できます。
広告との連携
HubSpot | Zoho | |
広告との連携 | ・Google、Facebook、Instagram、LinkedInなど複数の広告に対応・各広告のパフォーマンスを分析可能 | ・プロフェッショナルプラン以上でGoogle広告との連携機能がある |
連携できる広告の種類が豊富な点でHubSpotに優位性があります。ZohoはGoogle広告のみの対応です。
両社ともに分析機能が搭載されており、ツールによる測定結果を広告の改善に活用していけます。なお、Zohoには効果の測定結果を分かりやすくまとめてくれる機能があります。
メール配信機能
HubSpot | Zoho | |
メール配信機能 | ・無料からでもメールマーケティングを始められる・SFA、MA以外の機能もHubSpotに含まれている | ・無料版だと使える機能が限定的・ヘルプデスクやサポートと連携するには別アプリが必要 |
HubSpotもZohoもメール配信機能を備えており、自動配信の設定も可能です。
マーケティングや営業用のテンプレートも用意されており、デザイン性に優れたメールを簡単に作成できます。
HubSpotは無料プランでも以下のように充実した機能が使えます。
- 月あたり2,000件までのメール送信
- 新規リードをフォローするメールの配信
- メール分析機能の利用
他にもHubSpotには、カスタマーサポートやヘルプデスクのやり取りも一元管理できるメリットがあります。
トラッキング機能
HubSpot | Zoho | |
トラッキング機能 | ・ウェブサイト上での顧客の行動をトラッキング | ・サイト上の追跡にはSalesIQとの連携が必要 |
HubSpotもZohoもウェブサイト上での訪問者の追跡に対応しています。
CRMに登録されていないユーザーの追跡も可能で、問い合わせフォームの送信と同時に閲覧履歴が保存されます。ただし、Zohoは別アプリであるSalesIQとの連携が必要です。
ウェブサイト上の行動を追跡することで、よく見られているページや離脱されているページが明確になり、コンテンツ改善のヒントが得られます。
ワークフロー機能
HubSpot | Zoho | |
ワークフロー機能 | ・ワークフロー機能で営業活動を自動化 | ・ワークフロー機能で営業活動を自動化・AIによる改善提案 |
両ツールともマーケティングオートメーションに対応しており、ノーコードでワークフローを作成できます。あらかじめ顧客の行動を設定しておくことで、一人ひとりに適したタイミングで必要な情報を届けられます。
ZohoにはAIが搭載されており、ワークフローの実行結果を分析し改善案まで提案してくれる機能があります。
問い合わせ管理機能
HubSpot | Zoho | |
問い合わせ管理機能 | ・無料でもチケット管理機能を利用できる・複数のチャットアプリやEメールを使用しても1つのスレッドに保存される | ・問い合わせ管理機能を利用できるのはプロフェッショナルプラン以上 |
HubSpotとZohoはCRMツール内にカスタマーサポート機能を備えています。これにより、問い合わせの割り当てや対応時のやり取りの記録が可能です。
ただし、Zohoで問い合わせ管理機能を利用するには、プロフェッショナル以上のプランを契約する必要があります。
一方HubSpotでは、問い合わせを管理するチケット機能の利用が無料です。さらに、すべてのやり取りをひとつのスレッドに保存できるため、複数のチャットアプリやEメールでやり取りしても情報が分散せず、スムーズに対応していけます。
営業推進・管理機能
HubSpot | Zoho | |
営業推進管理機能 | ・取引ごとの進捗状況をダッシュボードにまとめて表示してくれる ・無料でパイプライン管理も可能 | ・担当者が日々の営業活動の情報を入力することで情報を一元管理できる ・営業部門全体の情報を見える化できる |
Zohoは営業支援ツールが充実していますが、有効に活用するならエンタープライズプラン以上の契約が必要です。
HubSpotは無料から利用を始められて、運用の度合いによってプランを変更していけます。
多少の違いはあっても、どちらのツールも機能が充実していることに違いはありません。どちらも無料のお試し期間があるので、実際に利用してみることをおすすめします。
HubSpotとZohoのサポート比較
ツールを実際に利用し始めると次々と使い方の疑問点が出てくるものです。そんなときに問い合わせに対応してくれる窓口があると安心ですよね。そこでHubSpotとZohoのサポートを詳しく紹介していきます。
ぜひ参考にしてください!
HubSpotのサポート
HubSpotのStarterプランでは、Eメールとアプリ内のチャットサポートをマンツーマンで受けられます。さらにProfessionalプラン以上では電話によるサポートを受けることも可能です。
他にも無料で動画講義を受けられるHubSpotアカデミーや取扱説明書として利用できるナレッジベースがあります。
HubSpotはコミュニティ機能もあり、過去の質問とそれに対する回答を検索したり、質問を書き込むとツールに詳しい方からアドバイスをもらえたりする場が提供されています。
また、多くのパートナー企業が導入支援サービスを展開しており、CRMの使い方やツールを用いた業務改善に二人三脚で取り組んでくれます。なかにはFLUEDのように無料の相談会を開催している企業もあるので、HubSpotを使いこなすためにも積極的に活用していきましょう。
Zohoのサポート
Zohoでは、契約する前に15日間の無料トライアルが受けられます。お試し期間に移行、もしくは有料プランを契約したあとには45分の無料相談を受ける権利が得られます。
購入後はメールでの問い合わせが可能です。
HubSpotと同様に認定パートナー制度があり、導入から運用開始後もサポートしてくれるサービスが提供されています。ツール導入による成果を早く得たい方は、ぜひ検討してみてください。
HubSpotとZohoどっちのCRMツールがおすすめ?
一通りの機能をじっくり使ってみたいのであれば、無料で使える範囲の広いHubSpotがおすすめです。HubSpotとZohoのどちらを選ぶか迷う方は、以下のどちらの特徴に近い企業なのかをチェックしてみてください。
HubSpotがおすすめの企業
HubSpotがおすすめなのは、マーケティングから顧客サポートの施策において、1つのアプリで一貫して対応したい企業です。マーケティングからカスタマーサポートまでのツールにメイン画面から簡単にアクセスできます。
機能ごとの利用状況に応じて料金プランを選択できるため、スモールスタートから始めて、会社全体まで運用を拡大できるポテンシャルがあります。
Zohoがおすすめの企業
Zohoは、営業部門を強化・効率化したい企業におすすめです。1ユーザーごとの課金で、顧客管理機能を活かしたSFA・MAによる効率化を実現できます。
少人数であれば安価でコストパフォーマンスの高いツールです。なお、ZohoはCRMツール以外にも豊富なアプリを提供しており、組み合わせで機能をカスタマイズしていける拡張性があります。
HubSpotとZohoを比較して利用目的に合うツールを導入しよう
HubSpotとZohoは、どちらも充実した機能を持つCRMツールです。マーケティングや営業活動の効率化を実現するために活用できます。
一方、多機能であるがゆえに「どちらを導入すればよいかわからない」と迷う方も多いでしょう。最適なツールは、自社の利用目的ごとに変わります。
ぜひこの記事を参考に、HubSpotとZohoの違いを理解し、自社にとってベストなツールを選択してくださいね。
なお、FLUEDではBtoBマーケティングにお悩みの方向けに無料の相談会を実施しています。もちろん、CRMツールに関するご相談も可能です!
株式会社FLUEDではBtoBのマーケティングにお悩みの方へ、無料のオンライン相談会を実施しております。
数多くの企業様をご支援してきた経験からBtoBマーケティングに関する質問、疑問にお答えいたします。
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