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BtoBにおすすめのデータクレンジングツールを徹底比較【無料ツールも紹介】

2025.07.04

2025.07.04

営業DXツール

「気付けば重複データが増えて、正確な顧客数がわからない」

「同じ企業なのに表記がバラバラで、別々に登録されている…」

上記のようなお悩みはありませんか?

ハウスリスト上のデータが整備されていないと、顧客情報の確認に時間がかかったり、分析が不正確になったりといった問題が起こります。

このような課題を解決する作業が「データクレンジング」です。表記ゆれの統一や、外部データとの照合による情報の更新などを通じて、企業データの精度を高められます。

本記事では、BtoBのマーケティングや営業活動を効率化するために役立つデータクレンジングツールを紹介します。自社にとって最適なツールを見つけ、企業データの整備・活用に向けた一歩を踏み出しましょう。

名寄せの進め方や、適切なツールの選び方を個別にご案内する無料相談会を実施中です。まずはお気軽にご相談ください!

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データクレンジングツールとは?

データクレンジングツールとは、重複したデータや不備のある情報、表記の揺れなどを自動で検出し、修正や削除を行うソフトウェアやサービスのことです。データクレンジングにより、データの精度や一貫性が保たれ、業務の効率化につながります。

データクレンジングツールを使うと、以下のような作業を自動でできます。

  • 表記ゆれの統一(例:「(株)」と「株式会社」の統合)
  • 不正確な表記の統一(スペースの有無や誤情報の修正など)
  • 不足項目の自動補完(住所・電話番号など)
  • 外部データベースとの照合による最新情報の反映
  • 法人名の名寄せとコード付与(法人番号など)
  • 重複データの検出と削除

Excelを使って、手作業でデータクレンジングをすることも可能です。

しかし、データ量が多かったり、内容が複雑だったりする場合には、作業ミスを防ぐためにも専用のツールの導入をおすすめします。

データクレンジングと混同されがちなものに「名寄せ」があります。名寄せについては以下の記事で詳しく解説しています。

>>企業データの名寄せのやり方を6ステップで解説|データクレンジングの必要性やExcelでの方法も

有料のおすすめデータクレンジングツールを比較

正確で効率的な処理が求められるビジネスシーンでは、有料の専門ツールを導入する企業が増えています。

有料のデータクレンジングツールは、単なる表記揺れや重複の修正にとどまらず「外部情報の付与」といった高度な処理が可能です。API連携や大量データへの対応など、業務効率の観点でも優位性があります。

代表的なツールを下記の表に、まとめました。

データクレンジングツール提供元金額
FINDFOLIO株式会社FLUED月5万円〜
Sansan Data HubSansan株式会社非公開
uSonarユーソナー株式会社初年度:約500万円2年目以降:約30万円〜 / 月
T-Matching株式会社東京商工リサーチ年額 132,000円(税込)~
Valu∞日本ソフト販売株式会社非公開
データクレンジングサービス株式会社ダブルスタンダード5万円〜
Precisely Trillium株式会社アグレックス非公開

それぞれのサービスについて、詳しく見ていきましょう。

FINDFOLIO(株式会社FLUED)

FINDFOLIOは、株式会社FLUEDが提供するツールで、60万件の法人データと約400万件の企業ニュース情報を活用できる点が特長です。FINDFOLIOで使用しているデータには、ネットビジネスサポート株式会社が保有する企業情報が使われています。

料金は月額50,000円で、100件を超える分については、1件あたり100円の従量課金が発生します。

また、初期費用が不要なことに加え、最低利用期間も3ヶ月からです。そのため、段階的な導入や、初めて企業データベースを利用する企業にも適しています。

Sansan Data Hub(Sansan株式会社)

Sansan Data Hubは、Sansan株式会社が提供するデータクレンジングツールです。名刺管理サービスで蓄積した膨大なデータ基盤と、AI技術を活用している点が大きな特長です。

取り込んだデータから企業を特定し、Sansan独自の企業コードを付与することで、名寄せ作業の手間を大幅に削減できます。名寄せが完了したデータには、50項目を超える企業属性情報が追加されます。

SalesforceやHubSpotとの自動連携機能により、Sansanの名刺データを最短20分で取り込み・更新することが可能です。AIによる企業情報の推定・補完機能も搭載されており、データの一貫性や精度を保ちながら、分析しやすい形式に整えることができます。

マーケティング・営業活動の基盤となるデータ整備を強力にサポートするソリューションです。

uSonar(ユーソナー株式会社)

uSonarは、ユーソナー社が提供する法人データベースプラットフォームです。

全国820万拠点の企業情報をもとに、名寄せ・重複排除・住所最新化など高精度のデータクレンジングを実行します。LBCコードという一意キーを付与してシステム横断のデータ統合が容易です。

また、資本金や従業員規模、業種コードなど不足項目をLBCから自動補完し、取引先登録を簡潔かつ正確にできます。登録後も最新状態を維持できるため、データメンテナンスの負荷を大幅に削減可能です。

SalesforceやHubSpotとAPI連携すれば、クレンジングと補完結果がリアルタイムに反映され、営業・マーケティング業務が継続的に最適化されます。

ただし、機能範囲が広い分、ライセンス費用は競合より高価なため、導入前に費用対効果を検討することが重要です。

>>uSonar(ユーソナー)のLBCコードとは? 使い方や機能、SalesforceやHubSpotとの連携メリットを解説

T-Matching(株式会社東京商工リサーチ)

T-Matchingは、株式会社東京商工リサーチが提供するクラウド型の名寄せ・データクレンジングツールです。国内最大級の企業データベースと連携しており、高精度な名寄せ・クレンジングを1件20円という低コストで実現できる点が特長です。

東京商工リサーチが保有する約1,000万件超の企業情報と照合し、類似企業や旧社名、表記揺れなども含めた正確な企業特定ができます。データファイルをアップロードするとクラウド上で自動的に名寄せ処理がされ、手間をかけずにデータを整備できます。

1件あたり20円という明瞭かつ低コストな料金体系も魅力で、データクレンジングを初めてする企業にも導入しやすい仕組みです。

Valu∞(日本ソフト販売株式会社)

Valu∞(バリューインフィニティ)は、日本ソフト販売株式会社が提供する、データクレンジング・名寄せサービスです。

特長のひとつが「連絡不能データ検出オプション」です。国内で流通している約1億2,500万件の電話番号と照合し、電話番号の有効性を判定できます。

さらに、独自開発の高速検索エンジンにより、大量データでもスピーディな処理が可能です。運用形態も柔軟で、システムの社内設置や、専任スタッフによる施設内での処理代行にも対応しており、高いセキュリティ要件にも適しています。

データクレンジングサービス(​​株式会社ダブルスタンダード

株式会社ダブルスタンダードが提供するデータクレンジングサービスは、月間1億件超の処理実績があり、高い信頼性と処理能力を持っています。金融・不動産・物流など多様な業界で導入実績があり、各業界特有のデータ形式やクレンジング要件にも、豊富なノウハウで柔軟に対応可能です。

また、API提供に加えて、CSVやデータベースとの連携にも対応。データの整備から加工・活用までをワンストップで支援できるほか、タグ付けによってデータの価値をさらに高められます。

Precisely Trillium(株式会社アグレックス)

Precisely Trillium(トリリアム)は、株式会社アグレックスが提供するデータクレンジング・名寄せツールです。条件設定の柔軟性が高く、BtoBにおける複雑な名寄せにも対応可能です。

ツールの提供に加え、保有データの調査・分析をして名寄せ方法を提案する「データ分析受託サービス」も提供しています。また、金融機関向けテンプレートといった業界特化型のサポートも、充実しているのが特長です。

名寄せ機能付きのデータクレンジングツールは、機能が充実している分、価格が非公開で高額なものも多くあります。その中でもFINDFOLIOは、初期費用10万円がキャンペーンで無料、月額50,000円〜と、比較的導入しやすい点が魅力です。

FLUEDで提供するデータクレンジングサービス

株式会社FLUEDでは、企業が保有するハウスリストに対し、データクレンジング処理をして整備したデータを返却するサービスを提供しています。クレンジングに加えて法人番号やTSRコードの付与にも対応しており、一連の作業をまとめて任せられる点が特長です。

SalesforceやHubSpot、ZOHOなど主要なCRMとも連携できるため、業務システムとスムーズに統合できます。

弊社の名寄せ代行サービスのご利用にあたって、FINDFOLIOの契約が必須だと思われがちですが、契約なしでも対応可能です。どうぞお気軽にご相談ください。

HubSpotやSalesforceなど、CRM/MAの顧客データの名寄せに特化した、「名寄せ無料相談会」を開催中です。

「重複や表記ゆれを解消してデータを最大活用したい方」はもちろん、「名寄せの具体的な手順を知りたい方や代行を検討したい方」もお気軽にご参加ください。

詳細は、「顧客データの名寄せにお悩みの方へ!無料のオンライン相談会を実施中!」にてご確認ください。

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無料で使えるおすすめのデータクレンジングツールを比較

データクレンジングツールは基本的に有料ですが、無料でデータクレンジングをする方法も存在します。

サービス名特徴
表計算ソフト(Excel・Googleスプレッドシート)誰でも扱いやすく、関数で基本的なクレンジングが可能
OpenRefine (旧Google Refine)高機能だが、操作には慣れや専門性が必要

上記2つの方法について、見ていきましょう。

表計算ソフト(Excel・Googleスプレッドシート)

ExcelやGoogleスプレッドシートでは、関数を使って表記ゆれの修正や余分なスペースの削除など、基本的なクレンジング作業が可能です。関数の扱いに不安がある場合は、Excelファイルを元に無料で利用できる「イチサンクレンジング」などのサービスを活用するのも一つの方法です。

ただし、こうした表計算ソフトは簡易的な処理には有効ですが、大量のデータや複雑なルールには対応しきれないケースがあります。

OpenRefine (旧Google Refine)

OpenRefineは、Googleが開発した無料のオープンソースツールで、表記ゆれの統一をはじめとしたクレンジングに対応しています。英語のインターフェースのため、日本語環境での操作には多少の慣れが必要です。

しかし、一定のITリテラシーを持つデータ担当者やアナリストにとっては、非常に有用なツールです。

無料でもデータクレンジングは可能ですが、企業名だけが整っていても、肝心の企業情報が抜け落ちたままでは十分とはいえません。
そうした場合には、FINDFOLIOのような名寄せツールを活用し、不足している企業情報を補ってリストを充実させるのがおすすめです!

データクレンジングツールを選ぶ際のポイント

ここまで、さまざまな種類のデータクレンジングツールを紹介しました。数あるデータクレンジングツールの中から、選定する際のポイントは以下の通りです。

  • 名寄せ機能の精度が高いか
  • 企業データの補完・最新化ができるか
  • 既存システムとの連携性・柔軟性があるか
  • 操作性とサポート体制が十分か
  • 費用対効果が見合っているか

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

名寄せ機能の精度が高いか

企業名の表記ゆれを自動で検出し、正確に統一できるかは重要な判断基準です。

また、異なる拠点や部署のデータを同一企業として統合できるか、企業の合併や社名変更に対応できるかも確認しましょう。

企業データの補完・最新化ができるか

企業コード、業種、従業員数、売上などの属性情報を自動で補完・更新できるかは、データの価値を高めるうえで欠かせません。

BtoBビジネスでは、以下のような点も重要なので、選定時にチェックしておきましょう。

  • 移転や電話番号の変更などの最新情報を外部データベースと連携して反映できるか
  • 閉鎖企業や事業譲渡された企業を整理できるか

このような最新化・補完機能が整っていれば、営業リストの精度向上や、見込み顧客の発掘にもつながります。提供元がどのような外部データソースと連携しているか、補完できる項目がどの程度あるかを事前に確認しておくことが重要です。

既存システムとの連携性・柔軟性があるか

自社で、すでに導入しているCRMやMA、SFAなどのシステムとスムーズに連携できるかどうかは重要なポイントです。

API連携に対応しているか、既存のデータ構造に合わせて柔軟に項目マッピングできるかなど、技術的な対応力も確認しておきましょう。

操作性とサポート体制が十分か

ツール導入後の運用をスムーズに進めるためには、操作のしやすさと充実したサポート体制が不可欠です。専門知識がなくても直感的に操作できるか、導入時の支援や運用中の問い合わせ対応が整っているかを確認しましょう。

また、BtoB特有のデータ課題に対して実践的なアドバイスを提供できるパートナーであるかどうかも大切です。

費用対効果が見合っているか

ツールの費用と得られる効果が釣り合っているかを見極めましょう。ツール導入後の目的・成果と照らし合わせて、導入コストに見合うかどうかを検討する必要があります。

ライセンス料やメンテナンス費用など、長期的なコスト視点も忘れずに考慮することが大切です。

データクレンジングは一度すれば終わりではなく、継続的な実施が重要です。そのため、導入前に自社のニーズを洗い出し、最適なツールを選定することをおすすめします。
可能であれば、トライアル期間を利用して、実際のデータで試してみるのも良いでしょう。

データクレンジングをして、企業データ活用の一歩を踏み出そう

企業データの利活用において「データクレンジング」は、重要な役割を持ちます。本記事で紹介したツールの中から、自社の目的や予算感に合うものを選定しましょう

クレンジングしたデータに対して名寄せや属性情報の付与をすることで、企業リストは「使えるデータ」へと進化します。

情報の付与を効率的に進めるには、FINDFOLIOの活用がおすすめです。FINDFOLIOは、月額5万円から利用可能で、スモールスタートにも最適です。

初めて企業データベースを導入する企業でも無理なく始められる料金体系となっており、初期費用が抑えられるキャンペーンも実施されています。ぜひ一度、ご検討ください。


松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。