
BtoB営業・マーケティングの現場で、以下のような課題を抱えている方はいませんか?
「営業リストの作成に毎回時間がかかる」
「どの企業にアプローチすればいいかわからない」
「CRMはあるのに、活用しきれていない」
そこで注目されているのが、ABMツールのひとつ「SalesNow」です。SalesNowは、約540万社超の企業情報を活用できるABMツール(アカウントベースドマーケティング支援ツール)です。
ターゲット企業の抽出やスコア付け、CRM連携まで一貫して支援します。特に、SalesforceやHubSpotと連携することで業務効率化できるのが大きな魅力です。
本記事では、SalesNowの機能や料金の概要に加え、Salesforce / HubSpot連携のメリットや活用方法、注意点まで徹底解説します。自社に合うか判断したい方に向けて、導入のイメージが湧くようにまとめました。
また、各法人データベースに関しては、下記で解説していますので参考にしてください。
>>法人番号、企業コードの種類・種別を徹底解説!|TSR・TDB・LBC・DUNS・JAN…などの違いについて
選び方のコツを知ることで、自社に最適なツールがぐっと選びやすくなりますよ。一緒にベストな選択をしていきましょう!
コンテンツ目次
SalesNow(セールスナウ)とは?
SalesNow(セールスナウ)は、株式会社SalesNowが提供する国産のABMツールです。営業やマーケティング活動において、企業リストの作成やターゲット抽出を効率化する仕組みを提供しています。
SalesNowの最大の特徴は、約540万社以上の企業データをもとに、最新の企業情報やキーパーソン情報を取得できる点です。
例えば、以下のような機能を備えています。
- Webの更新履歴や人事異動などの変化も自動で取得
- 業種・従業員数・売上などを基準にした絞り込みが可能
- キーパーソン抽出やスコア付けでアプローチ先が明確になる
- インサイドセールス〜フィールドセールスまで広く対応
つまり、営業リストの属人化を防ぎ、効率的に成果を出す土台を構築できるツールです。
うちのようにターゲットが多岐にわたるBtoB企業にとって、こういうデータベース系のツールはかなり重宝しますね。
このような企業にはSalesNowの活用がおすすめ

SalesNowは、次のような状況にある企業には、導入によって大きな効果が期待できます。
- 営業とマーケが分業できている
- CRMやMAを導入しているが活用しきれていない
- 属人的な営業リスト作成から脱却したい
ここからは、それぞれのタイプの企業にとって、SalesNowがどのように役立つかを詳しく見ていきましょう。
営業とマーケが分業できている
マーケティングとインサイドセールスが分担されている場合、ターゲット選定やリスト作成は主にマーケティングが担います。そして、 インサイドセールスは、そのリストをもとにアプローチを実施する体制です。
この仕組みでは、リードの質が成果を大きく左右します。そのため、 SalesNowを活用すれば、ターゲット企業の抽出やスコア付けを自動化可能です。マーケティングから営業へ、精度の高いリストを提供できるようになります。
その結果、分業体制がスムーズに機能し、無駄なアプローチを防止できます。
CRMやMAを導入しているが活用しきれていない
すでに、SalesforceやHubSpotなどのCRM/MAツールを導入している企業もあります。
しかし、そのデータを活かしきれていないケースは少なくありません。SalesNowを活用すれば、約540万社超の企業データを照合できます。リード情報の名寄せや、ターゲットごとのセグメント設定がスムーズになります。
その結果、CRM内のデータを活かした精度の高いアプローチが可能です。
属人的な営業リスト作成から脱却したい
「誰がどこにアプローチするか」が、営業担当者の勘や経験に依存している場合、リストの質や成果にバラつきが出やすくなります。そのような課題を感じている企業にとって、SalesNowは有効です。
独自の名寄せアルゴリズムと業界最大級の企業データにより、誰がどこにアプローチすべきかを明確にできます。企業データは約544万社の最新情報を保持しているため、リードの重複や漏れを防ぎ、営業活動の属人化を解消します。
また、独自データを活用することで、競合と差別化しやすい点もメリットです。
営業のやり方を、属人的な職人技から仕組みに変えるためにも、SalesNowはいい切り口になります。
SalesNowをHubSpotやSalesforceと連携するメリット

SalesNowは、SalesforceやHubSpotと連携して活用することができます。連携することで、以下の3つのメリットがあります。
- マーケティング面
- セールス面
- リサーチ・分析面
ここからは、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。
マーケティング面
SalesNowをCRMツールと連携することで、マーケティング活動の土台となるリードデータを整備しやすくなります。新規の企業リストと既存データの重複チェックが自動化できるため、リストの精度が上がり、無駄なアプローチを避けられます。
また、属性情報をもとに、より細かいセグメント分けも可能です。そのため、ターゲットごとのメール配信や広告配信も、最適な形で実施できるようになります。
さらに、Webサイトの更新やニュース情報がCRM上にも反映されるため、企業の変化を早い段階で捉えられます。
セールス面
CRMツールと連携すると、営業現場でも業務がより効率的になります。企業ごとの売上や業種などの情報が自動で、CRMツールに付与できるため、営業先のスコアリング作業に手間がかかりません。
また、キーパーソン情報を事前に把握できるため、誰にアプローチすべきか迷わず行動できるのも魅力です。SalesNowは、企業ごとの組織情報や役職者データを保有しており、部署ごとのキーパーソンを特定できます。
さらに、CRMのデータを活用することで、提案の幅が広がるため、アップセルやクロスセルができる可能性も高まります。
リサーチや分析面
SalesNowでは、企業の動きがリアルタイムで取得できるため、拠点開設や従業員数の増加などの情報をすぐにチェックできます。
また、受注した企業の特徴をもとに、共通点を抽出すると、どの企業が次の有望なターゲットか予測しやすくなります。そのため、営業やマーケティングの成果を可視化し、改善の方向性を明確にするための材料としても有効です。
SalesNowの連携メリット、イメージが湧いてきましたか?さらに自社に合うツールを探したい方は、下記の資料もぜひチェックしてみてくださいね!FINDFOLIOであれば、月5万円から導入できるので、低コストで始めたい方には安心できます。
SalesNowとHubSpotを連携する方法

ここでは、連携の概要と操作イメージをご紹介します。連携の流れを具体的に知ることで、導入時のイメージがつかみやすくなります。
- 「SalesNow」のアプリをダウンロード
- 連携内容の確認・認証をする
1.「SalesNow」のアプリをダウンロード

まずは、HubSpotのApp Marketplaceにアクセスし、「SalesNow」の公式アプリページを開きます。
ページ内の「アプリをインストール」ボタンを押すと、HubSpotとSalesNow間の連携設定が開始されます。 必要に応じて、HubSpotアカウントへのログインが求められる場合もあります。
2.連携内容の確認・認証をする
インストール後は、SalesNow側で表示される内容に沿って連携を許可しましょう。このタイミングで、HubSpot上のデータ項目や連携範囲の選択をする画面が表示されます。
自社の運用に合った設定を確認し、承認手続きを進めましょう。基本的には、リード情報や会社情報の自動同期が中心機能です。
そのため、SalesNowで得た企業情報やスコアが、HubSpot側でも活用できるようになります。
設定はシンプルですが、どの情報をどう使うかを決めてから導入をしましょう。準備なしで連携すると、あとでデータ整理に手間がかかる場合があります。
SalesNowとSalesforceを連携する方法

SalesNowは、Salesforceとの連携にも対応しています。連携するには、SalesforceのAppExchangeにアクセスし、「SalesNow for Salesforce」のアプリページを開きます。
▶︎ SalesNow for Salesforce(AppExchange公式)
ページ内の「今すぐ入手」ボタンをクリックすると、インストールの手順がスタートするという流れです。Salesforceへのログインが求められるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
導入作業は、システム管理者と連携しながら進めるのがおすすめです。アカウント設定で詰まらないようにしたいですね。
SalesNowの料金プランや価格

SalesNowは、月額課金制(サブスクリプション型)で利用できる営業支援ツールです。料金プランの詳細は公式サイト上でも非公開となっており、企業の導入規模や利用目的に応じて個別に見積もりされます。
主な料金の仕組みは、以下の通りです。
- 利用する機能の範囲
- 保有データの件数(=ダウンロード数)
- アカウントのユーザー数
- CRM(Salesforce / HubSpot)との連携オプションの有無
いずれも、企業の業種やチーム体制に合わせて調整されるため、まずは、無料トライアルや問い合わせによる相談がおすすめです。初期費用は無料で、一定期間の無料利用ができる場合もあります。
また、HubSpotやSalesforceとの連携もオプションとして用意されており、こちらは追加料金が発生するケースが一般的です。
無料トライアルがあると安心できますね。最初はスモールスタートで試しましょう!
SalesNowを最大限に活用するための運用のポイント

SalesNowの効果を最大限に発揮するためには、以下のポイントが大切です。
- 導入時の教育・ナレッジ共有体制を整える
- スコアや抽出条件を定期的に見直する
- ツール連携を前提としたデータを設計する
多機能で柔軟性の高いツールですが、導入するだけでは成果は見込めないので、上記3点を押さえましょう。
導入時の教育・ナレッジ共有体制を整える
SalesNowは操作自体はシンプルですが、提供される情報量や機能が多いため、使いこなすためには教育が欠かせません。「どの機能を、誰が、どう使うのか」を社内で整理しておくことが重要です。
特に、複数の部門で活用する場合は、利用ルールの整理が必要です。「どの部署が、どの機能を、どのように使うのか」といった 利用ルールを明確化し、社内で共有しましょう。
初めは小規模チームでのトライアル運用から始め、社内に知見を蓄積していくとスムーズに展開できます。
スコアや抽出条件を定期的に見直する
SalesNowで設定する企業スコアや抽出条件は、一度設定して終わりではありません。営業成果や業界動向に合わせて、定期的に見直す運用体制が重要です。
現場の営業担当から「このスコアは精度が低い」といった声が上がるときもあります。
SalesNowでは、業種・売上・従業員数・キーワードなどの条件を、管理画面上で簡単に変更可能です。スコアリング基準も柔軟に調整できるため、ターゲット選定を常に最新の方針に合わせて改善できます。
こうした運用を続けることで、リストの質が継続的に高まります。
ツール連携を前提としたデータを設計する
SalesNowは、単体でも利用可能ですが、CRMやMAと連携することで効果が大きくなります。そのためには、他社ツールと連携しやすいデータ構造や運用ルールをあらかじめ設計しておくことが重要です。
例えば、SalesNowの業種コードをHubSpot側のセグメントに連携可能です。また、スコア情報をSalesforceで表示する設計も成果につながります。
こうした連携によって、営業・マーケ・カスタマーサクセスの各部門が同じ情報をもとに動けるようになります。ターゲット企業の優先度や属性情報が一元化されるため、リスト作成からアプローチ、フォローアップまでを一貫して進められるのがメリットです。
結果として、無駄な重複アプローチや機会損失を防ぎ、営業活動の質とスピードが高まります。
どんなに良いツールでも、現場で使われない状態では意味がありません。運用の仕組みがカギを握ります。
SalesNow活用時の注意点

SalesNowは優れたツールですが、そのまま使えば必ず成果が出るというわけではありません。
- データの優先スコアは自社の営業戦略に合わせたチューニングが必要
- 導入初期は業務フローとのすり合わせが必要
導入後に「期待したほど活用できなかった」とならないよう、上記2つの観点に注意する必要があります。
データの優先スコアは自社の営業戦略に合わせたチューニングが必要
SalesNowには、企業ごとの営業向けスコアが標準で設定されています。
しかし、このスコアはあくまで参考値です。すべての業種・業界に最適化されているわけではありません。
例えば、自社が得意とする業界やターゲット企業の傾向に応じて「スコアが高い=受注確度が高い」とは限らないケースもあります。
そのため、自社で過去の商談データを分析し、SalesNow側のスコア付与条件を調整する運用が推奨されます。 ABMやターゲティング戦略とセットで見直すことで、初めて精度の高い運用が可能です。
スコアリングを正しく活用する考え方については、下記の記事も参考になります。
>> 【BtoBマーケではスコアリングはやめた方が良い?】HubSpotのスコアリングを正しく活用しよう
導入初期は業務フローとのすり合わせが必要
SalesNowは、CRMやMAとの連携を前提としたツールです。そのため、導入時には既存の営業・マーケティングの業務フローと整合性を取る必要があります。
項目名や更新ルールがチームによって異なる状態で連携を進めてしまうと、データ活用がスムーズに進みません。CS・営業・マーケなど複数の部門で連携する必要があるため、事前に運用フローを小さくする方が安全です。
ツールの性能も大事ですが、現場の業務フローに合わせた初期設計が最も重要です。特にHubSpotとの連携をスムーズに進める上で、具体的な進め方や注意点を下記の無料相談会で詳しくご説明します。ぜひご活用ください。
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SalesNowはCRM連携とスコア活用がポイントのABMツール

SalesNowは、営業・マーケティングのDXを進める企業にとって、非常に心強いツールです。特に、以下の3点を重視している企業には強くおすすめできます。
- 精度の高い営業リストをスピーディーに構築したい
- 見込み度に応じたスコアで優先度を判断したい
- CRM(SalesforceやHubSpot)とスムーズに連携したい
これらが実現できれば、属人的な営業から脱却し、データをもとにした営業戦力に切り替えるきっかけにもなります。
また、SalesNowはCRMとの連携を前提とした設計です。そのため、すでにSalesforceやHubSpotを活用している企業には向いています。
一方で、「連携よりもまずはシンプルにリード獲得したい」と考える企業もあると思います。その場合は、他社のツールと検討しましょう。
中でも、FINDFOLIO(ファインドフォリオ)は注目されています。商談化しやすい企業のリスト抽出やスコアリングまで対応できるのが特徴で、月5万円から導入できるコスト面も魅力です。
まずは、SalesNowとFINDFOLIOを比較した上で、自社にフィットするツールを選ぶことが成果への第一歩となります。