HubSpotとSlackを連携すると、HubSpotのアクティビティ通知をSlackで受信したり、タスクやチケットをSlackからHubSpotに登録したりできるため便利です。
しかし両者を連携させる方法について、わからない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、HubSpotとSlackを連携するメリットや方法を詳しく解説します。さらにワークフローでSlackの通知を自動化する方法についても紹介するので、参考にしてください。
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コンテンツ目次
HubSpotのアクティビティ通知をSlackで受け取るには連携が便利!
SlackアプリをHubSpotアカウントに接続すると、ユーザー通知をSlackのメッセージとして受信できるようになります。
ここでは、SlackでHubSpotのアクティビティ通知を受け取れるようになるメリットや受信できる通知のタイプについて解説します。さらに両者を連携して、Slack上に通知できるようにした事例を紹介するので、参考にしてください。
HubSpotでSlackのアクティビティ通知を受け取れるようになるメリット
アクティビティ通知をSlackで受け取ることができるようになると、新着の問合せを見逃すことが減るだけでなく、即座に対応することができるようにもなります。
また、チーム内での取引や企業、コンタクトの新規情報が常にキャッチアップできるようにもなります。HubSpot内で新規取引が作成されると、Slackに通知が届き他のメンバーも進捗などを把握できる、といった次第です。
たとえば「#営業_Slack通知用」のようなSlackチャンネルを作っておき、新規問合せフォームの送信通知を受け取るようにしておくと、即時対応が可能になります。
また、営業メンバーはそのチャンネル内で、通知内容に対してコミュニケーションを取ることもできます。
HubspotとSlackの連携で受け取れる4タイプの通知
既定ではHubSpotの「ユーザー通知」と「コミュニケーション受信トレイ」の受信通知が、Slackのメッセージとして届きます。
他にも「コール通知」「会社やコンタクトのコメント通知」「ワークフロー通知」があります。
ユーザー通知
具体的には、以下のような通知が届くようになります。SlackのHubSpotアプリから、ダイレクトメッセージとして送信されます。
- 割り当て
- コメント
- フォロー
- メンション
- 期限超過
- リマインダー
- 返信
- 送信
- 表示(例:ドキュメントビュー)
コミュニケーション通知
Sales Hub StarterまたはProfessionalユーザーの場合、専用のSlackチャンネルで受信ウェブチャットに関する通知を受け取ったり、Slackのスレッド内で訪問者と直接チャットしたりできます。
新たなメッセージを受信したときに、指定したSlackチャンネルに通知が送信されます。受信トレイ設定でSlackチャンネルを設定できます。
コミュニケーションに関する通知は、以下のような内容がSlackに通知として送信されます。
- 最初のメッセージ
- コミュニケーションのステータス
- チャットが開始されたページ
- コミュニケーションが割り当てられた相手
- コンタクトのHubSpot担当者(既知の場合)
コール通知
専用Slackチャンネルでコール通知を受信できます。コールが開始されると、Slackに通知が送られます。コールが終了し、コールタイプ、コールの成果、コメントが追加されると、Slackチャンネルで通知が更新されます。
会社やコンタクトのコメント通知
会社やコンタクトを作成したときに、専用Slackチャンネルで通知を受け取ることもできます。コンタクトや取引レコードのコメントを作成して、会社に関連付けると、Slackチャンネルに通知が届きます。
ワークフロー通知
Sales Hub ProfessionalまたはEnterpriseの場合、以下のような項目でワークフローに関する通知を送信できます。
- コンタクト
- 会社
- 取引(Sales Hub ProfessionalまたはEnterprise)
- チケット(Service Hub ProfessionalまたはEnterprise)
- 見積もり(Sales Hub Enterpriseのみ)
HubSpotとSlackを連携させた事例
HubSpotとSlackを連携させて、HubSpotのアクティビティ通知をスラック上に表示させると利便性が飛躍的に向上します。具体的に弊社では、次のように連続で通知が送られてきたときに利便性を実感しました。
- HPから資料DLされた通知
- 案件関連のメールが届いた通知
- 送った資料をクライアントが見た通知
- 電子署名成立したら案件が成約ステージに自動で移動された上で通知
以上の通知がSlack上で通知されると、次のようになります。
下記は、ツイッター内の画像です。
HubSpotとSlackを連携させて実現できること
具体的な通知内容について見てきました。ここでは、HubSpotとSlackを連携させると、どのようなことが実現できるのかについて解説します。
HubSpotでのアクティビティ通知をSlackで受信できる
冒頭でご紹介したとおり、「ユーザー通知」と「コミュニケーション受信トレイの受信通知」「コール通知」「会社やコンタクトのコメント通知」「ワークフロー通知」がSlackで受信できるようになります。
タスクやチケットをSlackからHubSpotに登録できる
Slackからレコードを表示、追加、更新できるようになります。レコードとして具体的には、タスクやチケットの表示、追加、更新ができます。
タスクやチケットを作成するには、対象となるメッセージにカーソルを合わせて、三点リーダーの[その他]からドロップダウンで[Add a task HubSpot]または[Add a ticket HubSpot]を選択します。
選択するとポップアップが表示され、タスクやチケットの詳細を記入し、保存すると新たなレコードが作成されたことを確認するメッセージが、レコードへのリンクと一緒にSlackに表示されます。
また、コンタクトレコードのURLをコピーしてSlackに貼り付けると、Slackにそのコンタクトレコードのプレビューが表示されます。
SlackのスラッシュコマンドでHubSpotのコンタクト検索と投稿ができる
Slackでスラッシュコマンド「/hs-search-」を使用すると、コンタクト、会社、取引、ナレッジベースの記事、プレイブック、タスク、チケットを検索でき、その結果をSlackチャンネルまたはダイレクトメッセージで共有できます。
たとえば「/hs-search-contact」と入力するとコンタクトレコードを、「/hs-search-company」と入力すると企業レコードを検索できます。特定のコンタクトや企業のレコードを検索・参照したい場合は、スラッシュコマンドのあとに検索する語句を続けて入力します。
検索すると、レコードの基本情報が最大3件分までメッセージとして表示され、チャンネル内で共有することができます。なお、このメッセージにはHubSpot CRMのレコードへのリンクも含まれます。
HubSpotとSlackを連携させるための必要な要件
では、HubSpotとSlackを連携させるために必要な要件をご紹介します。要件は3つです。
一つ目は、HubSpotアカウント上で、スーパー管理者の権限またはアプリマーケットプレイス権限を付与されている必要があります。
二つ目は、インストールするSlackワークスペースの管理者でなければなりません。Slack管理者でない場合は、Slack管理者に連絡してアクセス権の付与を依頼する必要があります。
三つ目は、HubSpot EメールがSlackユーザーのEメールと一致しなければなりません。
これらを満たした状態であれば、次にご紹介する手順で、HubSpotとSlackを連携させることができます。
【設定方法】HubSpotとSlackを連携させる
具体的な連携方法をご紹介します。方法は2つあります。
アプリマーケットプレイスからSlack連携する
まず、HubSpotアカウントでメインのナビゲーションバーに表示される[マーケットプレイスアイコン]から、[アプリマーケットプレイス]を選択します。
次に、Slack連携を検索し、検索結果からSlackを選択。
右上の[アプリを接続]を選択します。
すると、新しいブラウザタブ上でSlackにリダイレクトされます。アクセス許可を求める画面が表示されたら[許可]をクリックします。
その後、HubSpotにリダイレクトされ、Slackワークスペース上にHubSpotアプリがインストールされたことを確認するSlackからのメールが届きます。
これで連携の設定が完了です。
コミュニケーション設定からSlack連携する
HubSpotアカウントでナビゲーションバーに表示される[設定アイコン]から、左側のサイドバーメニューで[受信トレイ]>[受信トレイ]の順に進みます。
[現在のビュー]のドロップダウンメニューを選択し、接続先にする受信トレイを選択します。
次に、接続チャネルのリストにある[Slack連携]セクションで[アカウントを接続]をクリックし、ダイアログボックスで[Slackに接続]をクリックします。
その後、[許可]を押してHubSpotからSlackアカウントへのアクセスを許可し、HubSpotの受信トレイに戻ります。
これで連携の設定が完了です。
新たなチャットコミュニケーションをSlack上で受信・返信できるようにするためには、[Slack通知とコミュニケーション]スイッチをクリックしてONに切り替えることが必要です。
ワークフローでスラックの通知を自動化する方法
HubSpotからSlackを連携させた後に、通知を自動化させておきましょう。
ワークフローでSlackの通知を自動化しておけば、確認漏れや対応忘れを防止できます。HubSpotのワークフローでSlackの通知を自動化する方法は、以下の通りです。
- ワークフローの作成画面に進む
- ワークフローアクションを追加する
それぞれの手順を確認して、HubSpotの通知をSlackで管理しましょう。
ワークフローの作成画面に進む
まずHubSpotのアカウントから[ワークフロー]へ進みます。
[ワークフロー]内右上の[ワークフローの作成]をクリックして[ゼロから作成]を選択して新規ワークフローを作成してください。
なお、既存のワークフローを編集する場合は、ワークフロー上にカーソルを持っていき[複製]もしくは[編集]を選択します。
ワークフローアクションを追加する
ワークフローの作成画面に進めた後は、ワークフローアクションを追加しましょう。
ワークフロー作成画面からプラスアイコンをクリックすると、ワークフローアクションを追加できます。右側にパネルがありますので[Slack通知を送信]を選択してください。
個々のユーザーアカウントに通知を送りたい場合は、[ユーザーに通知を送信]をクリックして通知をアナウンスして欲しいユーザーを選択します。
Slackチャネルに通知を送ってHubSpotを管理したい場合は、[チャネルに通知を送信]をクリックして通知を送りたいSlackチャネルを選択しましょう。
レコードの所有者に通知を送りたい場合は、[既存の所有者に通知を送る]をクリックして、通知したいユーザーを選択してください。
ワークフローアクションを追加した旨を通知するため、テキストボックスにメッセージを入力しましょう。トークン・ドロップダウン・メニューを利用して、メッセージにトークンを追加することも可能です。
必要であればメッセージを送る相手を識別するために[メッセージに含めるプロパティ」をクリックしてプロパティを選択しましょう。
すべての操作を終えて[完了]をクリックすれば、HubSpotの通知をSlackで受け取れるようになります。
Make(旧Integromat)を活用すればHubSpotとSlackの連携を自動化できる
ここまでHubSpotとSlack連携についてご紹介してきましたが、Professionalプランでないとワークフローが使えなかったり、一部の通知しか送れなかったりと不便です。
もしHubSpotをStarterプランで利用している場合、Make(旧Integromat)(インテグロマット)を利用してSlackとの連携を自動化させましょう。
Make(旧Integromat)とは、外部サービスを簡単に連携させることができるツールです。ほとんどの機能を無料で利用でき、Make(旧Integromat)の会員登録から数分で、HubSpotのワークフローをSlackと連携できます。
Make(旧Integromat)の特徴は、コンタクト情報などを常に最新の状態へと、自動で更新してくれる点です。Slackだけでなく他のフォームなどと連携させた場合にも、常に最新のフォームが自動でHubSpot内に新規作成されます。
また、Slack連携とあわせて知っておきたいのが、複数のシステムを連携させて、イベント発生時に他サービスにHTTPで通知(Webhook)できる点です。
フィルターや関数を追加しながら、複数のステップでデータを統合させることもできます。これには複雑なコーディングは必要ありません。視覚的に簡単にシナリオやステップを組み立てることができます。
HubSpotとSlackを連携させて、効率よく効果的な営業・マーケティング活動を
今回はHubSpotとSlackを連携させて実現できること、具体的な連携方法について解説しました。
アクティビティ通知がリアルタイムにSlackで受信できるようになると、営業やマーケティング活動がよりスムーズにできるようになります。
もしSlack連携をしておらず、HubSpotに新着問合せが届いていることに気付くのが遅れてしまい、顧客の熱量が下がってしまうともったいないです。
より成果を出す営業チーム、マーケティングチームを作っていきたいのであれば、HubSpotとSlackは連携させることをおすすめします。より効果的に、効率よく業務を遂行してください。
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