Salesforceが2023年8月に約9%の値上げを実施し、CRMツールの乗り換えを検討した企業も多いのではないでしょうか?
Salesforceは、世界で使われているクラウド型のSFA・CRMツールで、高機能で信頼性も高いことが特徴です。
しかし、「導入するまでに時間がかかる」「多機能でうまく使いこなせない」などのデメリットが存在するのも事実です。
そこで本記事では、Salesforceの値上げの詳細や高額だと言われる理由、代替となるCRMサービスについて詳しく解説します。
Salesforceの価格に疑問を感じている方や、より費用対効果の高いCRMツールを探している方は、ぜひ最後までお読みください。
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コンテンツ目次
Salesforceが2023年8月に値上げ!最大月額60,000円/ユーザーに
2023年8月1日、Salesforceは約7年ぶりの料金改定を実施しました。この値上げにより、全体で約9%の価格上昇となります。
値上げの主な理由として、Salesforceは研究開発費に200億ドルを投資し、生成AIを含む新機能の開発に取り組んだことです。
この投資により、Salesforceはユーザーにより高度な機能と価値を提供することを目指します。
値上げ以降に加入するユーザーは改定後の料金が適用されますが、既存ユーザーはこれまでの料金のままとなります。
以下は、Sales Cloudの各エディションにおける改定前後の月額料金を比較した表です。
▼Sales Cloud(税抜価格)
エディション名 | 改定前の月額料金 | 改定後の月額料金 |
Starter | 3,000円/ユーザー | 3,000円/ユーザー |
Professional | 9,000円/ユーザー | 9,600円/ユーザー |
Enterprise | 18,000円/ユーザー | 19,800円/ユーザー |
Unlimitede | 36,000円/ユーザー | 39,600円/ユーザー |
Einstein 1 Sales | – | 60,000円/ユーザー |
※Starterは月間・年間契約、ほかは年間契約のみ
※出典:営業向け製品の価格 – セールスフォース・ジャパン
特に高機能なプランほど、金額ベースでの上昇幅が大きくなっています。
Salesforceの月額料金は、下記の記事で詳しく解説しています。詳細を知りたい方は、ぜひご確認ください。
>>【2024年最新版】Salesforceの月額料金はどのくらい?プランごとの費用を解説!
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Salesforceのこれまでの値上げ履歴
Salesforceは、市場の変化や自社の戦略に応じて定期的に価格改定を実施してきました。
2010年から2024年までの期間において、Sales Cloudの料金変動を見ていきましょう。
▼Sales Cloudの主な料金プランの変動(税抜価格)
エディション名 | 2010年〜 | 2016年5月〜 | 2023年8月〜 |
Professional | 7,500円/ユーザー | 9,000円/ユーザー | 9,600円/ユーザー |
Enterprise | 15,000円/ユーザー | 18,000円/ユーザー | 19,800円/ユーザー |
Unlimited | 30,000円/ユーザー | 36,000円/ユーザー | 39,600円/ユーザー |
この期間中にエディション名の追加や変更がされ、それに伴い月額料金も調整されてきました。
2010年から現在の値上げ率を見ると、28〜32%もアップしています。
2024年5月に「scan to Salesforce」が終了しました。今後、無料の名刺読み取りアプリが使えなくなるため、実質的な値上げと言えます。
また、新プラン「Einstein 1 Sales」が2023年8月よりスタートしました。
月額60,000円(税抜)/ユーザーの最上位プランです。この新プランは、AIを活用した高度な分析や予測機能を提供する一方で、既存のプランと比較してかなり高額です。
そのため、企業は自社のニーズや予算、そして期待される投資対効果(ROI)を十分に評価し、本当に必要かどうかを見極める必要があります。
Salesforceは他社製品よりどれくらい高いのか?
Salesforceは、CRM市場でトップシェアを誇る一方で、その価格の高さがしばしば話題になります。
Salesforceの主力製品であるSales Cloudの料金体系を見てみましょう。
▼Sales Cloud
エディション名 | 月額料金(税抜) |
Starter | 3,000円/ユーザー |
Professional | 9,600円/ユーザー |
Enterprise | 19,800円/ユーザー |
Unlimited | 39,600円/ユーザー |
Einstein 1 Sales | 60,000円/ユーザー |
この中で最も利用されているのが「Enterprise」プランです。
このプランを基準に他社の主要なCRM・SFAツールと比較したのが、以下の表です。
▼主要CRMサービスの月額料金比較
サービス名 | プラン名 | 月額料金(税込) |
Salesforce | Enterprise | 19,800円 |
HubSpot | Sales Hub Professional | 12,000円 |
この比較から、Salesforceの価格は、HubSpotより高めに設定されている点が分かります。
Salesforceは大企業向けに多機能なサービスを有しているため、高額です。
一方HubSpotは、小規模のチームや新規にCRM導入を検討している企業も導入しやすいように無料版で使用できる機能が多くあります。
HubSpotの無料版について下記の記事をご確認ください。
>>HubSpotの無料版でできることについてわかりやすく解説!
また、動画でHubSpotの料金体系についてもまとめているので、あわせてチェックしましょう。
自社のニーズと将来の成長を見据えて、最適なCRMを選択することが重要です。初期コストだけでなく、長期的な投資対効果を考慮しましょう。
Salesforceから他社に乗り換える場合のおすすめサービス2選
Salesforceの高価格や複雑さに課題を感じている企業にとって、他のCRMサービスへの乗り換えは有効な選択肢です。
ここでは、Salesforceの代替として、HubSpotとZohoを紹介します。
HubSpot
HubSpotは、マーケティングやセールス、カスタマーサービスを統合したプラットフォームです。
Salesforceと比較して、HubSpotは使いやすさと柔軟な価格体系が特徴です。
直感的なUIにより、専門知識がなくても操作が容易で、導入や運用に関するコストを抑えられます。
また、無料プランから始められ、必要に応じて機能を追加できるため、中小企業やスタートアップ企業に最適です。
マーケティングツールとしての機能も充実しており、セールスとマーケティングの連携がスムーズです。
長期的には、運用コストの削減や使いやすさの向上が期待できます。
SalesforceからHubSpotへ乗り換える際は、以下の記事を参考にしてください。それぞれのツールの違いや移行方法について詳しくまとめています。
>>HubSpotとSalesforceの違いとは?連携方法や使い分け方法についても解説!
>>SalesforceからHubSpotに移行するには?流れや注意点も解説!
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Zoho
Zohoは、幅広いビジネスアプリケーションを提供する総合的なプラットフォームの一部です。
SalesforceやHubSpotと比較して、低価格が最大の特徴です。
コスト削減を重視する企業にとって魅力的な選択肢と言えます。
人工知能である「Zia」が使える点も特徴です。
エンタープライズプラン以上の契約が必要であるものの、営業成績の分析や改善策の提案をしてもらえる機能が使えます。
ただし、HubSpotと比較すると価格面で優位ですが、マーケティングから顧客サポートを1つのアプリで完結した方には向いていません。
Zohoの詳細については、以下の記事をご参照ください。
>>HubSpotとZohoを徹底比較!料金や8つの機能別に違いを紹介
Salesforceが高いと言われる理由
Salesforceは高機能なCRMとして知られていますが、その価格の高さがしばしば話題になります。
主な理由は、導入効果を感じるまでに時間がかかるからです。
Salesforceは多機能なサービスのため、効果的に活用するまでには一定の期間が必要です。
この間、高額な料金を支払い続けるため、短期的にはコストパフォーマンスの面で不満を感じるユーザーもいます。
カスタマイズに追加の費用がかかる場合が多く、初期投資や運用コストが膨らむ要因となっている点も見逃せないポイントです。
また、Salesforceが最新テクノロジーやAI機能の開発に多額の投資を行っていることも、高価格の一因と言えます。
2023年8月に、AI機能を搭載した新しいプラン「Einstein 1 Sales」が登場しました。ただし、月額60,000円(税抜)/ユーザーもかかります。
Salesforceが向いている会社
最後に、Salesforceが向いている会社を確認しましょう。
結論から言うと、Salesforceは高機能と高価格を兼ね備えたサービスのため、主に大企業が対象です。
例えば、大量の顧客データ管理や複雑な営業プロセスの自動化が必要な大企業では、Salesforceの機能を最大限に活用できます。
また、Salesforce専任の担当者を置ける企業も理想的です。
専門知識を持つ担当者がいることで、システムの効果的な運用やカスタマイズ、継続的な最適化ができるようになります。
結果として、長期的な投資対効果が高まります。
中小企業や導入しやすさを重視する企業には、コストパフォーマンスに優れ、使いやすいHubspotがより適していると言えます。
Salesforceの値上げで高いと思うなら乗り換えるのも一つの手
Salesforceの値上げに、多くの企業が費用対効果を再検討しています。
確かにSalesforceは高機能で信頼性の高いCRMですが、必ずしもすべての企業に最適とは限りません。
HubSpotやZohoなどの代替サービスは、より手頃な価格で充実した機能を提供しています。
特に中小企業や成長段階の企業にとっては、これらのサービスへの乗り換えが有効な選択肢と言えます。
もし、Salesforceを思ったよりも使いこなせていないと思ったら、乗り換えを検討するのもおすすめです。
導入しやすく、多機能に使えるサービスも多く存在します。
最適なCRMツールを選ぶために、各ツールを詳細に比較してください。
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