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国内外の企業を一括管理できるDUNSナンバーとは?おすすめできる企業や名寄せ方法、検索・取得方法

2025.06.24

2025.06.26

営業DXツール

海外企業との取引やグローバルなビジネス展開を進める中で、企業情報の整理や正確な識別に課題を感じたことはありませんか?

国や言語が異なる企業データの名寄せや分析には、海外企業もカバーできる企業コードが欠かせません。

「DUNSナンバー」は、国際標準の企業IDで、企業の識別やグループ関係の把握など、さまざまなシーンで活用されています。

本記事では、DUNSナンバーの概要や法人番号との違い、名寄せや情報付与での活用方法までを、わかりやすく解説します。グローバルな視点で企業データを活用したい方にとって、必見の内容です。

そもそも「企業コード」とは?という方は、以下の記事および動画もご覧ください!
あわせて、名寄せに関して相談がある方は、下記よりお問い合わせください。名寄せのフローやおすすめのツールを紹介します。

>>企業コードの種類を徹底解説!法人番号やTSR・TDB・LBC・DUNS・JANなどの違いは?

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DUNS(ダンズ)ナンバーとは?

DUNSナンバーとは、アメリカのダン・アンド・ブラッドストリート社(D&B)が1963年に開発した9桁の企業識別コードです。

世界中の6億社を超える企業に付与されており、本社や支店、事業所ごとに個別の番号が割り当てられています。企業グループや系列関係の把握にも活用できるコードです。

DUNSナンバーは、以下のような国際的な機関や企業で利用が推奨されており、世界標準の企業コードとして広く認知されています。

  • 国際連合(United Nations)
  • 国際標準化機構(ISO)
  • 米国標準化機構(ANSI)
  • Apple Inc.
  • アメリカ食品医薬品局(FDA)

DUNSナンバーはD&Bが独自に管理していますが、日本国内の企業情報は株式会社東京商工リサーチが管理しています。

DUNSナンバーは、国際的に活用されている企業コードです。グローバルに取引のある企業におすすめのコードです。

DUNSナンバーはどのような企業におすすめ?

DUNSナンバーは、海外企業との取引やアライアンスを検討している企業におすすめの企業コードです。

国や地域をまたいでビジネスを展開する際には、取引先企業の正確な識別や与信調査が欠かせません。DUNSナンバーを活用すれば、世界共通の基準で企業情報を整理・照合できるため、グローバル取引の効率が向上します。

日本国内だけでなく、海外市場への進出を考えている企業にとっても、有用な企業識別コードと言えます。

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DUNSナンバーの番号体系の仕様

DUNSナンバーは、半角数字9桁で構成されている企業識別コードです。この9桁の数字はランダムに割り当てられており、番号自体に国や業種といった特定の意味は含まれていません。

各企業に一意の番号が付与され、本社だけでなく支店や事業所単位でも管理されるため、企業の親子・系列関係を正確に把握できます。

また、番号に紐づく企業情報は定期的に更新されており、常に最新の状態が保たれています。一度付与された番号をもとに、企業情報の追跡や管理をスムーズに実施できる点はメリットです。

グローバルに取引がある企業には、情報が一元管理できるDUNSナンバーが最適です。一方、国内企業のみが対象の場合は、FINDFOLIOのようなサービスの利用も検討しましょう。国内限定ですが、低コストで効率よく企業情報を付与できます。

DUNSナンバーを用いた名寄せの方法

DUNSナンバーは、企業を一意に識別できるため、名寄せ時に非常に有効です。特にグローバル企業を含むデータを扱う場合、法人番号だけではカバーしきれないケースが多く存在します。

そのため、DUNSナンバーをキーにした名寄せをしましょう。

DUNSナンバーを活用した名寄せの一般的な手順は、以下の通りです。

  1. 名寄せ対象データの準備
  2. 各企業にDUNSナンバーを付与
  3. DUNSナンバーをキーにしたデータのクレンジングと統合
  4. 名寄せ結果の確認
  5. データメンテナンス

名寄せの詳細な方法を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

>>企業データの名寄せのやり方を6ステップで解説|データクレンジングの必要性やExcelでの方法も

1.名寄せ対象データの準備

名寄せの対象となるデータを用意します。企業名や電話番号、住所などの情報は、それぞれ別の列に分けて整理しておくと、後の作業がスムーズです。

2.各企業にDUNSナンバーを付与

各企業にDUNSナンバーを付与します。件数が少ない場合は、ご自身で付与することも可能です。

データ件数が多い場合は、東京商工リサーチの「T-Matching」を利用すると、より効率的にDUNSナンバーを付与できます。

3.DUNSナンバーをキーにしたデータのクレンジングと統合

DUNSナンバーの付与後、DUNSナンバーをキーにしてデータのクレンジングや統合作業をします。ご自身で番号を付けた場合は手作業になりますが、T-Matchingを使えばクラウド上で一括処理が可能です。

4.名寄せ結果の確認

重複データがないか、別の企業が誤って統合されていないかなどを目視で確認します。

5.データメンテナンス

企業情報は、日々変化します。社名変更や廃業などが発生していないか、定期的にデータをメンテナンスしましょう。

リスト内にグローバル企業が含まれている場合は、法人番号ではなくDUNSナンバーをキーにして名寄せするのがおすすめです。

DUNSナンバーの検索・取得方法

DUNSナンバーの代表的な検索・取得方法を2つ紹介します。

  • D-U-N-S® Number検索サービスを使用する方法
  • 海外企業検索サイト(D&B Hoovers)を使用する方法

それぞれ詳しく、見ていきましょう。

D-U-N-S® Number検索サービスを使用する方法

国内企業のDUNSナンバーを調べる際は、株式会社東京商工リサーチが提供する「D-U-N-S® Number検索サービス」が便利です。検索ページで企業名や住所を入力すると、該当する企業の一覧が表示されます。

検索結果から該当の企業名を確認できます。この検索までは登録不要・無料で利用可能です。

自社のDUNSナンバーを取得する場合は無料ですが、他社の情報を取得したい場合は3,000円(税抜)かかります。

なお、検索結果に企業名が表示されていれば、DUNSナンバーが付与されており、表示されない場合は未発行であることを示します。

海外企業検索サイト(D&B Hoovers)を使用する方法

海外企業のDUNSナンバーを検索したい場合は、D&Bが提供する「D&B Hoovers(フーバーズ)」が便利です。

「D&B Hoovers(フーバーズ)」は、世界3億1,000万件を超える企業情報と、4億8,000万件以上の人物情報を収録した検索サービスです。企業の概要ページからDUNSナンバーを閲覧できるほか、業界分析やリスト作成、アラート機能なども利用できます。

また、DUNSナンバーをキーとしたマッチングもでき、海外企業を対象とした展示会で取得した名刺の整理や精査にも活用可能です。

「D&B Hoovers」の利用料金は、選択するグレードやダウンロード件数、ID数などによって異なります。詳細な料金については、株式会社東京商工リサーチに直接お問い合わせください。

DUNSナンバーの検索は、基本的に有料です。用途に応じて国内・海外の検索サービスを使い分けましょう。

DUNSナンバーを用いた名寄せのメリット

DUNSナンバーを活用するメリットは、以下の通りです。

  • グローバルなデータ統合・分析ができる
  • グループ企業・親子関係の把握がしやすい
  • 信頼性の高い外部データと連携できる
  • 名寄せ作業の効率化・精度向上につながる

それぞれについて詳しく解説します。

グローバルなデータ統合・分析ができる

DUNSナンバーは、世界240か国以上の企業に発行されている国際標準の企業IDです。海外拠点や取引先がある場合でも、国内外共通の基準で企業を識別できるため、グローバルなデータ統合や分析に役立ちます。


DUNSナンバーがない場合、企業名や住所などの文字情報をもとに名寄せが必要です。しかし取引先に国内外の企業が混在する場合は、表記の揺れにより企業の正確な識別が難しくなる可能性があります。結果、データの統合や分析に手間がかかり、精度の低下につながりかねません。

グループ企業・親子関係の把握がしやすい

DUNSナンバーには、企業の親会社や子会社などの関係性に関する情報も含まれており、企業グループ全体の構造を俯瞰して把握できます。親会社への営業や関連会社への一斉案内などにも活用可能です。

DUNSナンバーがない場合、企業名や登記情報などからグループ企業や親子関係を手作業で調べる必要があり、大きな手間がかかります。DUNSナンバーを活用すれば、こうした作業の負担を大幅に軽減できます。

信頼性の高い外部データと連携できる

DUNSナンバーを企業管理コードとして使えば、D&B社が提供する信用スコア、財務情報、倒産リスクなどのデータと連携できます。与信判断や取引先リスクの分析、ターゲティングの精度向上にもつながります。

名寄せ作業の効率化・精度向上につながる

企業名や住所に基づくあいまいな一致では、類似企業の誤統合や見落としが発生しがちです。DUNSナンバーをキーにすれば企業を一意に識別でき、名寄せの自動化や手作業の削減、ミスの防止につながります。

取引先に海外企業が含まれる場合、企業名の表記が外国語と日本語で混在し、表記ゆれが生じやすくなります。DUNSナンバーは、国内外を問わず企業ごとに一意に付与されるため、表記の違いに左右されず、正確に同一企業として識別できます。

DUNSナンバーと法人番号の違い

法人番号は、日本国内の法人に対して国税庁が付与する13桁の公的な番号で、無料で誰でも確認できる情報です。一方、DUNSナンバーはD&Bが管理し、世界中の企業に発行される9桁の識別番号で、基本的に有料での利用が前提です。

DUNSナンバーと法人番号の違いは、以下の通りです。

DUNSナンバー法人番号
管理元ダン・アンド・ブラッドストリート社国税庁
桁数9桁13桁
対応社数世界6億件超の企業・事業所約560万(令和6年12月時点)
無償利用可否原則有償無償
親子・グループ企業の情報取得可能不可

法人番号を含む他の企業コードとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

>>企業コードの種類を徹底解説!法人番号やTSR・TDB・LBC・DUNS・JANなどの違いは?

国内だけであれば法人番号で十分な場合もありますが、海外企業やグループ企業とのつながりを重視する場合は、DUNSナンバーの活用が効果的です。

DUNSナンバーを活用した名寄せで、グローバルビジネスを加速させよう

DUNSナンバーは、企業を一意に識別できる国際標準の企業コードです。特に海外企業を含むリストの名寄せや、企業グループ全体の把握、外部データとの連携において大きなメリットがあります。

グローバルな取引や分析をするうえで、精度の高いデータ基盤を整えるために非常に有効です。

名寄せのあとは、DUNSナンバーに紐づけて企業情報を付与し、リッチなハウスリストとして活用していきましょう。

国内企業を対象とした情報付与には、FINDFOLIOのようなサービスがおすすめです。範囲は国内に限られますが、低コストで効率よくデータを充実させることができます。

企業データの活用を検討している方は、ぜひ一度導入をご検討ください。


松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。