マーケティング先進国と呼ばれるアメリカでは、まだ日本に進出していない様々なサービスが提供されています。株式会社FLUEDの松永がアメリカに出張して最新のSaaSサービスを調べてきたので、今回の記事では6つの最新サービスをご紹介いたします。是非参考にしてください。
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コンテンツ目次
アメリカ出張してまいりました
先日松永さんはアメリカに2週間ほど行かれたとお聞きしましたが、今回の出張の目的は何だったのでしょうか?
いろいろありますが、メインの理由としてはまだ日本に導入されていないセールステックやマーケティングテックなどを視察して、日本での導入や新たな市場発掘の検討をすることです。具体的には日本でやり取りさせていただいているセールステック、マーケティングテック企業と多数の商談をしたり、HubSpot Inboundというイベントに参加したり、Salesforce社の本社を訪問してきました。
アメリカはいかがでしたか?
規模の大きさや成熟度について日本との違いを感じました。例えば、先程のHubSpot Inboudにはオバマ前大統領などの要人も参加しており、警備もすごくてイベントの規模が大きかったですね。
HubSpotやSalesforceの本社を訪問した際には、会社規模の大きさに衝撃を受けました。今回はアメリカ視察で気になった中でも、特に面白いと思った6つのサービスをご紹介します。
アメリカ最新SaaSサービス6選
GetAccept
最初にご紹介するのはGetAcceptです。GetAcceptはデジタルセールスルームプラットフォームといわれるジャンルのサービスでは、トップシェアを誇る会社です。日本ではセールスイネーブルメントと呼ばれるもう少し幅広いカテゴリに分類されます。
概要
日本でも営業活動をする際は、クライアントと商談をし、後からメールで自社サービスの説明文を送り、ミーティング設定するなどの複数の段階に分けて進めると思います。GetAcceptでは営業活動のプロセスをオールインワンで完結できるようなページを作れます。
ページを開くとまずは営業からの挨拶みたいなページがあり、その後スクロールしていくとプロダクトの説明資料やデモ映像、そして最後には電子契約までもが一つのページで完結します。さらに電子署名や個別にカスタマイズした見積もりの提示、ミーティングリンクの設定なども可能です。
デモ映像
GetAcceptはシンプルにまとまっているのがいいと思います。ページをスクロールすると、説明文がスライド形式で順に流れるため、サービスに関するイメージが湧きやすいです。また、頭に営業の挨拶が入っているのでオンラインの商談でも顔を覚えてもらうきっかけになる気がします。
Sequel.io
Sequel.ioはウェビナーページを作成できるサービスです。ウェビナーというとZoomをイメージされる方も多いと思いますが、Sequelはよりインタラクティブなウェビナーを作成可能です。
概要
Zoomを活用したウェビナーの場合、Zoomアプリをダウンロードしなければいけない上に、資料提供やチャットはアプリ内でしかできません。Sequel.ioは、イベントページを作成することでその中でウェビナーに参加したり、チャットをしたりできます。Zoomアプリを経由せずとも、一枚のページで情報を共有できます。
今後日本においても導入が進んでいくと予想されるサービスの一つです。
ZOOMINFO
ZOOMINFOは、法人データベースとしてはアメリカで一強のサービス。アメリカ進出を検討しているときに欠かせないサービスの一つです。
概要
日本には法人データを提供する企業が複数存在しますが、アメリカではほぼZOOMINFOのサービスのみです。イメージでお伝えすると、東京商工リサーチと帝国データバンクとベースコネクトとネットビジネスサポートとランドスケープを足したようなサービスです。アメリカではメジャーであり、英語圏の国でビジネス展開するときにも欠かせないサービスといえます。時価総額2,300億円程度ともいわれています。
アメリカでは法人データだけでなく、個人データもやり取りできるという点が日本とは大きく異なります。
Chorus.ai
Chorus.aiは、クラウド電話と連携して音声分析できるソリューションです。音声分析ツールはご紹介するChorus.aiとGONGの2つのサービスがメジャーで、実際松永がGetAcceptの商談の際にもChorus.aiが利用されていました。
概要
音声分析をできるソリューションは今注目が高まっており、Chorus.aiもZOOMINFOに2021年段階5億7500万ドルで買収されてます。
Chorus.aiの特徴は、Zoomやメールなどと連携すると音声や文字の分析ができる点です。分析を行うと、好成績を残した営業の行動パターンを読み取れます。それを、他の営業に対するフィードバックや交渉タイミングのアドバイスなどに役立てて、営業チーム全体の効率化を図ることが可能です。
音声分析ツールの場合、言語対応が一つのハードルでもあり今後日本語のサービスが登場してきたら大きな市場開拓のチャンスがある領域です。
breadcrumbs.io
Breadcrumbs.ioはHubSpotやMarketoと連携できるスコアリングエンジンを単体で提供しているサービスです。
概要
通常のスコアリングエンジンの場合、点数が加算され続けてしまい正しくスコアリングされないということや部署や企業規模などの静的スコアと動的スコアがうまく計算されないという問題などがあったと思います。しかし、breadcrumbs.ioではこのような問題を解決してくれたり、AIでのサジェストを行ってくれたりします。
日本ではMAサービスのスコアリングエンジンの活用もまだまだですが、ここまでのサービスが出てきていることに驚きました。
Reprise.com
最後に紹介するのはReprise.comです。Reprise.comはSaaS for SaaSと呼ばれており、SaaSのデモを簡単に作れるようなサービスです。ワンクリックでサービスをコピーして、デモを作れるようになっています。
かなりニッチなサービスかなと思っておりましたが、ベインキャピタルから17億ドル近い投資を受けており衝撃でした。あらためてアメリカのIT業界が持つ懐の深さを認識しました。
アメリカの特徴と日本との違い
あらためて今回の出張を通して、アメリカはどうでしたか?
今回の出張ではアメリカで開かれた展示会を巡って、MAツール市場の規模を実感できました。アメリカでは様々なサービスが充実していて、マーケティングオートメーションが浸透していない日本と比べるとずいぶん違うなと感じました。
具体的に日本でマーケティングオートメーションが浸透しない理由とはなんですか?
日本でマーケティングオートメーションが浸透しない理由としては情報格差が原因であるとよく言われます。しかし、実際はリードの数が影響しているのかなと思います。例えば、日本で1万件のリードを確保できれば多い方ですが、アメリカになるとBtoBでも10万件ほどになります。それはZOOMINFOなどで個人情報を取得できるという仕組みも大きく影響している気がします。
関連記事:「日本で」マーケティングオートメーションが浸透しない本当の理由
今後のFLUEDにおける展望
最後に今後のFLUEDの展望について教えて下さい。
今後もご紹介したサービスなどのように海外で流行しているサービスをチェックし、日本への輸入やローカライズなどを通して日本に適したサービスを展開していこうと思っております。ぜひご興味があれば一度ご連絡ください。今回の出張の報告はYouTubeにも掲載しているのでぜひご覧いただければと思います。
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