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BtoBの製品動画を11種集めてみた!活用場面からわかる共通点

2021.09.29

2023.06.08

BtoBマーケティング

「BtoBの製品動画を活用すると、どのような効果が期待できるの?」

BtoBにおける製品動画をコンテンツ利用している企業は少なくありません。

では実際に、製品動画はどのような場面で活用されるのでしょうか?

本記事では、BtoBにおける製品動画の活用される場面を紹介し、実際の製品動画を事例として目的別に11種紹介します。

なお、製品動画11種の選定基準は、次のとおりです。

  • BtoB SaaS運営会社による動画
  • Youtubeにて1万回以上再生実績のある動画
  • ブランド/認知広告ではなく、プロダクト/機能を訴求している動画

さらに、事例として紹介した製品動画から、見えてくる共通点についても解説します。

製品動画の活用を検討中のBtoB営業の担当者様の参考にお役立てください。

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コンテンツ目次

BtoBで製品動画が活用される場面 

BtoBでは、製品動画がどのような場面で活用されるのでしょうか?

おもに次のような場面で活用されます。

広告プロモーション動画

広告プロモーション動画とは、製品やサービスのメリットを伝えるための動画です。

活用される場面は、企業の購買決定者に向けた認知目的やリード獲得に使われます。

セミナー動画

セミナー動画は、BtoB製品やサービスの導入についてわかりやすく解説する動画です。

製品やサービスの入門編的なレクチャー動画にも使われます。

一般的には、セミナー講師とツール操作画面の映像を活用した構成です。

導入事例インタビュー動画

導入事例インタビュー動画は、利用企業の「導入背景」や「課題」、「改善できた点」などをコンテンツにした内容です。

導入事例インタビュー動画は、製品を利用している顧客企業の担当者によるインタビューが、臨場感を引き立たせます。

展示会動画

展示会動画は、見込み客の興味喚起を目的とする内容です。

動画の最初の部分で、インパクトのある映像技術を駆使している点が特徴になります。

動画視聴者を展示会の自社ブースに誘導することが目的です。

BtoBにおける広告プロモーション動画の活用事例5選

ここでは、広告プロモーション目的の動画を5つ紹介します。

HubSpot Japan:効果的なテキストとBGMで、機能をサクッと紹介

https://youtu.be/KxS8BmUymKI

こちらの広告プロモーション動画は、HubSpot Japanが提供する無料CRMツールの機能を紹介する製品動画になります。

動画の特徴は、テキストとBGMに合わせて管理画面の操作を紹介している点です。

最初から最後まで、人物の登場や音声によるナレーションもなく、ツールの操作性を伝えるための動画になっています。

そのため、操作性を知ることが目的の担当者にとって、参考になる動画内容です。

Office365:マンガ風のイラストで、定番Officeとの違いを紹介

上記のOffice365のプロモーションは、「定番のマイクロソフトOfficeと何が違うのか?」について、利用者を題材にしている動画です。

動画では、ナレーターの案内にあわせて、マンガ風のイラストを動かしながら解説する独特な構成になります。

最後までOffice365の中身を紹介しないで、マンガ風のイラストだけで解説している点が特徴的です。

Office365のプロモーション動画は、ExcelやPowerPointの操作画面が一切出てこない内容になっています。

動画によって、イラストから利用ユーザーの価値を伝えていることが特徴です。

WIX.com:ホームページ作成の簡単さを、サクサクとテンポよく紹介

こちらは、WIX.comによるWebサイト制作ツールのプロモーション動画になります。

Webサイトのデザイン性を印象づける映像が、次々に展開されていく内容です。

プロモーション動画の展開がテンポよく切り替わっていくため、Webサイトを簡単に作成できるイメージを強調しています。

SmartHR:労務の仕事に合わせ、機能の紹介を組み込んだストーリー調

クラウド型人事労務ソフトのSmartHRの動画は、各種機能が「どのように活用できるのか?」を、システムの活用ストーリーに合わせて紹介しています。

特徴は、動画説明文に動画のタイムテーブルを目次として掲載している点です。

従業員データベース機能やWeb給与明細など、「動画のどの辺りから始まるか?」を正確な時間で伝えています。

BASE:簡単にネットショップができるイメージを1分で紹介

ネットショップ作成サービスBASEの動画は、1分間でネットショップ作成までの手順を視覚的に伝えている点が特徴です。

動画は、ネットショップ作成が簡単な点を訴求するために、1分間で作られています。

簡単な機能性を動画全体でイメージさせている点が特徴です。

BtoBにおけるセミナー動画の活用事例2選

BtoB製品のセミナー動画は、どのように活用されているでしょうか?

2つの事例を紹介します。

Shopify:解説を見ながら初期設定を進められるセミナー動画

https://youtu.be/3O1MbbXO6-A

上記のShopifyセミナー動画では、Shopifyの初期設定方法の解説をしています。

ターゲット層は、Shopifyを使ったことのないネットショップ新規参入者になります。

実際にセミナー動画を見ながら、無料でネットショップ開設を体験できる動画内容です。

検討中ユーザーに対して、ツールを身近に体験してもらうためのコンテンツになります。

freee:操作画面の使い方をオーソドックスな構成で紹介

https://youtu.be/VdbkYIjKJZA

クラウド会計ソフトのfreeeが提供するセミナー動画は、講師のあいさつから始まり、操作画面とともに解説していく一般的なWebセミナー動画です。

セミナー動画は、過去に開催した法人向けの動画を活用しています。

営業担当は、見込み客へ、freeeの基本的な部分を案内するために動画の活用ができるでしょう。

BtoBにおける導入事例インタビュー動画の活用事例4選

BtoBにおける導入事例インタビュー動画は、最も訴求効果の高いコンテンツです。

4つの事例動画を紹介します。

Salesforce:経営層のインタビューを効果的に盛り込んでいる動画

Salesforceの導入事例動画は、国内大手自動車製造メーカーの販売戦略に絡めたスケール感が表現されている内容です。

「Salesforce導入により、物流がどのように変革されていくか?」について、企業の経営層の見解を生の声でチェックできます。

これからの製造業の未来に向けた、Salesforceの世界観が伝わる動画コンテンツです。

Teachme Biz:店舗現場スタッフの現場での操作による機能紹介

Teachme Bizの導入事例インタビュー動画は、業務マニュアル作成ツールの機能を視覚的に伝えています。

多店舗展開する顧客企業の成功事例をコンテンツにして、インタビューと現場の様子を合わせた動画構成です。

動画では、業務マニュアル作成ツールを利用している場面が中心になっているため、導入事例を見て自社に置きかえる役割も持っています。

Kintone:現場インタビューにより、導入成果が具体的に伝わる動画

サイボウズが提供する業務改善システム「Kintone」の導入事例動画は、3名の担当者がインタビューで展開していく内容になります。

普段は知ることのできない空港業務における課題からはじまり、「いかに業務改善に繋がったか?」を具体的にツールの特徴と絡めて、訴求している動画です。

SATORI:MAツールの課題克服を実際の現場ロケで紹介

SATORI導入のインタビュー動画は、実際にSATORIを導入した企業の現場状況が映像化されています。

導入企業の担当スタッフが、MAツールを導入した背景から、導入効果までインタビューにより説明している動画内容です。

この動画の活用は、MAツール導入を検討している見込み客にとって、同じ目線となる臨場感の提供になります。

BtoB製品動画の事例から見えてくる共通点

BtoB製品動画の事例から見えてくる共通点は、次の要素があげられます。

記憶に残りやすく伝えやすいこと

紹介したBtoB製品動画は、記憶に残るような工夫をしているのが共通点です。

伝わりやすくするために、動画内で表示するテキストを適度な量と大きさで表現している工夫がされています。

動画は、映像と音、文字の3つを同時に配信できる記憶に残る媒体です。

BtoB製品の印象を残す工夫が伝わりやすさに繋がっています。

動画を活用する営業担当のスキルや環境に左右されないこと

BtoB製品動画の事例から見えてくる共通点は、営業担当者のスキルに左右されない訴求力があることです。

従来のフィールドセールスでは、担当者のスキルや営業環境が商談結果を左右していました。

現在中心となるオンライン営業では、担当者のスキルや環境よりも、提案コンテンツによる訴求効果が重要になります。

BtoB製品動画は、営業担当者に依存しない訴求効果の高い提案コンテンツです。

事例にあげた製品動画は、営業担当者のスキルに関係なく訴求できる点が共通しています。

視覚に訴えて論理的な提案となること

動画を活用したBtoBマーケティングは、視覚に訴えていることが共通ポイントです。

視覚による訴求は、論理的な提案ができます。

伝わりやすい製品動画の共通点は、「製品やサービスが対象の顧客にとってどのような価値をもたらすのか?」について、論理的な内容になっていることです。

BtoB製品は、対象になる顧客の未来を明確に伝えることがポイントになるでしょう。

ビジネスに適した動画で自社製品をアピールしよう

BtoB製品動画について、11の事例を紹介してきました。

事例で紹介した動画の共通点は、印象づけるための工夫が伝わりやすくなることです。

オンライン取引が中心となる昨今、ますますBtoB製品の導入を検討する企業が増えてくるでしょう。

質の高いリード獲得のためにも、BtoB製品動画の導入を前向きに検討することをおすすめします。

BtoB製品動画制作に関して、まずはプロに相談することから始めてみましょう。

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松永創

FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。